王子調教 第一話「牢獄での再会」
反乱勢力によって捕らわれたルーシュはクルゾア城の地下にある牢獄に監禁されていた。ルーシュ自身もまさか王子である自分が居城であるクルゾア城の牢獄に入ることになるなどまったく想像していなかっただろう。
「罪人の服を全て剥ぎ取れ。コイツは服を着る権利も無いんだからなぁ」
「?」
突然やってきた何者かがルーシュの入れられた牢屋の前に立ち、唐突に付き添いの牢獄警備兵達にルーシュの服を取り上げるように命令する。しかし、牢獄警備兵はルーシュが元王子であることから手が出せずにいた。
「しかし、ララト様。仮にも元王子ですし…」
「ララト…」
俺は聞き覚えのある名前に反応して思わず俯いていた頭を上げる。すると、そこには俺と同じくらいの年の少年の姿が…
「ん?俺のこと覚えていたのかルーシュ」
「やっぱりお前か…ふん、通りで無礼な訳だ」
「お前にされた「お仕置き」は今でもハッキリ覚えてるよルーシュ」
「あれはお前の自業自得だ。年下の見習兵士を虐めるなんてマネするから」
「だからって全裸で寄宿舎の柱に1日中縛りつけておくなんてやり過ぎじゃないか?あの後、俺はガキ共に散々…あぁ、もういい。お前等さっさとルーシュの服を奪いとれ」
ララトがルーシュの元を訪れたのは、どうやら過去にルーシュに辱められたことに対しての仕返しをするためだった様だ。ララトは再び牢獄警備兵にルーシュを丸裸にするようにと命令する。
「しかし…」
「だからコイツは只の罪人だって言ってるだろう!王族擁護か?」
元王子であるルーシュに手が出せないでいる兵士を怒鳴るララト。
「ち、違います!」
「だったら早く脱がせ」
謀反で王族の権威が失墜した今、王族擁護など行えばタダでは済まされない。居合わせた数人の牢獄警備兵は半ば脅される様な形で渋々ルーシュの入れられた牢の中に入り、暴れるルーシュを押さえつけて服を脱がし始める。
「やめぇ…触るな!おいっ!やめろぉおおぉ!放せぇ!」
ルーシュは大声を上げて服を脱がせようと身体を押さえつけてくる兵士達に抵抗するが、大人の兵士数人掛かりでガッシリと身体を押さえつけられてしまい、ルーシュはたいした抵抗も出来ぬまま身に着けていた上着をあっと言う間に奪われてしまった。
「うぅ…」
「いいぞ~お次はいよいよズボンとパンツだ。ゆっくり脱がせろよ」
「やめぇ、それは駄目だぁ…あぁ!放せぇええぇえぇ!!」
ララトの細かい指示を受けながら兵士の一人が大暴れするルーシュの上半身を押さえつけると、残りの兵士達は片手でルーシュの足を抑えながらズボンに手を伸ばし、ズリズリとルーシュの穿いているズボンをパンツごとゆっくりとズリ下げる。すると、ヒョコっとルーシュの皮を被った未成熟な性器が除々に姿を現し始め、ついには牢の外にいるララトにもハッキリその全貌が見えるくらいに完全に露出させられてしまったルーシュの性器。
「あぁ…み、見るなぁ!脱がすならさっさと脱がせよぉ!」
「ちっちゃいチンコだな~ルーシュ」
笑いながら俺のチンコをさっそく指さして馬鹿にしてくるララト。アイツだって自慢できるほどのモノでも無いくせに…
「う、うるさいぃ!この変態!お前だって対して俺と変わらないだろう!」
「おいおい、それは3年前の話だろ?お前のミニチンコと一緒にするなよな」
ルーシュの反撃を軽く「それは3年前の話」だとカウンターするララト。その言葉にルーシュは何も言い返すことが出来なかった。
「うぐっ…」
やがて、兵士達はルーシュから全ての衣類を剥ぎ取り終わると、それを片手にゾロゾロと牢から出て行く。一方、身包み剥がされ生まれたての姿にされたルーシュは慌てて両手で股間部分を覆い隠し、ニヤニヤと満足そうな笑みを浮かべるララトをギロリと睨みつける。
「それにしてもいいザマだなぁ~ルーシュ。これからお前は一生全裸で暮らすんだぞ」
「随分楽しそうだな、ララト」
「っ!!」
牢獄で大騒ぎするララトを背後から静止する声。
「ち、父上!」
「父?!」
その声の主は謀反の首謀者でもありクルゾア王国の宰相でもあるルーカスだった。しかも、ララトの言動からルーカスがララトの父親だともとれる発言にルーシュは驚く。
「ご機嫌いかがですかルーシュ「元」王子?」
「元」と言う言葉を強調しながらペコリとルーシュに向って軽く頭を下げるルーカス。それは明らさまに皮肉ぶってルーシュを見下し馬鹿にした様な態度である。また、ルーシュはこの事態を引き起こした張本人であるルーカスを物凄い形相で睨み付けていた。
「貴様ぁ!なぜ謀反など…父上と母上はどうした!答えろ、ルーカス!」
「殺しました。それと謀反の目的ですが、それは私こそがこの国の王に相応しいと思ったからです」
「!?」
ルーシュの問いにあっさりと「殺した」と答えるルーカス。しかも、謀反を引き起こした理由も私的な理由からだと言う。ルーシュはルーカスの余りにも身勝手な振る舞いに呆れると共に、既に両親が殺害されたという事実を知り言葉を失う。
「なっ、父上?殺したって…何もそこまで」
王と王妃を殺害したという言葉に、幼いが故にルーシュ程ではないが驚くララト。息子のそんな反応に、ルーカスはララトの方に振り向きララトにこう言い聞かせる。
「ララト、これは遊びでは無いのだぞ?謀反とは命がけで行う事だ」
「えっ…は、はい父上。肝に銘じておきます」
「…さて、ルーシュ。お前は殺さずに生かしておいてやる。明日行われる「裁判」で正式に貴様の今後の処遇を言い渡すから楽しみにしているがいい」
ルーカスはルーシュにそう伝えると、ララトを連れて牢獄を後にする。しかし、放心状態のルーシュにはルーカスの言葉など届いておらず。只ひたすら呆然と両親の死を受け入れられずにポロポロと瞳から涙を流すルーシュ。
「父上、母上…」
とりあえず、ルーシュが壊れない様にララトという同年代のキャラを登場させました。
「罪人の服を全て剥ぎ取れ。コイツは服を着る権利も無いんだからなぁ」
「?」
突然やってきた何者かがルーシュの入れられた牢屋の前に立ち、唐突に付き添いの牢獄警備兵達にルーシュの服を取り上げるように命令する。しかし、牢獄警備兵はルーシュが元王子であることから手が出せずにいた。
「しかし、ララト様。仮にも元王子ですし…」
「ララト…」
俺は聞き覚えのある名前に反応して思わず俯いていた頭を上げる。すると、そこには俺と同じくらいの年の少年の姿が…
「ん?俺のこと覚えていたのかルーシュ」
「やっぱりお前か…ふん、通りで無礼な訳だ」
「お前にされた「お仕置き」は今でもハッキリ覚えてるよルーシュ」
「あれはお前の自業自得だ。年下の見習兵士を虐めるなんてマネするから」
「だからって全裸で寄宿舎の柱に1日中縛りつけておくなんてやり過ぎじゃないか?あの後、俺はガキ共に散々…あぁ、もういい。お前等さっさとルーシュの服を奪いとれ」
ララトがルーシュの元を訪れたのは、どうやら過去にルーシュに辱められたことに対しての仕返しをするためだった様だ。ララトは再び牢獄警備兵にルーシュを丸裸にするようにと命令する。
「しかし…」
「だからコイツは只の罪人だって言ってるだろう!王族擁護か?」
元王子であるルーシュに手が出せないでいる兵士を怒鳴るララト。
「ち、違います!」
「だったら早く脱がせ」
謀反で王族の権威が失墜した今、王族擁護など行えばタダでは済まされない。居合わせた数人の牢獄警備兵は半ば脅される様な形で渋々ルーシュの入れられた牢の中に入り、暴れるルーシュを押さえつけて服を脱がし始める。
「やめぇ…触るな!おいっ!やめろぉおおぉ!放せぇ!」
ルーシュは大声を上げて服を脱がせようと身体を押さえつけてくる兵士達に抵抗するが、大人の兵士数人掛かりでガッシリと身体を押さえつけられてしまい、ルーシュはたいした抵抗も出来ぬまま身に着けていた上着をあっと言う間に奪われてしまった。
「うぅ…」
「いいぞ~お次はいよいよズボンとパンツだ。ゆっくり脱がせろよ」
