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Secret Garden 妖かし洋館
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生意気メイド (妖かし洋館 序章)

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人里離れた山中にひっそりと佇む洋館。その洋館は、まるで人目を避けているかのように周囲の木々に埋もれており、嘗て庭園だったと思われる場所は既に大半が森の一部と化している。一見、廃墟にも見えるその洋館は、まるでおとぎ話に登場する不気味な幽霊屋敷をそっくりそのまま再現した様な場所だった。



「カツミ!またサボってるのか!!」

洋館の中から漏れる男の声。

「おい!返事ぐらいしろよ!」

外観の荒れ様からは想像出来ないほど綺麗な洋館内。先程から騒いでいる男は「カツミの部屋」と書かれた、あからさまに後付けされたと思われる粗末な札が打ち付けてあるドアの前で、ドンドンとドアを叩きながら中に居るカツミと呼ばれる人物を呼びつける。

「カツミ!勝手に開ける…ブハッ!」

男がマスターキーらしきモノで施錠されたドアを開けようとした瞬間。閉ざされていたドアが勢いよく開かれた。無論、ドアの前に居た男はドンっと赤い絨毯が敷き詰められた廊下に勢いよく吹き飛ばされる。

「痛てぇ…」

「うるさいぞ!今日は休みだろ?」

勢いよく開かれたドアの中から出てきたのは、片手に枕を抱えた水玉模様のパジャマを着込んだかわいらしい男の子だった。

「カツミ…」

この子の名前は久川 勝美。俺の親戚の子供なんだけど、血縁関係は無いと言ってもイイほど遠い親戚だ。ところで、なぜその子が家に居るかと言うと…

カツミの両親は共にギャンブル依存症とういうタチの悪い病にかかり、貯金も何もかも食い潰した後にギャンブル資金目当てで血縁者に手当たり次第金を貸してくれと頼み歩いていた。その際にどこからか聞きつけたのか、遠い親戚の俺が巨額の富を得ているという情報を得て、とうとう俺にまで辿り着く。まぁ、常識的に考えて俺が金を出すことは無いハズだったんだけど…なんというか、断りきれずに結果的に貸してしまったのだ。

…と、ここまでの話は別にどうでもいいことなんだけど、本題はここからだ。俺が金を貸した一週間後、カツミの両親から荷物が送られてきた。開けるまでは何処かの特産品かなんかだと思っていた俺だが、いざそれを開封してみると…何と荷物の中にガムテープでグルグル巻きにされた男の子が入っていたのだ。しかも、同封されていた手紙には…

「勝美を半永久的に頼みます」

と、だけ書いてあった。金を借りて子供の世話まで押し付けるなんて…それは勝手極まりないというレベルを遥かに凌駕していた。まぁ、こんな感じで俺(神島 ツトム)とカツミの同居生活は始まった訳であります。


「お前が週末は好きにしていいって言ったんだろう。もう忘れたのか?」

「あっ!…ゴメン」

廊下に倒れたままのツトムはハッと思いだしたような表情を浮かべ、ドアの前で膨れっ面を浮かべているカツミに謝る。すると、カツミは無言でドアノブを握りしめ、勢いよく自室のドアを閉めた。

バタンっ!

「はぁ…」

1人廊下に残されたツトムは上半身を俯かせてため息をつくと、ゆっくりとその場に立ち上がり、一瞬だけチラッとカツミの部屋の方に視線を向けてトボトボと来た道を帰って行く。

そもそも、カツミに親代わりである俺が「お前」呼ばわりされるのには理由がある。あれは半年前のことだったか…
当時、軽い人間不信に陥っていたカツミは新しい小学校にも通う事が出来ず。家でひきこもる様にして生活していた。その後、6年生だったカツミは結局そのまま一度も学校に行くことは無く小学校を卒業することになり、中学からは通信制の学力支援プログラムを受けることに。ちなみに俺とカツミの関係が拗れたのはちょうどその頃だ。それまでは年の差がそれ程ない俺の事を「お兄ちゃん」と呼び、唯一俺にだけは心を開いてくれていたカツミ。そう、全ては「アレ」を見られてから激変した。


~半年前~

「お兄ちゃんの部屋って…」

ツトムの部屋の前でブツブツ何かを言っているカツミ。なぜカツミが部屋に入らないのかというと、それはツトムによって禁止されているからである。その理由は仕事場だからということだが…

「どうしよう…少しだけならいいよね?」

長い引きこもり生活で常に退屈感を露わにしていたカツミは、全て知り尽くした狭い箱庭の中で今だに見たことも、入ったことも無いツトムの部屋に徐々に関心を抱いていき、ついには入室が禁止されているのにも関わらず部屋の鍵を探し出し、ついにツトムの部屋に侵入を試みようとしていた。

カチッ

鍵穴に鍵を差し込み、鍵をゆっくりと回転させてツトムの部屋の封印を解くカツミ。この時、カツミの興奮した心臓はドクンドクンと脈打ち、身体は内から沸き上がる何とも言えない背徳感でピクピクと震え出す。

「開いた!ゴメンね、お兄ちゃん…」

少し汗ばんだ右手でツトムの部屋のドアノブを掴むカツミ。そして、一言ツトムへの謝罪の言葉を告げて一気にドアを開く。と次の瞬間、カツミの澄んだ瞳の中に想像も絶するような光景が広がる。

「えっ?…何?…」


…まぁ、結論から言うと俺が「ショタコン」だってことがカツミにバレてしまった訳だ。それからといもの、俺はカツミに変態扱いされた挙句に口も聞いてくれなくなった。それで困った俺がとった行動は…

「カツミ、カツミ!」

しばらくはカツミと距離を取っていたツトムだが、意を決して自室で勉強していたカツミにどうにか弁解しようと詰め寄るツトム。だが、そんなツトムをカツミは受け入れられずにいた。

