最終話 青空の下で
恥辱塗れの給食も終わり、既に昼休みに入っていた。
「うぅう…うぅう…」
…地獄の給食が終わって、とりあえず後ろ手の拘束は解かれたけど
俺は依然と教室の隅に鎖で繋がれている。
もう、アイツ等の玩具として生きていくしかないのか?
勉強だって、こんな状態じゃ…
翼はそんなことを考えながら、その場に体育座りで蹲りひたすら泣き続ける。
「うぅ…うぅ…」
それからしばらく経った後、何やら翼に奇妙な変化が現れた。そして、その変化は翼自身も自覚するほどのものに徐々に変わっていき、腹部からの痛みとなって翼を襲う。
「ぐっ…何?…腹が…うぅ!」
突然の腹痛に困惑しながら苦悶の表情を浮かべる翼。必死に痛みを和らげようと腹を摩るが、やがてそれは猛烈な便意に変化していった。
「うっ!…なんで急に…このままじゃ…美鶴…美鶴ぅ!!!」
「…」
この危機的な状況を唯一打破できるのは美鶴のみと考えた翼は、幸いボールギャグが外されたままだったので教卓で下っ端達とトランプで遊んでいる美鶴に向って大声で呼ぶ。だが、人気の無い教室に鳴り響く翼の声は十分に美鶴に届いているはずなのに、その悲痛な叫びに美鶴は振り向きもしない。
「アイツぅ…俺に何かしたなぁ…くっ!…背に腹はかえられない……ご、ご主人様ぁ!!」
「どうした翼?」
俺が思った通りだ、やはり美鶴の嫌がらせ…
美鶴は俺に屈辱的なセリフを吐かせるためにワザと聞こえない振りをしていたんだ。
でも、奴の真意は…
「おい、大丈夫か?」
美鶴と下っ端達はこの状況を前々から予測していたのか、全員ニヤニヤと笑みを浮かべながら翼を見下ろしている。
「うぅ…くっ…お、俺をトイレに行かせろ…うっ…今は教室に…ほとんど誰も居ないし、こんなところで…うぅ…させても…意味が無いだろ?」
「まぁね、……よし、トイレに連れて行ってあげるよ。おい、誰か翼を後ろ手に拘束してボールギャグを咥えさせろ」
「なっ!…別にそんな…うぅ…こと…」
「嫌なら別にいいよ、僕等はここで翼の恥ずかしい姿を眺めたって全然いいんだから」
「うぅ…」
翼は一刻も争うような状況だったため、美鶴の要求を黙って受け入れて拘束されことにした。
「これで準備完了だ。早速「トイレ」に行くとしようv」
美鶴はそう言って翼の首輪に繋がれた鎖を手に持つと、それを乱暴に引っ張って翼を先導して下っ端達と共に教室を後にする。
「ふぅん…ふぅううん!」
自身がトイレに行きたくて急いでいるのに対し、美鶴達はゆっくりとしたペースで廊下を歩く。やがて、そのノロノロとしたペースに耐えられなくなった翼は、美鶴を逆に引っ張るようにしてトイレに向って走り出した。
「うわっ!コイツ!止まれ!…おい、誰か補助しろ!」
急に走り出す翼に不意を突かれた美鶴は体勢を崩し、翼にズルズルと引きずられる様な格好になり、下っ端達に助けを求める。
「み、美鶴さん!」
「翼の奴、本当に犬みたいだな…」
「おい、早く助けないと!」
下っ端達は総出で翼に繋がれた鎖を引っ張って走る翼を止めた後、暴れる翼の勢いを押さえつけるために下っ端達が全員で鎖を持つことになった。
「ふぅん!ふぅうんん!」
「はぁ、はぁ…まったく…これだから貧乏人は…はぁ…」
美鶴は暴れまわる翼を睨みながらそう言うと、トイレに向う通路を進まずに校庭に向って歩き出す。
「ふぅん!ふぅううんぅう!!」
「僕はトイレに行くとは言ったが、人間の使うトイレじゃないぞ…お前専用のトイレに行くんだ!」
翼の方を向いて笑いながらそう言う美鶴。やがて、4人は大勢いの生徒で賑わう昼休みの校庭に到着。
「ふぅんぅう…」
美鶴は始めからここで…
俺は美鶴を恨むよりも、これから訪れる最悪の瞬間のことばかりを考えていた。
「おい、アレ見ろよ!翼じゃないのか?」
「特待生イジメか?」
「あの特待生、首輪を嵌められているのか?」
「酷いことしやがる…」
校庭に居た生徒達は翼の異様な姿を目にし、ざわざわと各々に騒ぎ出す。
その周囲の視線に耐えられなくなった翼は目を閉じて顔を俯かせながら校庭を歩く。
「みんな翼に注目しているね。有名犬だよwww」
「…」
「さぁ、ここが翼専用のトイレだ!」
やがて、校庭の片隅にある大きく盛り上がった小さな山の様な場所の前に到着すると、美鶴は翼にここがトイレだと告げる。