「やめぇ、それは駄目だぁ…あぁ!放せぇええぇえぇ!!」
ララトの細かい指示を受けながら兵士の一人が大暴れするルーシュの上半身を押さえつけると、残りの兵士達は片手でルーシュの足を抑えながらズボンに手を伸ばし、ズリズリとルーシュの穿いているズボンをパンツごとゆっくりとズリ下げる。すると、ヒョコっとルーシュの皮を被った未成熟な性器が除々に姿を現し始め、ついには牢の外にいるララトにもハッキリその全貌が見えるくらいに完全に露出させられてしまったルーシュの性器。
「あぁ…み、見るなぁ!脱がすならさっさと脱がせよぉ!」
「ちっちゃいチンコだな~ルーシュ」
笑いながら俺のチンコをさっそく指さして馬鹿にしてくるララト。アイツだって自慢できるほどのモノでも無いくせに…
「う、うるさいぃ!この変態!お前だって対して俺と変わらないだろう!」
「おいおい、それは3年前の話だろ?お前のミニチンコと一緒にするなよな」
ルーシュの反撃を軽く「それは3年前の話」だとカウンターするララト。その言葉にルーシュは何も言い返すことが出来なかった。
「うぐっ…」
やがて、兵士達はルーシュから全ての衣類を剥ぎ取り終わると、それを片手にゾロゾロと牢から出て行く。一方、身包み剥がされ生まれたての姿にされたルーシュは慌てて両手で股間部分を覆い隠し、ニヤニヤと満足そうな笑みを浮かべるララトをギロリと睨みつける。
「それにしてもいいザマだなぁ~ルーシュ。これからお前は一生全裸で暮らすんだぞ」
「随分楽しそうだな、ララト」
「っ!!」
牢獄で大騒ぎするララトを背後から静止する声。
「ち、父上!」
「父?!」
その声の主は謀反の首謀者でもありクルゾア王国の宰相でもあるルーカスだった。しかも、ララトの言動からルーカスがララトの父親だともとれる発言にルーシュは驚く。
「ご機嫌いかがですかルーシュ「元」王子?」
「元」と言う言葉を強調しながらペコリとルーシュに向って軽く頭を下げるルーカス。それは明らさまに皮肉ぶってルーシュを見下し馬鹿にした様な態度である。また、ルーシュはこの事態を引き起こした張本人であるルーカスを物凄い形相で睨み付けていた。
「貴様ぁ!なぜ謀反など…父上と母上はどうした!答えろ、ルーカス!」
「殺しました。それと謀反の目的ですが、それは私こそがこの国の王に相応しいと思ったからです」
「!?」
ルーシュの問いにあっさりと「殺した」と答えるルーカス。しかも、謀反を引き起こした理由も私的な理由からだと言う。ルーシュはルーカスの余りにも身勝手な振る舞いに呆れると共に、既に両親が殺害されたという事実を知り言葉を失う。
「なっ、父上?殺したって…何もそこまで」
王と王妃を殺害したという言葉に、幼いが故にルーシュ程ではないが驚くララト。息子のそんな反応に、ルーカスはララトの方に振り向きララトにこう言い聞かせる。
「ララト、これは遊びでは無いのだぞ?謀反とは命がけで行う事だ」
「えっ…は、はい父上。肝に銘じておきます」
「…さて、ルーシュ。お前は殺さずに生かしておいてやる。明日行われる「裁判」で正式に貴様の今後の処遇を言い渡すから楽しみにしているがいい」
ルーカスはルーシュにそう伝えると、ララトを連れて牢獄を後にする。しかし、放心状態のルーシュにはルーカスの言葉など届いておらず。只ひたすら呆然と両親の死を受け入れられずにポロポロと瞳から涙を流すルーシュ。
「父上、母上…」
とりあえず、ルーシュが壊れない様にララトという同年代のキャラを登場させました。
王子調教 第二話「罪人ルーシュ」
たった一日という短期間で王宮を掌握したルーカス。これは、ルーカス自身が随分前から買収出来そうな貴族や騎士達を抱え込んでいたという根回しがあってこそ成立した謀反だ。
無論、その代償として新たに再編された重鎮達はどれもこれも信用できない人物ばかりなのだが…
ギシギシ ギシギシ
どうしてこんなことになってしまったんだろう…凶作でもなければ国民が飢えている訳でもない。そもそも父上の政策は間違ってなんか…
ルーシュは簡素な護送車の上に乗せられた鉄格子の中で、昨日の様に股間を隠しながらルーカスの謀反が成立した理由を考える。しかし、考えれば考えるほどその理由は分からずにいた。
そもそも、ルーシュは今回の謀反が「国民の総意」で行われたものだと思い込んでいる。だが、真実は金や権力を欲する私欲で大勢の家臣達や騎士達が王を裏切ったことが発端で起きた事だ。…身内を信用し過ぎるのを考えモノである。現に王室が滅亡したのだから…
「この糞王子!」
「えっ?」
「私達をずっと騙していたのね!」
「お前なんか死ね!」
「見ろよ!アイツ裸だぜ!ざまーみろ」
「なんで…」
「腐った王族は皆殺しだ!」
ルーシュを乗せた護送車が街の広場を通過して裁判所に向う際、道中に集まっていた民衆は護送車が来るや否やルーシュを一斉に罵倒し始める。ルーシュ自身もなぜ自分が責められているのか皆目見当もつかない様子だ。
俺はこんなに国民に嫌われていたのか?一体俺が何を…それとも、俺は自分でも知らないうちにみんなに酷いことを???あぁ、教えてください父上、母上…
その時、ツーッとルーシュの瞳から一筋の涙がこぼれ落ちた。
ところで、なぜ集まった民衆が挙ってルーシュを罵倒したのかというと、やはりこれもルーカスの計略である。ルーカスは買収した貴族達に前々からある噂を城下町に流すようにと働きかけていたのだ。その噂とは「現国王とその家族は国民から必要以上に税金を巻き上げ、クルゾア城では連日のように豪勢な宴会が開かれている」と言う様な噂であり、さらにルーカスはその噂に現実味を帯びさせるため王に極秘で税金を引き上げるという工作まで行った。その結果、王の知らぬところで国民達の王室への不満は日に日に高まって行き、ついに暴動が起きたのだ。
(ちなみにルーカスはその暴動を巧みに利用し、護衛隊と親衛隊の人員を割くことにも成功した。また、過分に徴収した税金は貴族と騎士達を買収するのに使用するという無駄の無さ)
やがて護送車はルーシュを罵倒しに集まっていた民衆で埋め尽くされた広場を抜け、裁判所に到着した。
「さぁ、降りるんだ」
「…」
ルーシュの入れられていた鉄格子の扉が開けられ、護衛兵がルーシュに降りてこいと命令
する。すると、ルーシュは無言で片手を股間に当てながらゆっくりと護送車から降りてきた。
「その状態なら手錠は不要だな。よし、裁判所に入るぞ」
「うぅ…」
股間を隠す両手が手錠代わりだと判断したのか、護衛兵はルーシュを特に拘束などはせずに裁判所に連行する。トボトボと丸裸で歩かされるルーシュの顔は恥ずかしさのあまり真っ赤に染まり、終始顔も俯かせていた。
「まったく、ボロ布でもいいから着せてあげればいいのに。まぁ、俺等の税金使って贅沢三昧していたんだからしょうがないか」
ルーシュの少し後ろを歩いていた護衛兵がブツブツそう呟く。
全裸で裁判に出廷させるというのは前代未聞のことだが、それ以上に王族が裁かれるということ自体が前代未聞の事態だ。この日に開かれた裁判はクルゾア国の全ての家臣と将軍達が集う大規模なものであり、もちろんその中にルーカスの姿もあった。
「皆の怒る気持ちはもっともだ!しかし、ルーシュは王族と言ってもまだ12歳の子供。殺すのはあまりにも可哀想じゃありませんか。そこで、私はルーシュを奴隷として城で働かせることをご提案します」
大きな円卓の中央には全裸のルーシュとそれを補佐する兵士が一人。そして、ルーシュを囲むようにして円卓の席につくクルゾア国の重鎮達。
裁判は既にルーシュの今後の処遇についての話し合いに移行しており、その間ルーシュは裁判が始まってから一度も発言を許されることは無く、何か口に出して発言しようとすると、すぐ隣にいる兵士にビンタされるという不当な扱われ方をしていた。
「なっ!お前の奴隷になるくらいなら死んだ方がマ…」
「黙れ!
ピシッ!