「触るな!こ、この変態!俺にやさしくしてくれていた本当の理由って…」

涙目でツトムの腕を振りほどき睨み付けるカツミ。これまで見ず知らずの自分の親代わりになってくれた理由が「自分の体目当て」なんだと思いこんだカツミのツトムへの拒絶振りは相当なものだった。その場に漂う険悪なムードは、もはや修復不可能な二人の関係を静かに物語っているようだ。それからしばらくの沈黙が流れた後、ツトムがその沈黙を破る。

「そうだよ…俺がカツミを引き取ったのは俺の専属メイドにしようって考えていたからだ。それに、カツミの両親が俺にカツミを売り飛ばしたんだよ?ちゃんと借金の分ご奉仕してもらわないと」

「なっ…」

ツトムの発言に言葉を失うカツミ。

俺はもうどうにでもなれって思いで、カツミと暮らす以前から夢見ていた「男の子のメイドと同居」という妄想話をカツミに話してしまったが…案の定、カツミはその話を聞くや否や部屋を飛びだしていった。

「あぁ…なんか終わったな…終わった…」

俺はすっとカツミが座っていた椅子に腰掛け、天井をボー然と眺めながら何かも失ってしまったんだと思い返す。

「本物の男の子と同居出来たっていうのに…準血の繋がっていない兄弟になれたのに…さっさとあんなモノ捨ててしまえばよかったな」

「おい!泣いてるのか?」

「!?…か、カツミ!?どうして?出てったんじゃ…しかもその格好」

なんと、てっきり家から出ていったと思っていたカツミが再び俺の目の前に現れた。しかも、俺の部屋に飾っておいた何かのショタエロゲー特典で貰ったメイド服一式を身にまとった姿で。

「か、勘違いするなよ!俺は父さんや母さんの様に生きるのが嫌なだけなんだからな!借金はキッチリ俺が返す!ご、ご奉仕してやるから喜べよなぁ…ご、ご主人…様」

顔を真っ赤に染めながらツトムに突然そう告げるカツミ。ツトムはとんでもない急展開に思考が追い付くことが出来ず、エラーを起こしたロボットの様に固まっていた。

「???」

「な、何だよ!不満でもあるってぇのか!…まぁ、発狂して抱きつかれるよりマシだけどな」

その後、俺とカツミは人目を避けて今住んでいる山奥の洋館に引っ越すことに。ある意味ここから俺達の奇妙な同居生活は始まったといっていいだろう。そういえば、カツミが俺の事を「ご主人様」と呼んだのは今のところその時が最初で最後だ。別に強制している訳でも無いので、普段俺はカツミに「お前」と呼ばれている。せめて昔の様に「お兄ちゃん」と呼んでもらいたいものだ。

ところで、なぜに引っ越し先が洋館なのかというと「どうせ住むなら城っぽいとこがいい」というカツミの希望を最大に取り入れたためだ。お陰で週の三分の一程度を洋館の掃除に費やすハメになったが…




「はぁ、この洋館の未開拓ゾーンの掃除を手伝って貰おうとおもったんだけど…そうか、週末は好きに使っていいって言ったんだよな」

俺はその日の掃除を諦め、リビングのソファーに寝っ転がりながらガラステーブルの上に無造作に置かれたテレビのリモコンを手に取りテレビの電源をつけ、適当にあても無くチャンネルをポンポン回す。

「まだ昼前だから何もやってないか…フバッ!」

突然遮られる視界。何事かと思いバッと起き上がると、俺の座っているソファーの後ろにカツミがモップを持って仁王立ちしていた。

「おい、掃除行くぞ。休日返上で働くんだから特別手当出せよ」

「んぁ…あぁ」

間違い無くツンデレ属性を持っていると思うカツミだが、今だに「デレ」の部分を見たことが無い。これはツンツン属性だってことなのか?まぁ、何はともあれ今日もカツミと絡めてうれしい限りだけど。




第一話に続く…多分w

妖かし洋館 第一話 「最初で最後の快楽」

朝から行っていた未開拓の部屋の掃除も一段落し、ツトムとカツミはとりあえず休憩を取ることにした。

「カツミ、ジュース何がいい?」

ツトムはオヤツを取りにキッチンに向う際、綺麗になった部屋のアンティーク家具にぐったりと横たわるカツミにジュースを何にするか尋ねる。すると、カツミは偉そうな態度でツトムにこう答えた。

「オレンジジュースに決まってんだろ!」

「そ、そうだったね」

そんなに怒鳴らなくたって…ちょっと前まで「オレンジジュース♪」って感じのかわいい応対だったのになぁ。まぁ、とにかく今は昔の様な関係に戻れるように紳士的に振舞わなければ!俺は自身の心にそう語りかけながら部屋を後にする。


「半年も同居してるのに…ツトム兄ちゃんのバーカッ」

ツトムが姿を消した直後、部屋に残ったカツミはブツブツと小言を言いながらムクっと寝そべっていたソファーから起き上がり、ツトムの悪口を言いながら唐突に側にあった棚をドンっと小突く。

ドサッ

その時、どこから出て来たのかわからないが、枕程度の大きさの茶色いテディベアがカツミの足元に落ちてきた。

「んっ?ぬいぐるみだ」

カツミは足元のテディベアを拾い上げポンポンと片手で軽くホコリを払い落すと、両手でテディベアを天井に掲げながらとり憑かれたようにそれを眺める。結局、カツミはそのテディベアがなんとなく気にいったのか、その日の仕事を一通り終えた後、自室にそれを持ち帰ってベッド脇の棚の上に飾った。