「ふぅん…」
翼は俯いていた顔を上げて目の前の山を見るが、そこは到底トイレに見えるような場所では微塵もなかった。
「おい、お前ら翼の鎖を山の杭に繋げてこい」
「了解っ」
「うい~」
「ほいさ」
下っ端達は抵抗する翼を強引に山の上に引っ張り上げると、頂上に埋め込まれているリングに翼の首輪に繋がれている鎖を巻きつけて固定する。
「ふぅんぅううん!ふぅんん」
「美鶴さん、固定しましたよ!」
「ご苦労、次は適当にお前等の知り合いを集めてこい。もっとギャラリーが欲しいからな」
「さすが美鶴さん。鬼畜っすねwww…了解です」
美鶴はこれから行われるショーの準備として、下っ端達に観客を集めさせに行かせると、山を登って翼の元に向い、そして翼の耳元でこう囁いた。
「もうすぐショーの始まりだ。これから最後の仕上げをさせてもらうよ」
そう美鶴が囁いた瞬間、美鶴は翼の短パンを足元までズリ下げ、その後美鶴は体操着を翼の胸にある淡いピンク色の突起物が見えるように胸元まで捲り上げる。
「ふぅうんんぅ!!」
下着を身に着けていないため、翼の幼い性器と色白のプリプリと引き締まったお尻が満遍なく外気に晒された。さらに若干だが、強烈な便意のせいで翼の肛門はピクピクと動いている様にも見える。
「ショーが始まる前に限界を迎えられたら困るからね…ちょっと痛いと思うけど耐えてね」
美鶴は何やら翼に伝えた後、翼の脇腹辺りを片手で抱きしめ、残ったもう一方の手で翼の肛門にシリコン製の太い棒を無理やりねじ込み始めた。
「?…!?…ふぅううん!ふぅんん!」
翼は肛門に走る激痛に呻き声を上げて暴れるが、既にシリコン製の棒が半分以上も挿入されてしまっていて体に力が入らない。
「この辺まで押し込めば自力で出すのは無理だな…よし、完成ww」
美鶴は翼の肛門にシリコン製の棒を挿入し終わると、僅かに飛び出ている棒の根元を指で軽く弾いた後、抱きしめていた片手を離して翼を開放した。
「ふぅん…うぅん…ふぅううぅん」
ふと辺りを見渡すと、いつのまにか山の周囲に人だかりが出来ている。
俺は咄嗟にその場にしゃがみ込んで下半身を隠そうとした。
だけど…
「おい、糞をし始めたぞ!」
下半身を隠そうとしゃがみ込んだ結果、生徒の一人が何を勘違いしたのか大声でそう叫ぶ。
すると、周囲の生徒達の視線が一斉に翼に向けられると同時に、翼に向って野次が飛ばされ始めた。
「何してんだよ!さっさと出すもん出せよ!!」
「本当は興奮してるんだろ、この変態野郎!」
「貧乏人の末路は悲惨だな…糞犬!!」
翼に投げかけられる野次は、どれもこれも酷いものばかり。しかし、この時の野次は最初からすべて美鶴が下っ端達に言わせた自作自演の野次。すべては翼を精神的に痛めつけることが目的で行われた命令である。
「うぅう…んぅうん…ふうぅううん…」
美鶴の策略にハメられたことに気が付いていない翼は、深く心を傷つけられて虚ろな表情を浮かべていた。
「…さぁ、ショーの始まりだ!」
呆然としている翼を確認すると、美鶴は改めて生徒達の注目を集め、翼に先程挿入したシリコン製の棒を一気に翼の肛門から抜き取る。
ズピュ…ジュブブゥ!…ジュバァァアアアアアアッ!!
放心状態の翼に抑制されていた便意を押さえつけることは不可能だった…
翼の肛門からは、物凄い排出音と共に大量の汚物が勢いよく噴き出す。
「んぅ……」
「翼、気持ちよかった?」
生徒達がざわめく中、美鶴は白々しく笑顔で俺の頭を撫でながらそう言ってきた。
本来の俺ならここでひと暴れするところだが、今は何もする気になれない…何も。
自身の排泄行為を大勢の生徒達に間近で晒した翼だが、「そんなことはどうでもいい」というような表情をしている翼。そんないつもとちがう翼に何かを感じた美鶴は、翼の顔を覗き込んで呼びかける。しかし、翼は何も答えずボーッと中腰で前を見ているだけだった。
「…どうした翼?」
「…」
この時、翼の心は既に…
結果的に大勢の生徒達に翼の醜態を晒すことに成功したが、翼自身の精神的ダメージは美鶴の想像以上であり、その後、美鶴達が何をしても翼が反応を示すことはなかったという。
書いてる途中で放置されてた話です。
とりあえず無理やり完結ww