ルーカスの提案に声を荒げて反抗するルーシュだが、喋り終わる前に再び兵士のビンタがルーシュの左頬を直撃する。これで兵士に叩かれたのは6回目だが、既にルーシュの左頬は真っ赤にプクリと腫れ上がっていた。
「うぅ…死んだ方がマシだぁ…」
「そう言われると尚更殺したくなくなるよ」
涙目になりながら殺せと訴えるルーシュを、ニヤニヤ笑みを浮かべながら見つめてそう言うルーカス。
その後の処遇決定についての流れとしては、ルーシュの復讐を恐れて処刑を望む声も多かったが、結局裁判はルーカスの提案が採用されることになり、ルーシュは今後「奴隷」として生きていくことが正式に決定された。そして、ルーカスは裁判が終わるや否や、さっそく準備していたアルものを兵士達に用意させる。
「ルーカス様、ご命令通り用意させていただきましたが…」
数人の兵士達がルーカスの元に運びこんできたのはメラメラと火が点った火鉢。
「ご苦労、火鉢は私の手が届く場所にでも適当に置いといてくれ」
「…招致しました」
火鉢を持ってきた兵士達は粗方ここでこれから行われることを知ってか、火鉢を適当に配置し終わると逃げる様にさっさと部屋から出て行く。
「さぁ、ルーシュ。奴隷の刻印を身体に刻ませてもらうよ」
「何を…」
この時、ルーシュからは見えていなかったが、ルーカスの手には火鉢で熱せられ、先端が溶岩の様に真っ赤に染まった焼きゴテが握られていた。
ルーカスの数人の私兵によって手足を押さえつけられ、俺は床に無理やりうつ伏せの状態に押さえつけられる。これから一体何をされるのかと思ったその時…
ジュウウウゥゥゥ!!
何かを焦がすような蒸発音。背中に熱気がすると同時に物凄く熱い物が俺の背中に押しあてられた感覚、あまりの熱さに俺は絶叫し、身体をジタバタと暴れさせようとするが、兵士達にガッシリ押さえつけられたせいで身動き一つとることが出来ない。
「くっ…ぐぅあぁぁあああぁあぁあぁあ!!…くぁぁあぁあ!」
ルーシュの絶叫と共に全身から流れ出る大量の汗。
「はははっ!これで正真正銘お前は「私の」奴隷だ」
「くぁぁあぁあぁ…」
ルーシュに施されたのは奴隷商人等が使う焼印であり、ルーシュの色白な背中の一部は焼きゴテの熱によって焼き尽くされ、この地方では「奴隷」と意味する文字が痛々しく焼け焦げた部分に刻まれていた。
「あぁ…」
と次の瞬間、突然ルーシュの身体がビクンビクンと小刻みに揺れる。その直後、ルーシュの股間付近を中心に水溜りのようなものが広がって行く。どうやらルーシュは未だかつて味わったことのない痛みで失禁してしまったようだ。
「なんだ?お漏らししちゃったのか?…おい、ルーシュを放してやれ」
ルーカスの指示で、ルーシュを押さえつけていた兵士がルーシュから手を放す。
焼印を施され、さらにそのショックで失禁してしまったのだ。元王子であるルーシュにとっての肉体的・精神的ダメージは計り知れないものだろう。ルーシュは解放されたのにも関わらず、自ら排泄したオシッコの水溜りにうつ伏せたままピクリとも動かなくなった。
「どうしたルーシュ。いつまでオシッコプールに浸かっているつもりだ」
そう言ってルーシュの頭を鷲掴みにしてグイっと引き上げるルーカス。
「もう、やだぁよぉ…お願い…殺してぇえ…ぇ…」
無理やりルーカスによって頭を引き上げられたルーシュの顔面は涙と鼻水で汚れグシャグシャになっていた。そして、ルーシュはルーカスに向って震えた声で「殺してくれ」と頼みながらゆっくりと目を閉じて行く。
「……」
「気絶したか」
その後、ルーカスは気を失ったルーシュを兵士達に王宮の牢獄まで運ばせた。
焼印とかやり過ぎたかな…
無論、その代償として新たに再編された重鎮達はどれもこれも信用できない人物ばかりなのだが…
ギシギシ ギシギシ
どうしてこんなことになってしまったんだろう…凶作でもなければ国民が飢えている訳でもない。そもそも父上の政策は間違ってなんか…
ルーシュは簡素な護送車の上に乗せられた鉄格子の中で、昨日の様に股間を隠しながらルーカスの謀反が成立した理由を考える。しかし、考えれば考えるほどその理由は分からずにいた。
そもそも、ルーシュは今回の謀反が「国民の総意」で行われたものだと思い込んでいる。だが、真実は金や権力を欲する私欲で大勢の家臣達や騎士達が王を裏切ったことが発端で起きた事だ。…身内を信用し過ぎるのを考えモノである。現に王室が滅亡したのだから…
「この糞王子!」
「えっ?」
「私達をずっと騙していたのね!」
「お前なんか死ね!」
「見ろよ!アイツ裸だぜ!ざまーみろ」
「なんで…」
「腐った王族は皆殺しだ!」
ルーシュを乗せた護送車が街の広場を通過して裁判所に向う際、道中に集まっていた民衆は護送車が来るや否やルーシュを一斉に罵倒し始める。ルーシュ自身もなぜ自分が責められているのか皆目見当もつかない様子だ。
俺はこんなに国民に嫌われていたのか?一体俺が何を…それとも、俺は自分でも知らないうちにみんなに酷いことを???あぁ、教えてください父上、母上…
その時、ツーッとルーシュの瞳から一筋の涙がこぼれ落ちた。
ところで、なぜ集まった民衆が挙ってルーシュを罵倒したのかというと、やはりこれもルーカスの計略である。ルーカスは買収した貴族達に前々からある噂を城下町に流すようにと働きかけていたのだ。その噂とは「現国王とその家族は国民から必要以上に税金を巻き上げ、クルゾア城では連日のように豪勢な宴会が開かれている」と言う様な噂であり、さらにルーカスはその噂に現実味を帯びさせるため王に極秘で税金を引き上げるという工作まで行った。その結果、王の知らぬところで国民達の王室への不満は日に日に高まって行き、ついに暴動が起きたのだ。
(ちなみにルーカスはその暴動を巧みに利用し、護衛隊と親衛隊の人員を割くことにも成功した。また、過分に徴収した税金は貴族と騎士達を買収するのに使用するという無駄の無さ)
やがて護送車はルーシュを罵倒しに集まっていた民衆で埋め尽くされた広場を抜け、裁判所に到着した。
「さぁ、降りるんだ」
「…」
ルーシュの入れられていた鉄格子の扉が開けられ、護衛兵がルーシュに降りてこいと命令
する。すると、ルーシュは無言で片手を股間に当てながらゆっくりと護送車から降りてきた。
「その状態なら手錠は不要だな。よし、裁判所に入るぞ」
「うぅ…」
股間を隠す両手が手錠代わりだと判断したのか、護衛兵はルーシュを特に拘束などはせずに裁判所に連行する。トボトボと丸裸で歩かされるルーシュの顔は恥ずかしさのあまり真っ赤に染まり、終始顔も俯かせていた。
「まったく、ボロ布でもいいから着せてあげればいいのに。まぁ、俺等の税金使って贅沢三昧していたんだからしょうがないか」
ルーシュの少し後ろを歩いていた護衛兵がブツブツそう呟く。
全裸で裁判に出廷させるというのは前代未聞のことだが、それ以上に王族が裁かれるということ自体が前代未聞の事態だ。この日に開かれた裁判はクルゾア国の全ての家臣と将軍達が集う大規模なものであり、もちろんその中にルーカスの姿もあった。
「皆の怒る気持ちはもっともだ!しかし、ルーシュは王族と言ってもまだ12歳の子供。殺すのはあまりにも可哀想じゃありませんか。そこで、私はルーシュを奴隷として城で働かせることをご提案します」
大きな円卓の中央には全裸のルーシュとそれを補佐する兵士が一人。そして、ルーシュを囲むようにして円卓の席につくクルゾア国の重鎮達。
裁判は既にルーシュの今後の処遇についての話し合いに移行しており、その間ルーシュは裁判が始まってから一度も発言を許されることは無く、何か口に出して発言しようとすると、すぐ隣にいる兵士にビンタされるという不当な扱われ方をしていた。
「なっ!お前の奴隷になるくらいなら死んだ方がマ…」
「黙れ!
ピシッ!