~その日の夜~

「ツトム兄ちゃん…俺…」

ベッドの腰掛け、何やら想い込むカツミ。どうやらショタコンであるツトムに素直に接することが出来ないでいることを悩んでいるようだ。と次の瞬間、そんなカツミの声に反応したかのように何者かの声が突然部屋に響く。

「と、一緒に寝たいの?」

「!?だ、誰だ!」

体をビクンと震わせた後、バッと謎の声の主を探して室内をキョロキョロ見回すカツミ。だが、室内には当然誰もいる訳など無く侵入者の姿など皆無…と思ったその時。

「初めまして。僕の名前はレン」

「!?」

不意に背後からする声に反応して再び体をビクンと震わせ、後ろを振り返るカツミ。
そこにはニコニコ笑みを浮かべているカツミより少し年下だと思われる自らをレンと名乗る少年の姿があった。

「うわぁあああ!あぁ?…えっ?レン?どこの子?どっから入ってきたんだ?」

突如現れた少年に驚愕し、ベッドから立ち上がってささっと後ずさりするカツミ。

「質問が多いよ、お兄ちゃん。それに、僕はさっきからずっとこの部屋に居るよ」

「俺達が掃除してる時に入り込んだな。…おい、さっさと出ていけよ」

ずっと部屋に居たというレンの発言から、レンを自分達が他の部屋の掃除をしている最中に洋館に侵入した「近所の糞ガキ」だと判断したカツミは、先程とは打って変わってレンをギロリと睨み付けると、自室のドアを指差して部屋から出て行けとレンに告げる。

「え~、外は真っ暗だよ!今日はお兄ちゃんの部屋に泊めてよ!」

「図々しい奴だなぁ…泊めてやってもいいけど、お前の親が心配してないか?」

「大丈夫!パパとママは遠いとこに居るから!いつも僕一人だし!」

「複雑な家庭環境だな…まぁ、家も似たようなモンだけどね。そういうことなら今日は泊まって行っていいぞ」

両親と同居していないというレンの言葉に、自身と何か繋がるものを感じたカツミ。なんと、あっさりとレンの宿泊を許可してしまった。すると、それを聞いたレンは万弁の笑みを浮かべながらカツミにこう言う。

「ありがとうお兄ちゃん!さっそくお礼してあげるね!!」

「なっ…なんだよ?」

「怖がらなくていいよ…ちょっと意識同期するだけだから」

そう言ってゆっくりとカツミに近づいて行くレン。

「お前は…」

本能で何かの危機を感じ取ったカツミはレンからとっさに離れようとするが、既にレンの華奢な手がガッシリとカツミの右腕を掴んでいた。また、それと同時にレンの身体は蒼炎のごとく燃え始め、その蒼白い炎は吸い込まれるようにしてカツミの口から身体に侵入していく。この時、カツミはレン正体が霊体であったということに気付かされたが、既に対応は後手に回り、自身ではどうにもならない状況に陥っていた。

「あぁああ!…………ふぅ、生身の人間にとり憑くなんて半久しぶりだなぁ~。さて、メイド服に着替えて大きいお兄ちゃんのところに行かないと」

レンの姿が完全に消え去った後、カツミの身体は完全にレンによって支配されていた。カツミに憑依したレンは、着ていたパジャマを下着ごと全て脱ぎ棄てて全裸姿になると、壁に吊るされているメイドに着替え始める。




トントン

それは、この洋館に引っ越してきてから初めて聞いたノックの音だった。ノックしたのはカツミなんだろうけど、なんだかとてもカツミの行った行為だとはとても思えない気がしてしょうがない。

「カツミか?どうした?」

「ツトム兄ちゃん…入っていい?」

ノックの主がカツミ以外の人物ではないのかと考えていたツトムだが、ドアの向こうから聞こえる声は紛れもなく確かにカツミのモノだった。

「えっ?いや…その、俺の部屋に?」

相変わらず「ショタグッズ」に囲まれた室内を見渡しながら慌てる俺。だって、まさかこんな早期にカツミが俺の部屋を訪れるなんて想像もしてなかった訳で……

「うん。…駄目?」

「駄目って訳じゃ無いけど…」

「お邪魔します!」

カツミを自室に入れるかどうかでツトムが悩んでいる最中、カツミはツトムの返事を待たずに勝手に室内に侵入する。

「ちょ、カツミ!」

半ば強引に入室してくるメイド服姿のカツミ。俺は心臓が一瞬停止した。なぜなら、ドアには確かに鍵が掛かっていたハズ…だが、現実にどういう訳か意図も簡単にカツミは俺の部屋に入ってきたのだ。


「さっそくだけどさぁ、やろない?」

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部屋に入るなり、周囲のショタコレに一切干渉すること無く俺のベッドに一直線に向いその上に寝っ転がってメイド服のスカートを捲り、色白でまるで剥き立てのゆで卵の様なプリプリのケツを曝け出しながら俺を誘ってくるカツミ。しかも、なぜかノーパン。

「な、何を?ってか、急にどうしたんだよ?カツミらしく…」

カツミの暴挙に思わず目を逸らしながらそう言うツトム。

「僕らしくって何?僕はずっとツトム兄ちゃんのことが好きだったんだよ?」

「…やっぱり変だ。お前カツミじゃないだろう?幾らなんでも豹変し過ぎだ!」

俺の目の前に居るのは確かにカツミだ。けど、俺だって伊達に半年近く同居して来た訳じゃない。カツミがどういう男の子かってことはある程度知っているつもりだ。だから、今俺の目の前に居るのがカツミでは無いと言いきれた。