ルーカスの提案に声を荒げて反抗するルーシュだが、喋り終わる前に再び兵士のビンタがルーシュの左頬を直撃する。これで兵士に叩かれたのは6回目だが、既にルーシュの左頬は真っ赤にプクリと腫れ上がっていた。
「うぅ…死んだ方がマシだぁ…」
「そう言われると尚更殺したくなくなるよ」
涙目になりながら殺せと訴えるルーシュを、ニヤニヤ笑みを浮かべながら見つめてそう言うルーカス。
その後の処遇決定についての流れとしては、ルーシュの復讐を恐れて処刑を望む声も多かったが、結局裁判はルーカスの提案が採用されることになり、ルーシュは今後「奴隷」として生きていくことが正式に決定された。そして、ルーカスは裁判が終わるや否や、さっそく準備していたアルものを兵士達に用意させる。
「ルーカス様、ご命令通り用意させていただきましたが…」
数人の兵士達がルーカスの元に運びこんできたのはメラメラと火が点った火鉢。
「ご苦労、火鉢は私の手が届く場所にでも適当に置いといてくれ」
「…招致しました」
火鉢を持ってきた兵士達は粗方ここでこれから行われることを知ってか、火鉢を適当に配置し終わると逃げる様にさっさと部屋から出て行く。
「さぁ、ルーシュ。奴隷の刻印を身体に刻ませてもらうよ」
「何を…」
この時、ルーシュからは見えていなかったが、ルーカスの手には火鉢で熱せられ、先端が溶岩の様に真っ赤に染まった焼きゴテが握られていた。
ルーカスの数人の私兵によって手足を押さえつけられ、俺は床に無理やりうつ伏せの状態に押さえつけられる。これから一体何をされるのかと思ったその時…
ジュウウウゥゥゥ!!
何かを焦がすような蒸発音。背中に熱気がすると同時に物凄く熱い物が俺の背中に押しあてられた感覚、あまりの熱さに俺は絶叫し、身体をジタバタと暴れさせようとするが、兵士達にガッシリ押さえつけられたせいで身動き一つとることが出来ない。
「くっ…ぐぅあぁぁあああぁあぁあぁあ!!…くぁぁあぁあ!」
ルーシュの絶叫と共に全身から流れ出る大量の汗。
「はははっ!これで正真正銘お前は「私の」奴隷だ」
「くぁぁあぁあぁ…」
ルーシュに施されたのは奴隷商人等が使う焼印であり、ルーシュの色白な背中の一部は焼きゴテの熱によって焼き尽くされ、この地方では「奴隷」と意味する文字が痛々しく焼け焦げた部分に刻まれていた。
「あぁ…」
と次の瞬間、突然ルーシュの身体がビクンビクンと小刻みに揺れる。その直後、ルーシュの股間付近を中心に水溜りのようなものが広がって行く。どうやらルーシュは未だかつて味わったことのない痛みで失禁してしまったようだ。
「なんだ?お漏らししちゃったのか?…おい、ルーシュを放してやれ」
ルーカスの指示で、ルーシュを押さえつけていた兵士がルーシュから手を放す。
焼印を施され、さらにそのショックで失禁してしまったのだ。元王子であるルーシュにとっての肉体的・精神的ダメージは計り知れないものだろう。ルーシュは解放されたのにも関わらず、自ら排泄したオシッコの水溜りにうつ伏せたままピクリとも動かなくなった。
「どうしたルーシュ。いつまでオシッコプールに浸かっているつもりだ」
そう言ってルーシュの頭を鷲掴みにしてグイっと引き上げるルーカス。
「もう、やだぁよぉ…お願い…殺してぇえ…ぇ…」
無理やりルーカスによって頭を引き上げられたルーシュの顔面は涙と鼻水で汚れグシャグシャになっていた。そして、ルーシュはルーカスに向って震えた声で「殺してくれ」と頼みながらゆっくりと目を閉じて行く。
「……」
「気絶したか」
その後、ルーカスは気を失ったルーシュを兵士達に王宮の牢獄まで運ばせた。
焼印とかやり過ぎたかな…
王子調教 第三話「奴隷の仕付け」
焼印を施されて気を失っていたルーシュの身柄は、再びクルゾア城の地下にある監獄に移されていた。
バシャっ!
「っ!!…あ、あぁ…ここは?」
問答無用で身体に浴びせられた冷や水のショックで半ば強引に目覚めさせられたルーシュ。ルーシュが目覚めるや否や、牢屋の前に立っていたルーカスが看守達に何やら指示を出す。
「これをルーシュに着けろ」
ルーカスは手に持っていた太い皮の首輪を看守に手渡すと、それをルーシュの首に嵌めろと命令する。
「離せ!やめろっ!やめろぉおおおおおぉぉおお!!」
ルーシュの意識が無い時に着けてしまえば効率がいいのにも関わらず、わざわざルーシュが目覚めてからルーシュに首輪を嵌めさせるルーカス。ルーシュは首輪を着けさせまいと大暴れするが、結局いつも通り兵士達に押さえつけられ無理やり首輪を嵌められてしまった。
カチッ
「くっ…」
「これは両手足首に」
首輪を嵌めた直後、ルーカスはさらに拘束具を追加で看守に渡す。手渡したそれは首輪と同じようなリングの付いたベルトであり、受け取った看守は合計4セットあるそれらのベルトをルーシュの左右の両手足首に巻きつける。
カチャ カチャ
「うぅ…」
生まれて初めて着けさせられる「屈辱的」な装飾品。クルゾアの王子である俺にとっては生涯縁の無いモノのハズなのに…でも、首と両手足首をギュッと絞めつける皮の感触と背中に刻まれた刻印の痛み。それらの感覚は、俺に「お前は王子ではなく、只の奴隷」なのだと言い聞かせているようにも思えた。
「このリングをルーシュのペニスに」
「そ、そこまでなさるのですか?」
これまで淡々とルーカスの指示に従ってルーシュの体に拘束具を装着させてきた看守だが、ルーシュの性器にリングを直接取り付けろと言うルーカスの常軌を逸した指示に看守達は挙って難色を示す。だが、ルーカスは冷酷な口調で看守にリングを装着させろと再度命令を行う。
「当たり前だ。ルーシュには奴隷…いや、私の忠実な性ペットになってもらうのだからな」
「…」
性ペットという単語に思わず言葉を失う看守達。
「何をボサッとしている!さっさとルーシュのペニスにリングを取り付けろ」
「…は、はい」
看守達は小さな声でそう答えると、再び数人掛かりでルーシュを押さえつける。
「離せっ!まだ何か俺に…」
ルーカスからリングを直接受け取った1人の看守が、ジリジリとゆっくり他の看守に体を押さえつけられたルーシュの元に歩み寄り、やがてルーシュの目の前まで来るとその場にしゃがみ込む。そして、ルーシュの恐怖で縮こまった小さな性器を摘み上げると、ルーカスから渡されたリングを性器に取り付けようとし始めた。
「おい、それをどうする気だ…おい!やぁ…やめぇ…頼む!やめてぇ…あぁぁぁあああ!!うぁあああああぁあぁあぁあぁ!」
まだ何もされていないのにも関わらず、身に迫る危険に反応して大声を上げて喚くルーシュ。看守達に身体を押さえつけられて身動き一つ取れない状況だが、そればかりは嫌だと言わんばかりに力一杯に抵抗する。
あんなモノを俺のチンコに付けさせる訳にはいかない。痛さに耐えられる自身も無いし、絶対に死んじゃう!即座にそう思った俺は拘束が甘い腰の辺りを思いっきり振って看守の手からチンコを逃がし、リングが付けられない様に懸命に暴れた。けど…
「しっかり身体を押さえつけろ!特に腰回りだ。そこを押さえてしまえば抵抗できないだろう」
ルーカスの指示でルーシュの腰回りを中心に改めて身体を押さえつける力を強める看守達。
また、ルーシュの性器にリングを装着しようとしていた看守はリングの上部にあった隙間を力任せに開くと、それをルーシュの性器の根元付近に近づけ性器を挟み込むようにリングを宛がう。そして、グイっとリングを開いた時と逆の手順で力任せにルーシュの性器にリングを食い込ませる。
「やめでぇええええぇぇえぇ!ぎゃぁあああぁあああぁあああぁ!!!あぁああああぁあぁあ!!」
リングがルーシュの性器に食い込んだ次の瞬間。激痛からか、ルーシュは先程とは比べ物にならない程の悲鳴交じりの絶叫を上げて頭を左右にブンブンと振り回して悶え苦しむ。やがて、牢獄の外にまで響いていた絶叫が途切れると同時に、ルーシュの意識は再び深い闇の中に落ちて行った。
「起…起きろ…起きろ!」
「うぅ…!や、やめてぇえ!!」
何者かの声に反応して目覚めたルーシュは、反射的にバッと起き上がって両腕で身体を包み隠しながら「やめて」と大声で叫ぶ。
「何もしてないだろ!」
「えっ…ララト?」
恐る恐る眼を開けると、牢屋の前には何かを持ったララトの姿が視界に入る。それと同時に俺は、とりあえずララトの他に看守とルーカスが居ないことを確認してなんとなくホットした。
「ほら、「餌」を持ってきてやったぞ」
「餌?…痛っ!」
目覚めるのと一緒に焼印の跡や性器に付けられたリングの傷口の痛みの感覚も戻ったのか、その場に蹲るルーシュ。
「おい、どうした!ルーシュ!」
ララトはルーシュに食べさせようと思って持ってきた食事の乗ったプレートを床に置き、急いで牢屋の鍵を開けて中で激痛に苦しみ小刻みに震えながら蹲っているルーシュの元に駆け寄る。
「痛い…痛い!」
「っ!これを父上が?いくら罪人だからって容赦無さすぎだろう…酷い」
ルーシュの赤く焼けただれた背中の焼印の跡や、同じく赤く腫れ上がった性器の根元に付けられたリングを目の当たりにして絶句するララト。自分と同じ年であるルーシュが自分の父親によって徹底的に甚振られていた事実を知りショックを隠せずに同様する。
「勝手に来るなと忠告したハズだ」
「!」
「!!」
背後から飛び交うララトを呼ぶ声。ララトはその言動から、それが父親であるルーカスの声だとすぐに分かりバッと後ろを振り向く。そして、なぜルーシュにここまで残酷な仕打ちをしたのかと遠まわしにルーカスに尋ねた。
一方、ルーシュは看守等と共にやって来たルーカスの姿を目にし、恐怖からガクガクと身体を振るわせる。
「!?…父上!これは…檻に入れて恥をかかせる程度だと…雑用にするにしても…」
「何が言いたいのだララト。ハッキリ言え」
「それは…これはやり過ぎじゃないかって…ルーシュが…」
「前にも言ったハズだぞ!謀反は命懸けだと!ルーシュは徹底的に傷めつけて調教し、心の底から私に忠誠を誓う性ペットに変えねばならん!少しでも手を抜けば明日は我が身だぞ、ララト!私が殺されればお前が地獄を見ることになる」
そう強気な姿勢でハッキリ断言するルーカスに尻込みするララト。
「ち、父上…」
「分かったら部屋に戻れ、私はこれからルーシュを連れて城下町に出かける」
「は、はい。で、では失礼します父上!」
半ば追い出されるようにして牢屋を後にしようとするララト。だが、ララトが牢屋から出て牢獄を去ろうとしたその時…
「待て」
「えっ…」
突然ララトを呼び止めるルーカス。その視線の先にはララトが運んできた朝食が写っていた。
「この食事は何だ?」
「それは、ルーシュの餌にと思って…」
「これが餌だと?どう見ても少将レベルが食す朝食であろう!コイツには下級兵士達の食べ残しや、調理場で出たゴミを食わせておけばいいんだ。二度とこんな物を持ち込むな」
そう言ってララトを一喝するルーカス。
「き、肝に銘じておきます」
ララトはルーカスに震えた声でそう答えると、再び牢獄を後にしようと歩きだす。が、ルーカスはまたもやララトを呼び止める。
「ちょっと待て…そうだ、お前に性ペットの食事風景を見せてやろう」
「…」
何かを思いついたようにルーカスはそう言ってララトを引きとめると、ララトが持ち込んだ朝食を全て牢屋の床にぶちまけ、それらを革靴の上からグチャグチャと混ぜ合わせるようにして踏みつけ始めるルーカス。朝食はどんどん料理とは言えないモノに変貌していき、やがてルーカスの足元には元が何であったかも判別することができない「料理」が完成していた。
「さぁ、ルーシュ。今日の朝食だ。早く四つん這いになって食べなさい」
「…」
ルーシュは顔を俯かせてルーカスを無視する。
「食べろ!」
「…やだ」
「おい、ルーシュに餌を食わせてやれ」
「は、はいルーカス様!」
「!!」
ルーカスは餌を食べようとしないルーシュに対し、看守達を使って無理やりルーシュに牢屋の床に用意された餌を食べさせろと指示を出す。命令を受けた看守達もわが身が大事なのか、特に意見することなくルーシュの体を強引に押さえつけ始めた。
「やめろっ!やだぁ!離せぇええ!」
看守達に身体を抱えられる様にしてルーカスの足元にある餌の前まで運ばれルーシュ。やがて餌の前に到着すると、看守の一人がルーシュの頭を鷲掴みにして床の餌目掛けてルーシュの顔面を押しつける。
「離せ…ムグッ!うんぅううんっ!!うぅん!」
俺は口を塞いで物体の侵入を拒むが、グリグリと顔面をそれに押し付けられるうちにどんどん苦しくなっていき、仕舞にはとうとう耐えられずに口を開けてしまう羽目に…
「もがぁ!ふぅんがぁがぁあぁぁ!」
ルーシュの頭をまるで雑巾を扱うようにして乱暴に餌の撒かれた床に擦りつける看守。その間、ルーシュの口の中には大量の餌が流し込まれていき、次第に床の餌は少なくなって行く。
「ルーシュ…」
ララトは思わずルーシュから目を逸らし、目を瞑って道徳心の欠片も無い無慈悲なルーシュへの仕打ちが終わるのを今か今かと待ち望んだ。一方、ルーカスの方は恥辱塗れの食事を強要されたルーシュの様子を終始笑みを浮かべながら見届けたという。
ルーカスは超鬼畜責め、ララトはソフト責めが好みという設定です。
バシャっ!
「っ!!…あ、あぁ…ここは?」
問答無用で身体に浴びせられた冷や水のショックで半ば強引に目覚めさせられたルーシュ。ルーシュが目覚めるや否や、牢屋の前に立っていたルーカスが看守達に何やら指示を出す。
「これをルーシュに着けろ」
ルーカスは手に持っていた太い皮の首輪を看守に手渡すと、それをルーシュの首に嵌めろと命令する。
「離せ!やめろっ!やめろぉおおおおおぉぉおお!!」
ルーシュの意識が無い時に着けてしまえば効率がいいのにも関わらず、わざわざルーシュが目覚めてからルーシュに首輪を嵌めさせるルーカス。ルーシュは首輪を着けさせまいと大暴れするが、結局いつも通り兵士達に押さえつけられ無理やり首輪を嵌められてしまった。
カチッ
「くっ…」
「これは両手足首に」
首輪を嵌めた直後、ルーカスはさらに拘束具を追加で看守に渡す。手渡したそれは首輪と同じようなリングの付いたベルトであり、受け取った看守は合計4セットあるそれらのベルトをルーシュの左右の両手足首に巻きつける。
カチャ カチャ
「うぅ…」
生まれて初めて着けさせられる「屈辱的」な装飾品。クルゾアの王子である俺にとっては生涯縁の無いモノのハズなのに…でも、首と両手足首をギュッと絞めつける皮の感触と背中に刻まれた刻印の痛み。それらの感覚は、俺に「お前は王子ではなく、只の奴隷」なのだと言い聞かせているようにも思えた。
「このリングをルーシュのペニスに」
「そ、そこまでなさるのですか?」
これまで淡々とルーカスの指示に従ってルーシュの体に拘束具を装着させてきた看守だが、ルーシュの性器にリングを直接取り付けろと言うルーカスの常軌を逸した指示に看守達は挙って難色を示す。だが、ルーカスは冷酷な口調で看守にリングを装着させろと再度命令を行う。
「当たり前だ。ルーシュには奴隷…いや、私の忠実な性ペットになってもらうのだからな」
「…」
性ペットという単語に思わず言葉を失う看守達。
「何をボサッとしている!さっさとルーシュのペニスにリングを取り付けろ」
「…は、はい」
看守達は小さな声でそう答えると、再び数人掛かりでルーシュを押さえつける。
「離せっ!まだ何か俺に…」
ルーカスからリングを直接受け取った1人の看守が、ジリジリとゆっくり他の看守に体を押さえつけられたルーシュの元に歩み寄り、やがてルーシュの目の前まで来るとその場にしゃがみ込む。そして、ルーシュの恐怖で縮こまった小さな性器を摘み上げると、ルーカスから渡されたリングを性器に取り付けようとし始めた。
「おい、それをどうする気だ…おい!やぁ…やめぇ…頼む!やめてぇ…あぁぁぁあああ!!うぁあああああぁあぁあぁあぁ!」