ツトムのその確信しきった表情を見るや否や、カツミは顔を俯かせてボソボソと何かぼやき始める。

「…生きてる人間ってさぁ、なんでこんなに面倒臭いんだろう。素直になればいいのに、欲望に従えばいいのに」

「何を言って…」

次の瞬間、カツミの口から先程の様に蒼炎と化したレンが現れる。そして、その意志を持った炎は、今度はツトムの身体目掛けて襲い掛かる。

「これはっ!!」

「…レンっ!!」

ツトムの意識が遠退いていくのと同時に、先程までレンによって身体を支配されていたカツミの意識が除々に戻って行く。やがて、レンの幽体が全てカツミから抜け出た瞬間、カツミは大声でレンの名を叫ぶ。だが、既にカツミの眼前にはレンの姿は無く、カツミの呼び掛けに答えたのはツトムだった。

「何ぃ?」

「っ!!今度はツトム兄ちゃんにとり憑いたのか!?」

「うん。大きいお兄ちゃんにとり憑く方が何かと便利だと思ってね。さぁ、やろうよカツミ兄ちゃん」

「…やるって?」

「誤魔化しても駄目だよ。毎晩の様に枕に抱きついて「ツトムお兄ちゃん~」なんて甘えた声で腰振ってること知ってるんだから」

ツトムをオカズにしていた事がバレ、カツミは思わずその場で凍りつく。

「お前…」

「幽霊は何でもお見通しだよ。だから…」

「!?」

ツトムに憑依したレンは、カツミの居るベッドの上に上がってカツミの眼前まで近寄ると、いきなりカツミの淡いピンク色の唇に接吻を行った。突然のツトムの接吻にカツミの頬は見る見るうちに赤く染まって行き、やがてその表情もトロ~ンととろけた虚ろな表情に変化していく。それから暫く二人の接吻は沈黙中で継続され、結局ツトムが唇を放すまでカツミは一切無抵抗だった。

「抵抗しないの?」

ふと、ツトムの口から出た言葉で我に帰るカツミ。

「っ!て、テメェ-!…その、なんだ…ツトム兄ちゃんの意識は残ってるのか?」

「心配無用。ちゃんと封じ込めてあるからカツミ兄ちゃんの声は届いてないよ。思う存分大きいお兄ちゃんの体に甘えな」

カツミの心情を見透かしたかのように語るツトム。だが、やはりレンが憑依しているとはいえども外見上はツトム以外の何物でもない訳であり、素直になれないでいるカツミ。

「甘えなって言われても…」

「ホラぁ、早く服脱ぎなよ」

「えっ…いや、俺は…」

「やっぱり生きてる奴ってじれったいなぁ~このまま犯すよ」

「心の準備がぁ!待って…んぁ、やぁあ!」

モジモジと悩んでいたカツミをじれったいと言って強引に押し倒すツトム。

「んぁぁ…うんぅう!やめろよぉお…んぁああぁあ!」

ツトムはカツミの身体に覆いかぶさるようになると、メイド服のスカートをぺラッと捲り上げてカツミの性器を露わにする。ツトムの眼前に晒されたカツミの性器はクルンっと皮を被っているものの、既に半勃起の状態と思われる形状になっており、ツトムに直接見られたことでさらにピクピク反応し始め大きくなって行く。

「アソコをこんなに大きくさせてるのに?本当はうれしいんでしょ?」

笑みを浮かべてツトムはそう言うと、すっと右手をカツミの性器に向けて人差し指で少し飛び出した亀頭をツンツン弄り始める。敏感な部分を直に刺激されたカツミは、微弱な電流を身体に流されたかの様に体を弓なりに反らして内から湧き上がる快感を全身で受け止めた。

「そ、そんなぁ…さ、触るな!ひゃぁあぁん!」

「うはっ!カツミ兄ちゃんのアソコ見てたら僕(ツトム)のアソコまで大きくなっちゃった!凄いや!大人のアソコっていやらしいね」

まるで今まで「一度も」勃起を体験したことの無い様な言い様で自らの勃起する様に無邪気に興奮するツトム。

「お前の思考の方がいやらしいだろがぁクソガキ!んぁああぁ!」

「主導権は僕が握っているってこと忘れてない?」

カツミの発言が癪に障ったのか、いきなりカツミの耳元に口元を寄せてそう告げるツトム。さらに、ツトムは離れ間際にカツミの耳をしゃぶるようにして甘噛みする。

「くぅんぁ…お前ぇ、エロ過ぎだろぉ…」

「あれれ?カツミ兄ちゃんお漏らし?何かチョロチョロ出てるよ?」

ツトムは先程から右手で弄っていたカツミの性器から何かが吹き出し始めたのを感じると、知ってか知らずか「これは何だ」とカツミを辱めるようにして問いただす。一方、それがなんだか知っているカツミはこれ以上「レン」の好き勝手にされてたまるかと言わんばかりにツトムを引き剥がそうとするが…

「うるせぇえ!その手を放ぁせぇ…!」

「あっ…僕のも」

そう言うと、突然カツミの性器を責め立てていた手を自身のベルトに向け、それをカチャカチャ片手で器用に外してズボンとパンツを一気に下ろすツトム。その後、何かを確認するように自身の性器を触った後、視線をカツミの方に戻してこう尋ねる。

「やっぱり出てる…これってさぁ、気持ちいい時に出るの?」

「知るかよぉ…んなぁこと…」

ガマン汁について尋ねられたカツミだが、詳しい知識がある訳でも無いのでツトムのその問に答えることが出来なかった。そもそも、知っていても説明していられるような状況では無いのだが。

「カツミ兄ちゃんも知らないんだ…まぁ、なんでもいいかぁ」

「!?」

ツトムの興奮も高まって来たのか、性知識は無いハズなのに性欲発散のために本能で新たな行動に移るツトム。カツミも先程までとは違うツトムの雰囲気に危機感をビンビンに感じ取ったが、体格差のせいで主導権を未だに取れずにいた。