まだ何もされていないのにも関わらず、身に迫る危険に反応して大声を上げて喚くルーシュ。看守達に身体を押さえつけられて身動き一つ取れない状況だが、そればかりは嫌だと言わんばかりに力一杯に抵抗する。
あんなモノを俺のチンコに付けさせる訳にはいかない。痛さに耐えられる自身も無いし、絶対に死んじゃう!即座にそう思った俺は拘束が甘い腰の辺りを思いっきり振って看守の手からチンコを逃がし、リングが付けられない様に懸命に暴れた。けど…
「しっかり身体を押さえつけろ!特に腰回りだ。そこを押さえてしまえば抵抗できないだろう」
ルーカスの指示でルーシュの腰回りを中心に改めて身体を押さえつける力を強める看守達。
また、ルーシュの性器にリングを装着しようとしていた看守はリングの上部にあった隙間を力任せに開くと、それをルーシュの性器の根元付近に近づけ性器を挟み込むようにリングを宛がう。そして、グイっとリングを開いた時と逆の手順で力任せにルーシュの性器にリングを食い込ませる。
「やめでぇええええぇぇえぇ!ぎゃぁあああぁあああぁあああぁ!!!あぁああああぁあぁあ!!」
リングがルーシュの性器に食い込んだ次の瞬間。激痛からか、ルーシュは先程とは比べ物にならない程の悲鳴交じりの絶叫を上げて頭を左右にブンブンと振り回して悶え苦しむ。やがて、牢獄の外にまで響いていた絶叫が途切れると同時に、ルーシュの意識は再び深い闇の中に落ちて行った。
「起…起きろ…起きろ!」
「うぅ…!や、やめてぇえ!!」
何者かの声に反応して目覚めたルーシュは、反射的にバッと起き上がって両腕で身体を包み隠しながら「やめて」と大声で叫ぶ。
「何もしてないだろ!」
「えっ…ララト?」
恐る恐る眼を開けると、牢屋の前には何かを持ったララトの姿が視界に入る。それと同時に俺は、とりあえずララトの他に看守とルーカスが居ないことを確認してなんとなくホットした。
「ほら、「餌」を持ってきてやったぞ」
「餌?…痛っ!」
目覚めるのと一緒に焼印の跡や性器に付けられたリングの傷口の痛みの感覚も戻ったのか、その場に蹲るルーシュ。
「おい、どうした!ルーシュ!」
ララトはルーシュに食べさせようと思って持ってきた食事の乗ったプレートを床に置き、急いで牢屋の鍵を開けて中で激痛に苦しみ小刻みに震えながら蹲っているルーシュの元に駆け寄る。
「痛い…痛い!」
「っ!これを父上が?いくら罪人だからって容赦無さすぎだろう…酷い」
ルーシュの赤く焼けただれた背中の焼印の跡や、同じく赤く腫れ上がった性器の根元に付けられたリングを目の当たりにして絶句するララト。自分と同じ年であるルーシュが自分の父親によって徹底的に甚振られていた事実を知りショックを隠せずに同様する。
「勝手に来るなと忠告したハズだ」
「!」
「!!」
背後から飛び交うララトを呼ぶ声。ララトはその言動から、それが父親であるルーカスの声だとすぐに分かりバッと後ろを振り向く。そして、なぜルーシュにここまで残酷な仕打ちをしたのかと遠まわしにルーカスに尋ねた。
一方、ルーシュは看守等と共にやって来たルーカスの姿を目にし、恐怖からガクガクと身体を振るわせる。
「!?…父上!これは…檻に入れて恥をかかせる程度だと…雑用にするにしても…」
「何が言いたいのだララト。ハッキリ言え」
「それは…これはやり過ぎじゃないかって…ルーシュが…」
「前にも言ったハズだぞ!謀反は命懸けだと!ルーシュは徹底的に傷めつけて調教し、心の底から私に忠誠を誓う性ペットに変えねばならん!少しでも手を抜けば明日は我が身だぞ、ララト!私が殺されればお前が地獄を見ることになる」
そう強気な姿勢でハッキリ断言するルーカスに尻込みするララト。
「ち、父上…」
「分かったら部屋に戻れ、私はこれからルーシュを連れて城下町に出かける」
「は、はい。で、では失礼します父上!」
半ば追い出されるようにして牢屋を後にしようとするララト。だが、ララトが牢屋から出て牢獄を去ろうとしたその時…
「待て」
「えっ…」
突然ララトを呼び止めるルーカス。その視線の先にはララトが運んできた朝食が写っていた。
「この食事は何だ?」
「それは、ルーシュの餌にと思って…」
「これが餌だと?どう見ても少将レベルが食す朝食であろう!コイツには下級兵士達の食べ残しや、調理場で出たゴミを食わせておけばいいんだ。二度とこんな物を持ち込むな」
そう言ってララトを一喝するルーカス。
「き、肝に銘じておきます」
ララトはルーカスに震えた声でそう答えると、再び牢獄を後にしようと歩きだす。が、ルーカスはまたもやララトを呼び止める。
「ちょっと待て…そうだ、お前に性ペットの食事風景を見せてやろう」
「…」
何かを思いついたようにルーカスはそう言ってララトを引きとめると、ララトが持ち込んだ朝食を全て牢屋の床にぶちまけ、それらを革靴の上からグチャグチャと混ぜ合わせるようにして踏みつけ始めるルーカス。朝食はどんどん料理とは言えないモノに変貌していき、やがてルーカスの足元には元が何であったかも判別することができない「料理」が完成していた。
「さぁ、ルーシュ。今日の朝食だ。早く四つん這いになって食べなさい」
「…」
ルーシュは顔を俯かせてルーカスを無視する。
「食べろ!」
「…やだ」
「おい、ルーシュに餌を食わせてやれ」
「は、はいルーカス様!」
「!!」
ルーカスは餌を食べようとしないルーシュに対し、看守達を使って無理やりルーシュに牢屋の床に用意された餌を食べさせろと指示を出す。命令を受けた看守達もわが身が大事なのか、特に意見することなくルーシュの体を強引に押さえつけ始めた。
「やめろっ!やだぁ!離せぇええ!」
看守達に身体を抱えられる様にしてルーカスの足元にある餌の前まで運ばれルーシュ。やがて餌の前に到着すると、看守の一人がルーシュの頭を鷲掴みにして床の餌目掛けてルーシュの顔面を押しつける。
「離せ…ムグッ!うんぅううんっ!!うぅん!」
俺は口を塞いで物体の侵入を拒むが、グリグリと顔面をそれに押し付けられるうちにどんどん苦しくなっていき、仕舞にはとうとう耐えられずに口を開けてしまう羽目に…
「もがぁ!ふぅんがぁがぁあぁぁ!」
ルーシュの頭をまるで雑巾を扱うようにして乱暴に餌の撒かれた床に擦りつける看守。その間、ルーシュの口の中には大量の餌が流し込まれていき、次第に床の餌は少なくなって行く。
「ルーシュ…」
ララトは思わずルーシュから目を逸らし、目を瞑って道徳心の欠片も無い無慈悲なルーシュへの仕打ちが終わるのを今か今かと待ち望んだ。一方、ルーカスの方は恥辱塗れの食事を強要されたルーシュの様子を終始笑みを浮かべながら見届けたという。
ルーカスは超鬼畜責め、ララトはソフト責めが好みという設定です。
王子調教 第四話「犬王子」
僅かな光が地上から差し込むだけの薄暗い地下牢獄。そこには「罪人」としてクルゾア国の元王子であるルーシュが監禁されている。だが、そこでのルーシュの扱いは「罪人」以下の悲惨なものだった…
「ゲホッ!ゲホッ!」
無理やり口に押し込まれた「料理」を吐き出すルーシュ。だが、実際にルーシュが食べさせられたのは「料理」と呼べるようなモノでは無い。それは只の…
「最高にいいザマだな、ルーシュよ。ララト、お前もそう思うだろう?」
不気味な笑みを浮かべながらルーシュの嘔吐する姿を眺めていたルーカスだが、急にララトの方に振り向きそう尋ねる。
「は、はい。…では父上、私は部屋に戻ります」
「んっ?ルーシュの散歩には付いてこないのか?私はてっきり強引にでもお前は付いて来るものだと思っていたが」
ララトの予想外の反応に少し驚くルーカス。
「いえ、用事を思い出したので…」
この時、本当はルーシュのことが気掛かりでしょうが無かったララトなのだが、父親にルーシュの責めに関しての口出しが出来ないことや、自身の目の前でこれ以上ルーシュが苦しむ姿を見たくないという理由から、やむ無くその場を立ち去ることを選択した。
「そうか、なら仕方ないな」