「お、おい!今度は何を…んぁ」

「…ギューってしよう。これがHなんでしょ?」

「うぁ、それ以上抱きつくなぁ!んぁぁあぁ…くぁあ!」

知らないなりに考えた結果なのだろうか、ツトムは下半身を露出させたまま押し倒していたカツミの体をがっしりと両手両足など全身を使って抱きしめ始める。そして、腰を適当にクネクネと揺らし、自身の性器をカツミの性器に擦り付けるようにして宛がう。

「僕達のぉ…アソコをぉ…んぁぁあぁああ!」

「なにしやがるううぅ!くぁぁあぁ!」

ツトムの部屋には少年と青年のいやらしい喘ぎ声と、二人の濡れた性器が擦り合うクチュクチュという粘着質な音が響き渡る。また、もはや言葉すら交わさず荒い息を上げながらカツミの身体にむしゃぶりつく様にして襲い掛かるツトムの様は、欲望の枷が外された野生の猛獣の様だった。

「かぁあぁぁん…うんぁぁぁああああぁ!!」

そんなツトムの勢いに飲まれたのか、始めはツトムの一方的な行為に抵抗しようとしていたカツミだが、いつの間にか野獣と化したツトムを引き剥がそうとしていた手足が、逆にツトムの身体に抱きつく様にして絡みつく形に変貌を遂げる。しかも、挙句の果てには自らも腰をクネらせる始末だ。

「うんぁあぁ!うぁん…も、もう限界だぁ…離れろぉお!」

「やだぁ!もう止められないよぉ!あっあぁ…オシッコ…んぁぁあぁああぁああぁぁ!!」

「くぁあぁ…んぁぁああぁあああぁ!!」

共に絶頂を迎えることとなった二人。ビクンビクンと身体を震わせる二人の性器から勢いよく放たれた精の塊は、まるで始めから境界線など無かったかの様にして混ざり合い、二人の下腹部に振りかかる。

(お兄ちゃん。無理やりHなことしてゴメン…でも、凄く気持ちよかったよ。これで僕も旅立てる…あぁ、そうだ。他の部屋にも僕の様な変態が居るから掃除する時は気を付けてね。うっかりとり憑かれるとHな目に遭うから…)

(…)

絶頂の余韻に浸るカツミの脳裏によぎるレンの声。ふと、その言葉を思い返した時にはレンの気配は完全に消え去っていた。



「うぅ、俺は…!!うわぁあああああぁぁあぁ!!どうしたカツミ!って、俺が?えっ???えぇええぇぇえ????」

意識が戻った俺の眼前には想像も絶する光景が広がっている。そして、身に覚えのない身体の疲労感と下腹部にベットリと付着した見覚えのある物体。目の前で汗とそれ以外の物体塗れになって息を切らして仰向けに横たわっているカツミの姿。これらの情報を整理して導き出される結論は…

「…バカっ」

「ちょ、カツミ!!おい!」

レンから解放されたツトムが冷静になってこの場で行われていたことを推測する最中、カツミはツトムに今にも消え入りそうな小声で「バカ」と言い放ってベッドから飛び降り、そのまま一度も振り向かずにツトムの部屋から去って行った。一方、一人自室に取り残されたツトムは呆然とカツミが去って行ったドアの方を眺めながらベッドの上で結論を導き出す。

「…無意識にカツミを犯した???いやいや…そんな訳……」





~次の日の早朝~

「っと!お、おはようカツミ」

コーヒーを沸かしにキッチンに向った際、ばったりとジュースを飲みに来たパジャマ姿の
カツミと鉢合わせたツトム。この時、昨晩起きた出来事の大部分の記憶が無いツトムはどうカツミに声をかけていいのか分からず、とりあえず愛想笑みを浮かべてカツミに探りを入れる。

「…アハハ、今日はいい天気だね」

「おはよう。…あのさぁ、メイド服汚れたから洗濯しといて」

「えっ、あぁ分かったよ」

挨拶と軽い要件だけツトムに伝えると、そそくさとジュースを片手に自室に戻るカツミ。

「…ふぅ」

とりあえず、カツミが昨晩のことを怒って無い様でホットした。ってか、家から出て行って無くて本当に良かった。でも、なんかカツミの顔が真っ赤に見えたのは気のせいだろうか?



正式タイトル変更です。
「幽霊にHなことさせられる→幽霊満足して成仏」的な感じのスピリチュアルストーリーですwww
ちなみに、カツミが拾ったテディベアはレンの成仏に連動して消滅した設定です。
あと、幽霊は常時二人を監視?してます。憑依できる条件は対象が自身の遺品を触って満たされます。


妖かし洋館 第ニ話 「招かれざる撮影者」

広大な山中に遠慮なく響き渡る蝉の鳴き声、その日は梅雨時にも関わらず朝から天候が変わることも無く、ギラギラと日の光が山中を覆い尽くす様に焦がしていた。

「おい!そこの女装男!」

たまたま洋館の外に出ていたカツミを呼び止める声。カツミは「女装男」という単語に身体をビクンと震わせ、恐る恐る後ろを振り返る。すると、そこには自分より若干背の高い学生服を着た少年が、ニヤニヤと笑みを浮かべながら立っていた。

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「!?…お前、何処から入って来た」

顔を顰めさせ、少年を睨みつけながらそう言うカツミ。

「へん、この洋館に最近変な奴等が引っ越してきたって話を聞いたけど、どうやら本当に変な奴が住んでいるみたいだな」

「おい!俺の質問に答えろよ!」

「はぁ、ピーピーうるせぇな~この変態野郎」

「へ、変態!?」

「男のクセにメイド服なんて着てるんだから当然だろ?変態」

確かにそうだけど、実際に変態呼ばわりされるのはメチャクチャ不愉快だ。ってか、コイツは一体何者?まさか、また幽霊?こんな真っ昼間に?