ルーカスも多少はララトの心情を読み取ったのか、あっさりと納得してララトを見送る。
ララトはルーシュの入れられている牢屋から立ち去る際、何度もルーシュの方を振り返っては心配そうな眼差しでルーシュを見つめた。しかし、その視線にルーシュが気付くことはとうとう無く、ララトの姿はルーシュの視界から完全に消え失せる。
「おい、ここに来る前に私が用意しろと言った鎖をルーシュの手枷と足枷に」
「了解しました」
ルーカスはララトが居なくなるや否や、私兵達に予め準備させておいた鎖をルーシュの手枷と足枷に装着するように命令を出す。すると、牢屋内のルーカスの部下達は再びルーシュの身体を押さえつけ、手際よく対になっている枷に適当な長さの鎖を取り付ける。
「やめろっ!今度は何を…放せ!」
俺はそれが無駄だと分かっていても抵抗せずにはいられなかった。でも、結局は鎖を取り付けられてしまい、腕と足の稼働範囲を大幅に制限されてしまうという屈辱を味わう事に。それにしても、ルーカスは一体どこまで俺を甚振れば気が済むんだ…
「さぁ、首輪の鎖は私が直接お前に着けてやろう」
そう言って鎖を手に取り、笑顔でルーシュに接近するルーカス。
「!そんなぁ…やだぁ…いやだぁあああああぁああ!!」
首輪に鎖をつけられるということは、完全に囚人から「犬」に格下げになるということを意味している。それだけはなんとしても避けたいルーシュは大声を上げて私兵に押さえつけられた身体をジタバタと暴れさせた。しかし、ルーシュの抵抗はやはり先程の様に無駄に終わり、意図も簡単にルーカスの手によって首輪に鎖が取り付けられていく。
カチッ
「うぅう…」
「犬並み」の扱いに悔しさの余り涙するルーシュ。だが、犬扱い以前に身体に焼印を施されたり、性器にリングを取り付けられたりと、これまで行われてきた非道な行為に比べれば今回のことなど取るに足らないことだろう。
「これで散歩の準備は整った…私はルーシュを連れてスグに城門に向う。お前達は先に行って準備していろ」
「了解しました!!」
ルーカスの命令で、ルーシュを押さえつけていた私兵達が慌ただしく一斉に牢屋から出て行く。そして、牢屋の中に残ったルーカスはルーシュを連れて牢屋から出ようとする。
「…四つん這いになれルーシュ」
牢から出ようとする際、ルーカスはルーシュに四つん這いになれと命令し、グイっと首輪の鎖を引っ張る。だが、ルーシュはそれを無視してそっぽを向く。
「…」
「…チッ」
言う事を聞かないルーシュにイラついたルーカスは、軽く舌打ちをして腰に差してあった鞭を手に取ると、いきなりそれを思いっきりルーシュの背中に向って叩きつけた。
バシッ!
薄暗い牢屋の中に響く鞭の音。いきなり背中を鞭で打たれたルーシュは悲鳴交じりの絶叫を上げながら身体をビクンと上に反らす。また、鞭で叩かれた部分は見る見るうちに腫れ上がっていき、ルーシュの色白の皮膚をジワジワと真紅色に染めて行く。
「うぁぁあぁああ!!うぐぅう…」
ジンジンと全身を突き抜ける痛みにしばらく俺は身動き一つ出来なかった。そして、ルーカスは痛みに苦しむ俺を見下ろしながら俺にこう告げる。
「私の命令を拒めば、この「竜の鞭」で容赦なく叩くぞ」
竜の鞭とはその名の通り竜の強固な皮膚を使って作られた鞭であり、どんな猛獣もこの鞭で調教すれば従順なペットになると言われている強力な鞭だ。無論、その強力さゆえに捕虜や囚人に対して使われることは滅多に無いのだが…
「…いやだぁ」
バシッ!
ルーシュの回答に容赦なく振り落とされる鞭。豪快な音と共に再び竜の鞭がルーシュの身体を切り裂く。
「ぎゃぁあああぁああ!!…あぁ…分かったぁ!四つん這いになって歩くからぁ…その鞭で叩かないでくれぇ」
絶叫と共にルーシュの口から漏れたのはルーカスへの服従の言葉だった。生半可な鞭では2発程度で相手の意志をネジ曲げるのは難しいが、流石は「竜の鞭」と言ったところだろう。ルーシュはスグに抵抗するのを止め、涙をボロボロ流しながらルーカスの指示通り四つん這いになる。
「うぅ…」
「いい子だ」
よしよしとルーカスはルーシュの頭を従順な犬にするようにやさしく撫で回すと、首輪の鎖を先程の様にグイっと引っ張った。すると、ルーシュは無言でプリプリのお尻を突き出しながら四つん這いでルーカスの元に近づく。
「…」
「ん~自然にハイハイになってしまうな。室内の移動だけなら問題無いが、外を歩くとなると膝ぐらいまで覆う防具か何か用意させないといかんなぁ」
「?」
ルーカスはルーシュが四つん這いで歩く姿を見て、室内以外の場所でルーシュを四つん這いにして歩かせるためには防具が必要だと気が付くと、とりあえずルーシュを普通に立ちあがらせ、私兵達が集まっているハズの城門にルーシュを連れて向うことにした。
地下牢から地上に出ると、目が潰れそうなくらい眩しい光が俺の視界一杯に広がる。暫く辺り一面真っ白で何も見えなかったが、何度か瞬きしているうちに徐々に視界は回復していき、俺の視界にはいつの間にか真っ青な青空とサンサンに輝く太陽、見慣れたクルゾア城の外壁が目に映る。
「ルーシュ、もういいだろう」
ルーカスは呆然と空を眺めているルーシュにそう言うと、首輪の鎖をグイグイ引っ張った。
「…は、はい」
首輪の締め付けられる感触で我に返ったルーシュは、ジャラジャラと音を立てながらルーカスと共に城門方面に向かって歩き出す。
「くっ…」
(おい、ルーシュ王子様だぞ)
「うぅ…」
(なんて格好させられているんだ…)
「見ないでぇ…」
(首輪まで嵌められているぞ)
ルーカスに連れられて城門に向う道中のルーシュの姿は無残な物だった。しかも、かつて自分が王子として過ごした王宮内を惨めな格好で歩かされているのだから、ルーシュの精神的な苦痛も相当なモノだろう。また、何よりもルーシュが一番辛かったのは、自分が王子であることを知っている兵士達の何とも言えない哀れみの視線だった。
「急に必要な物が…そういうことだ、暫くルーシュを見張っていてくれ」
「了解しました」
ルーカスはルーシュを連れて城門前まで来ると、私兵にルーシュを預けてそそくさと城内に向っていく。
「…」
俺は城内に消えていくルーカスを眺めながら、このまま二度と戻って来るなと願った。それにしても外に出して貰えるのは裁判以来だが、何で元王子の俺が自分の城の城門前で丸裸で立っていなければならないのだろう?俺は改めて自分の今の状況に絶望する。
「ルーシュ?」
「?」
ルーシュが再びボーっとクルゾア城を眺めていると、背後からルーシュの名を呼ぶ声がした。ルーシュはパッとその声に反応してすぐさま声のする方に振り向く。すると、そこにはララトの姿があった。
「これから散歩?」
「あぁ、そうだけど…………なぁ、用が無いなら行ってくれよ」
同年代のララトの前で全裸姿を晒すのが恥ずかしいのか、ルーシュは顔を真っ赤に染めながら咄嗟に両手で股間を隠すと、ララトと目が合わない様に視線を逸らしながらそう言う。
「…おい、ルーシュを暫く借りるぞ。父上には後で俺が説明する」
「ララト様?そんな急に…」
何を思ったのか、ララトは突然ルーシュを借りると言い出すと、私兵から半ば強引にルーシュの首輪の鎖を奪いとる。
「行くぞ、ルーシュ」
「えっ…うん」
ララトに逆らってこのままココに残っても、いずれルーカスが戻ってくる。そしたら四つん這いで街に連れ出されて…それよりは遥かにマシだと考えた俺は、とりあえず素直にララトに付いていくことにした。
「ゲホッ!ゲホッ!」
無理やり口に押し込まれた「料理」を吐き出すルーシュ。だが、実際にルーシュが食べさせられたのは「料理」と呼べるようなモノでは無い。それは只の…
「最高にいいザマだな、ルーシュよ。ララト、お前もそう思うだろう?」
不気味な笑みを浮かべながらルーシュの嘔吐する姿を眺めていたルーカスだが、急にララトの方に振り向きそう尋ねる。
「は、はい。…では父上、私は部屋に戻ります」