「こ、これは…好きで着てるんじゃない!ってか、さっさと出て行けよ!」

頭の中で色々考えを張り巡らしながら、とりあえず女装について否定するカツミ。

「久川 勝美…って、お前だろ?」

「なっ!」

「やっぱりお前か…なんで学校に来ないんだよ?その様子じゃ病気とかでもなさそうだし」

そうか、コイツは俺が席を置いている…

「孔瑠中の生徒…いやぁ」

孔瑠中の生徒だと分かった途端、急に少年が身近に感じられて怖くなったのか、カツミはバッと少年に背を向け一目散にその場を立ち去り、洋館の正面玄関目指して雑草の生い茂る庭園何を無我夢中で駆け抜ける。

「お、おい!待てよ!女装男!」

置いてきぼりをくらった少年も、逃げるようにして洋館に向って走るカツミをどういう訳か追いかける。

やがて、カツミは少年に追いかけられながらも洋館まで辿り着くと、逃げ込む様にして洋館の中に飛び込み、とりあえず目に付いた近くの部屋に入り込む。部屋に入り込んだカツミは、息を切らしながらこれで一安心だと思って身体を壁にすり寄せて項垂れる。

しかし、カツミがホッと一息ついたのも束の間。なんと、先程の少年が洋館にどうどうと入って来たのだ。これに驚いたカツミは、ドアの隙間から自分を探す少年の姿を見つめつつ様子を窺うことに…

「アイツ、家の中にまで勝手に上がり込みやがって…どうしよう、ツトム兄ちゃんを呼んだ方がいい…」

ガタッ!

カツミがドアから離れようと身体を後ろに下がらせた瞬間。何も無いハズの場所に存在した「ソレ」は、少年にカツミの居場所を伝えようとしているのかと思ってしまうような大きな音を立てて床に転がり落ちた。

「そこか?女装男」

モノ音に反応し、カツミの隠れている部屋に向う少年。

(ヤベッ!ってか、何コレ…!!)

それは「例の現象」だった。俺が床に落ちている古ぼけたビデオテープに手を触れた瞬間。バァーっと周囲に蒼白い炎の様なものが沸き上がる。そう、これはレンの時と同じ…

「な、なんだ!?…おいっ!女装男!何したんだよ!」

ドアの隙間から洩れるこの世のモノとは思えない蒼白い光を見た少年は、特に躊躇することなく半開きのドアに手を掛け、勢いよくドアを開ける。

「へへっ…レンの野郎には先を越されたが、俺様にも運が回ってきたようだぜ」

頭を俯かせ、何かブツブツと小言を漏らすカツミ。

「どうした?頭でも打った…!か、体が…くっ…」

外見上の違いは無いが、あきらかに先程までのカツミとは雰囲気が異なると本能で瞬時に悟った少年は、少しカツミと距離を取ろうと後ずさりする。しかし、時すでに遅く、少年の身体はカツミの肉体にとり憑いた「何者か」の力によって既に自由を奪われていた

「着いてこい」

「えっ!わっ、勝手に…う、うぁあああぁ!」

カツミの後を追随する様にして歩かされる少年。部屋を出たカツミは必要以上にベラベラと何かを喋るでもなく、ひたすら洋館内の何処かに向って歩き続ける。

やがて、カツミはある部屋の前で足を止めた。なんと、そこはカツミ自身の部屋だった。
一方、一体どんな部屋に連れ込まれるのかと思っている少年は、恐怖でビクビクと自由の効かない身体を震わせていた。






「さぁ、そこのベッドの上で仰向けに寝ろ」

カツミは自身のベッドを指差してそう言うと、少年の身体は少年の意志とは関係無しに再び勝手に動き出す。

「俺に何を…やめっ、くぅうう…うわあぁ!!」

口では必死に抵抗の言葉を吐き続ける少年だが、それとは裏腹に肝心の身体はカツミの指令に従順に従ってベッドに向って順調に歩を進め、ついにはベッドの上に這い上がって命令通り仰向けの体勢になる。しかも、その後は少年がいくら身体を動かそうとしてもピクリとも動くことは無かった。

「まったく、最近は色々と便利になったな。えーっと、確か棚の上に…おっ、コレコレ。それにしても、この携帯ってぇのはスゲぇよ。俺が生きていた頃はなぁ、ドでかいビデオカメラ片手に少年を撮ってたってのによぉ」

「お前、一体何を…」

絶対コイツは女装男なんかじゃない…ってか、なんで体が動かないんだよ!さっきから体を動かそうと色々やっているけど、ピクリとも動かない…まるで俺の体じゃ無い様だ。そもそもアイツの正体って何だ?

ベッドの上に仰向けで張り付けられた様な形に拘束された少年は、ギロリと携帯を弄るカツミを睨み付けながら、その正体について勘ぐる。

「まぁ、なんだ。俺等の様な人種には肩身が狭いご時世って奴だぜ。なぁ、少年」

そう言いながら少年に詰め寄るカツミ。

「ちょ、やめ…俺の生徒手帳!」

カツミは少年の着ているワイシャツの胸ポケットに手を突っ込むと、ニヤリと笑みを浮かべてポッケの中に入っていた少年の生徒手帳をスッと取り出す。

「ふむふむ、並木 鷹史くんねぇ。中学一年生か…それじゃタカシくん。これから撮影始めるぞ」

ペラペラとタカシの生徒手帳に目を通した後、カツミはそれを携帯の置いてあった棚の上にポンと投げ捨て、先程の携帯を片手に携帯のレンズをタカシに向ける。

「撮影?どういうことだ!…あっ、手が…やめぇ」

撮影がどうたらとアイツが言った直後、再び勝手に動き出す俺の体。必死に抵抗しようと踏ん張ってみたが、ギリギリ震えさせるのが限界だ。どうやら口で命令しなくても俺の体を自由に操れるようだ…でも、アイツの目的って一体…

「っ!」

糸で吊られるかのようにして動き出すタカシの両腕は、器用にワイシャツのボタンを2~3個と外してき、タカシの胸元を本人の意志とは無関係にいやらしく肌蹴させる。そして、タカシの意志無き両腕の魔の手は、今度はタカシの穿いている紺色のハーフパンツに向けられた。

「やめろぉおお!やだぁ、やだぁああぁあああああぁああ!!」

それだけは駄目だと言わんばかりに大声を上げ、自らの身体をなんとか制止させよとするタカシだが、当然ここにきて身体に自由が戻るという都合のいい展開にはならず、淡々と動く両腕や両足の動きによってハーフパンツは中に穿いていたボクサーブリーフごと脱ぎ去るハメになってしまった。

プルン♪

剥き立ての物体に対して使われる様な表現だが、タカシの未成熟な下半身にはピッタリの表現だろう。小振りながらプリプリと引き締まった色白の尻や、ツルツルの股間部分にオマケのように付いている小さな萎んだ性器。それらだけ見れば小学3~4年生のモノだと言っても通りそうなくらい幼い様子だ。

「おいおい、なんだぁ~そのチンチン。皮被ってやがって、メッチャクチャ臭そうだな」

「み、見るなぁ変態!ってか、何の文句があるんだよ!みんな同じだろ!」

俺のアソコを見るや否や、速攻でバカにしてくる久川…の中の奴!恥ずかしさよりも怒りの方が大きかった。別に可笑しな所なんて無いのに…

「あぁん?今の男の子って小さいのか?」

タカシの反応に疑問を感じたカツミは、自らのメイド服のスカートを剛快に捲し上げると、中に穿いていたブリーフをスッとズリ下ろして「カツミのモノ」を確認する。

「…どれ…あらら、この子のチンコも同じだ」

「だろ?それなのにイチャモン付けや…あぁ!今度はチンチンに…やめぇ、おいぃい!!」

なぜか勝ち誇ったような笑みを浮かべるタケシだったが、突然利き手である右手が性器を摘み始めたことで状況は再び悪くなって行く。

「さて、タカシくんの「モノ」は大きくなったらどうなるかな?」
 
「んぁあぁ…やめてくれぇ!頼む、お願いだからぁあああぁ!くぅ、んぁあぁ…」

最初は摘まむ程度の動きだったのに、俺のアソコがでかくなるにつれてシコシコと根元を掴み始める俺の右手。変態野郎に見られ、言いなりになってこんなことしなきゃいけないなんて最悪だ。でも、俺のアソコは順調に大きくなっている…もしかして見られて興奮してるのか?…いやいや、これは無理やり大きくさせられてるだけなんだ…だけなんだ!俺は必死に自分の意志でアソコを大きくさせていることを否定し続けた。

「おお、ムクムク大きくなってきやがったぞ!」

タカシが性器を扱き始めてから数分後、既にタケシの性器は元の形よりも遥かに大きくなっており、時折ビクンビクンと性器が震えるほどに興奮も高まっている。だが、それでも平均的なサイズよりは若干小振りであり、性器を覆っていた皮膚も勃起しているのに関わらず未だスッポリと性器に覆いかぶさっている状態だ。そんなタカシの見っともない性器の有り様に、再びカツミは突っ込みを入れた。

「なんだよ。やっぱり包茎か…ってか、お前知っていただろう?」

「じぃらないよぉ…そんなごどぉ。ねぇ、もう解放じでぇよぉおぉ!お願いじまずぅ…もうやめでぇ…あぁ、見るなぁあ!撮るなぁああぁ!!!うぅ、やめてぇ…」

恥ずかしでポロポロと涙を流し始め、涙声で右手の静止と変態行為の中断を訴えるタカシ。しかし、カツミはそんなタカシの様子を楽しむ様にして眺めながら、片手に持つ携帯でタケシの淫乱行為をひたすら撮影し続ける。
「おいおい、本番はこれからだぞ?ここで帰すなんてアホだろ。さぁ~て、例の薬品は…昔のままならこの棚に一本残って…おおっ!本当に残ってたぞ!ラッキー」

携帯をタカシの身体が映る位置に置き、何やら探し物を始めるカツミ。どうやらこの部屋はかつて、カツミに憑依している人物が使用していた部屋らしい。カツミは慣れた手つきで探し物を掘り出すと、棚の奥から取り出した茶色い小瓶を棚の上に置く。

「…それは?」

横目で小瓶を見つめながらそう言うタカシ。

「これかぁ?これはなぁ、お前を快楽と言う名の極楽に送ってくれる代物だ」

そう言いながらカツミは小瓶の蓋を開け、付属のスポイトを使って小瓶の中から液体を少量吸い出すと、そのスポイトを片手にニヤニヤ笑みを浮かべながらタカシに詰め寄る。

「それで何をする気だ…く、来るな!それ以上俺に寄るなぁあ!…ひゃっ!」

いつの間にか俺の右手はアソコを弄るのをやめていたけど、股を開かされた状況で手も足も動かせない。俺に残された手段は相変わらず「大声を上げる」只それだけだった…

ジリジリと俺に迫ってくる久川。やがて俺の目の前までくると、久川は俺の大きくなったアソコを片手で摘み、ペロリとアソコの皮をひっぱり始めた。すると、剥き出しになったアソコの先っぽからピンク色の部分が飛び出す。そして、久川はもう片方の手に持っていたスポイトを俺のアソコのピンク色の部分まで持ってくると、ぎゅっとスポイトを絞って変な液体を俺のアソコに流し揉み、引っ張っていた皮を元に戻す。