「んっ?ルーシュの散歩には付いてこないのか?私はてっきり強引にでもお前は付いて来るものだと思っていたが」
ララトの予想外の反応に少し驚くルーカス。
「いえ、用事を思い出したので…」
この時、本当はルーシュのことが気掛かりでしょうが無かったララトなのだが、父親にルーシュの責めに関しての口出しが出来ないことや、自身の目の前でこれ以上ルーシュが苦しむ姿を見たくないという理由から、やむ無くその場を立ち去ることを選択した。
「そうか、なら仕方ないな」
ルーカスも多少はララトの心情を読み取ったのか、あっさりと納得してララトを見送る。
ララトはルーシュの入れられている牢屋から立ち去る際、何度もルーシュの方を振り返っては心配そうな眼差しでルーシュを見つめた。しかし、その視線にルーシュが気付くことはとうとう無く、ララトの姿はルーシュの視界から完全に消え失せる。
「おい、ここに来る前に私が用意しろと言った鎖をルーシュの手枷と足枷に」
「了解しました」
ルーカスはララトが居なくなるや否や、私兵達に予め準備させておいた鎖をルーシュの手枷と足枷に装着するように命令を出す。すると、牢屋内のルーカスの部下達は再びルーシュの身体を押さえつけ、手際よく対になっている枷に適当な長さの鎖を取り付ける。
「やめろっ!今度は何を…放せ!」
俺はそれが無駄だと分かっていても抵抗せずにはいられなかった。でも、結局は鎖を取り付けられてしまい、腕と足の稼働範囲を大幅に制限されてしまうという屈辱を味わう事に。それにしても、ルーカスは一体どこまで俺を甚振れば気が済むんだ…
「さぁ、首輪の鎖は私が直接お前に着けてやろう」
そう言って鎖を手に取り、笑顔でルーシュに接近するルーカス。
「!そんなぁ…やだぁ…いやだぁあああああぁああ!!」
首輪に鎖をつけられるということは、完全に囚人から「犬」に格下げになるということを意味している。それだけはなんとしても避けたいルーシュは大声を上げて私兵に押さえつけられた身体をジタバタと暴れさせた。しかし、ルーシュの抵抗はやはり先程の様に無駄に終わり、意図も簡単にルーカスの手によって首輪に鎖が取り付けられていく。
カチッ
「うぅう…」
「犬並み」の扱いに悔しさの余り涙するルーシュ。だが、犬扱い以前に身体に焼印を施されたり、性器にリングを取り付けられたりと、これまで行われてきた非道な行為に比べれば今回のことなど取るに足らないことだろう。
「これで散歩の準備は整った…私はルーシュを連れてスグに城門に向う。お前達は先に行って準備していろ」
「了解しました!!」
ルーカスの命令で、ルーシュを押さえつけていた私兵達が慌ただしく一斉に牢屋から出て行く。そして、牢屋の中に残ったルーカスはルーシュを連れて牢屋から出ようとする。
「…四つん這いになれルーシュ」
牢から出ようとする際、ルーカスはルーシュに四つん這いになれと命令し、グイっと首輪の鎖を引っ張る。だが、ルーシュはそれを無視してそっぽを向く。
「…」
「…チッ」
言う事を聞かないルーシュにイラついたルーカスは、軽く舌打ちをして腰に差してあった鞭を手に取ると、いきなりそれを思いっきりルーシュの背中に向って叩きつけた。
バシッ!
薄暗い牢屋の中に響く鞭の音。いきなり背中を鞭で打たれたルーシュは悲鳴交じりの絶叫を上げながら身体をビクンと上に反らす。また、鞭で叩かれた部分は見る見るうちに腫れ上がっていき、ルーシュの色白の皮膚をジワジワと真紅色に染めて行く。
「うぁぁあぁああ!!うぐぅう…」
ジンジンと全身を突き抜ける痛みにしばらく俺は身動き一つ出来なかった。そして、ルーカスは痛みに苦しむ俺を見下ろしながら俺にこう告げる。
「私の命令を拒めば、この「竜の鞭」で容赦なく叩くぞ」
竜の鞭とはその名の通り竜の強固な皮膚を使って作られた鞭であり、どんな猛獣もこの鞭で調教すれば従順なペットになると言われている強力な鞭だ。無論、その強力さゆえに捕虜や囚人に対して使われることは滅多に無いのだが…
「…いやだぁ」
バシッ!
ルーシュの回答に容赦なく振り落とされる鞭。豪快な音と共に再び竜の鞭がルーシュの身体を切り裂く。
「ぎゃぁあああぁああ!!…あぁ…分かったぁ!四つん這いになって歩くからぁ…その鞭で叩かないでくれぇ」
絶叫と共にルーシュの口から漏れたのはルーカスへの服従の言葉だった。生半可な鞭では2発程度で相手の意志をネジ曲げるのは難しいが、流石は「竜の鞭」と言ったところだろう。ルーシュはスグに抵抗するのを止め、涙をボロボロ流しながらルーカスの指示通り四つん這いになる。
「うぅ…」
「いい子だ」
よしよしとルーカスはルーシュの頭を従順な犬にするようにやさしく撫で回すと、首輪の鎖を先程の様にグイっと引っ張った。すると、ルーシュは無言でプリプリのお尻を突き出しながら四つん這いでルーカスの元に近づく。
「…」
「ん~自然にハイハイになってしまうな。室内の移動だけなら問題無いが、外を歩くとなると膝ぐらいまで覆う防具か何か用意させないといかんなぁ」
「?」
ルーカスはルーシュが四つん這いで歩く姿を見て、室内以外の場所でルーシュを四つん這いにして歩かせるためには防具が必要だと気が付くと、とりあえずルーシュを普通に立ちあがらせ、私兵達が集まっているハズの城門にルーシュを連れて向うことにした。
地下牢から地上に出ると、目が潰れそうなくらい眩しい光が俺の視界一杯に広がる。暫く辺り一面真っ白で何も見えなかったが、何度か瞬きしているうちに徐々に視界は回復していき、俺の視界にはいつの間にか真っ青な青空とサンサンに輝く太陽、見慣れたクルゾア城の外壁が目に映る。
「ルーシュ、もういいだろう」
ルーカスは呆然と空を眺めているルーシュにそう言うと、首輪の鎖をグイグイ引っ張った。
「…は、はい」
首輪の締め付けられる感触で我に返ったルーシュは、ジャラジャラと音を立てながらルーカスと共に城門方面に向かって歩き出す。
「くっ…」
(おい、ルーシュ王子様だぞ)
「うぅ…」
(なんて格好させられているんだ…)
「見ないでぇ…」
(首輪まで嵌められているぞ)
ルーカスに連れられて城門に向う道中のルーシュの姿は無残な物だった。しかも、かつて自分が王子として過ごした王宮内を惨めな格好で歩かされているのだから、ルーシュの精神的な苦痛も相当なモノだろう。また、何よりもルーシュが一番辛かったのは、自分が王子であることを知っている兵士達の何とも言えない哀れみの視線だった。
「急に必要な物が…そういうことだ、暫くルーシュを見張っていてくれ」
「了解しました」
ルーカスはルーシュを連れて城門前まで来ると、私兵にルーシュを預けてそそくさと城内に向っていく。
「…」
俺は城内に消えていくルーカスを眺めながら、このまま二度と戻って来るなと願った。それにしても外に出して貰えるのは裁判以来だが、何で元王子の俺が自分の城の城門前で丸裸で立っていなければならないのだろう?俺は改めて自分の今の状況に絶望する。
「ルーシュ?」
「?」
ルーシュが再びボーっとクルゾア城を眺めていると、背後からルーシュの名を呼ぶ声がした。ルーシュはパッとその声に反応してすぐさま声のする方に振り向く。すると、そこにはララトの姿があった。
「これから散歩?」
「あぁ、そうだけど…………なぁ、用が無いなら行ってくれよ」
同年代のララトの前で全裸姿を晒すのが恥ずかしいのか、ルーシュは顔を真っ赤に染めながら咄嗟に両手で股間を隠すと、ララトと目が合わない様に視線を逸らしながらそう言う。
「…おい、ルーシュを暫く借りるぞ。父上には後で俺が説明する」
「ララト様?そんな急に…」
何を思ったのか、ララトは突然ルーシュを借りると言い出すと、私兵から半ば強引にルーシュの首輪の鎖を奪いとる。
「行くぞ、ルーシュ」
「えっ…うん」
ララトに逆らってこのままココに残っても、いずれルーカスが戻ってくる。そしたら四つん這いで街に連れ出されて…それよりは遥かにマシだと考えた俺は、とりあえず素直にララトに付いていくことにした。