「ぐぅ、んぁ?…はぁ、はぁ…体が熱い…んぁぁあぁ…はんぁああぁ!!ぐぁん、どうなってぇんだぁあぁん!…っ!手が!」

カツミがタカシの性器に何かを振りかけた直後、急にタケシの息遣いが荒くなっていき、タカシの体中の毛穴からバッと汗が沸き上がる。また、それと同時にタカシの性器が意志をもったかのように突然ビクビクと脈打ち始め、性器の先端からはチョロチョロと正体不明の液体が噴き出す始末だ。

「流石は俺の自信作。これでタカシは発情期の猿並の性的欲求に駆られる訳だ」

身体を動かせずにもがき苦しむタカシを、満足げな笑みを浮かべながら見つめるカツミ。

どうやら先程カツミがタカシの性器に投与したのは「媚薬」のような性欲増強剤的なモノだと思われる。さらに、タカシの急激な身体の変化から見て、使われた薬品は相当濃度が高い違法レベル物だ。

「手なんかで扱いたら、速攻でイかれちまうからな。しばらくそのままの姿勢で快楽地獄をお楽しみくださいな」

「ふざけんなぁぁん!はぁん、うんぁぁああぁ!んがぁあぁあぁ!はぁ、はぁぁあぁああ!おがじぐぅなっぢゃうよぉおおおお!んぁああぁああぁあああああ!」

狂ったような奇声を上げ、自由の利かない身体をピクピクと震えさせるタケシ。既にその身体は止め処なく噴き出す汗でテカテカにコーティングされ、肌蹴たワイシャツも半透明になりながらタカシの素肌にベッタリと貼りつく。また、タカシのギンギンになった性器からはビチャビチャと音を立てながら、常時大量のガマン汁が溢れ出し、臍の辺りには水溜りの様な物が出来ていた。

「さて、どうして欲しいのかな?」

「とっくに分かってぇんだろぉおおぉお!ぐぞぉおぉ!うんぁぁあぁぁ!はぁ、はぁぁあぁ!くっ、くそぉおおぉん!チクショぉおおおお!!…イかせてくれぇえええええぇ!」

どう考えても自力でイくのは無理だと思った俺は、薄れゆく意識の中、この終わりなき拷問を終わらせるために屈辱的なセリフを吐いた。恐らく久川もこの発言を心待ちにしているハズだから…

「うんうん、良く正直に言ってくれた!…だが、そんな態度じゃ無理だな」

タカシの敗北宣言に、半ばカツミに憑依した者の目的は果たしたかに思えたが、未だ成仏せずにタカシを責め立てる零体。

「テメぇええっ!」

「ずぅーっとそのままでいいのかい?タカシくんは?」

「くっ…イかせてぇ…く、くださいぃん…」

一瞬迷ったが、一度落ちてしまったこともあり、華細い声で屈辱的なセリフを言うタカシ。

「えっ?小声で聞こえないよ?」

「イかせてぇ…くださいぃいいい!イかせてくだぁさいいいぃん!!!」

「あと、「僕はマゾ変態のタカシです。マゾ変態タカシをどうかイかせてください」って言え」

調子に乗ったカツミから投げかけられたのは、とてつもなく屈辱的な追加注文だった。そんな無理難題に対してタカシが選んだ選択肢は…

「そ、そんなぁん!はぁ、はぁぁん…ぼ、ぼくはぁん…まぞぉ変態のぉおお…変態のぉおお…やだぁああぁ!んぁあああぁ!そんなことまでぇ言えるかよぉおおおぉお!んぁああぁ!」

途中まで恥辱塗れの台詞を言い掛けたものの、どうしても譲れない男のプライドがタカシの決断を鈍らせ、結果的にタカシはカツミの要求を跳ねのける道を選択した。そんなタカシの長期戦を覚悟した発言に対し、カツミは軽く舌打ちをしてこう言う。

「チッ、まぁいい。あんまりマンネリ化させるのもアレだしな…特別大サービスでイかせてやるか……この足でね」

そう言いながらカツミは右足のヒールを脱ぎ棄て、漆黒のタイツに覆われた華細い脚をタカシの眼前にチラつかせる。しかし、既に意識の朦朧としているタカシの反応は特に無く、ひたすら内から湧き上がる無限の快感に苦しむばかりだった。

「聞いちゃ居ない様だな」
カツミは吐き捨てるようにそう言うと、スッと片足をビンビンになったタカシの性器に宛がい、グチュグチュと粘着質ないやらしい音を立てながらタカシの性器をグリグリと爪先で踏みつける。

グチュ グチュ

「んがぁああぁ!何をぉ!やめろぉおおおぉ!ひゃんぁあ、うぁんああぁああぁ!」

痛いと訴えるよりも、むしろ気持ち良いという様な反応を示すタカシ。

「既に痛みも快感に変換されるようなマゾ肉体に変貌したか…」

「な、なんでぇおれがぁぁあぁん!…こんなぁ…うんぁあぁああ!!」

その後も長時間に渡りタカシへの足コキ責めは繰り返され、タカシは改造媚薬の効果が切れるまで、何度も何度も強制的に絶頂を迎えさせられることに…







「…あれ?俺は…っ!お前何して…」

ふと気が付くと、俺にとり憑いていた霊の気配は完全に消えていた。でも、俺のベッドの上には例の少年がとんでもない格好で横たわり、ブツブツと念仏の様に同じ単語を繰り返していた。

0134.jpg

「僕は変態ぃ…ごめんなさいぃ…僕は変態ぃ…ごめんなさいぃ…」

「…」


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Author:blue‐flag
Spec:2次ショタ大好きショタコン学生→オッサンに進化!

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