屈辱の日々
ウィリテガム城の牢獄にクオが収監されて一週間…
リレアは毎晩のようにクオを責め立てていた。
「リレア様…私は貴方に心から忠誠を誓っているのに、なぜ毎晩私を責められるのですか?」
「…嘘…チャンス…待つ…」
「うっ…」
リレアの背後に居たディアは、クオの思惑を完結にまとめ口に出す。そして、リレアは呆れた顔でクオを見つめた。
「ほんとに天才軍師かお前?大体、魔法が使える俺達に嘘が通用するとでも思ってんの?」
「うぅ…」
「まぁ、精神崩壊されて責めがいが無くなるよりマシか…フェラ」
「あぁあ、勘弁してぇ…ぁああん…ぅあん」
忠義の調教輪を嵌められたクオは、リレアには絶対服従。どんな命令も実行しなければならない。だが、リレアがクオの心を残したため、クオは自我を保ったまま自分の意志とは関係無くリレアの性ペットに成り下がっている。
「ところでクオ、そろそろお散歩デビューしてみるか?」
「んはっ…うぅん……散歩?」
「ウィアの首都マナディアの街を、全裸で四つん這いになりながら散歩するんだよ。」
「ぁああん…そ、そんなこと…んうぅう」
「…例の店…予約?」
ディアの問いに軽く頷くリレア、次の瞬間ディアは光の中に消えていった。
「さぁて、明日は楽しくなりそうだ…お前のフェラが終わったら、俺達もウィアに移動するぞ」
「うぁあ…ぁああん…」
その日のクオの責めは強制ファラチオだけで終わり、リレアが絶頂を向かえクオの口の中に精液を流し込みそれを飲み込ませると、リレアは転移陣を出現させ自分とクオをウィア王宮の自室に転送した。
そして次の日の朝……
「いつまで寝てるんだクオ!」
「…あぁ…ごめんなさい…」
リレアの自室の一部に用意された牢屋に一晩入れられていたクオをリレアは乱暴に起こすと、魔法で作られた即席の牢屋を消した。
「さぁ、お出掛けの時間だ」
「……どうしてもぉ?」
クオは涙目になり散歩の中止をリレアに懇願するが、リレアはそれを無視してクオの首輪に鎖をつけ始め、散歩の準備を進める。
「四つん這いになれ」
リレアの一言でクオは四つん這いの体勢になった。屈辱的な仕打ちにクオはリレアを物凄い形相で睨みつけると、知りうる罵倒の言葉をすべて並べ立てリレアを怒鳴る。
「人でなし、屑、鬼、悪魔、サタン、ヘル!!」
「元将軍ねぇ…でも所詮は子供か………さぁ、行くぞ」
リレアが鎖を軽く引っ張ると、クオは四つん這いまま尻を突き出しながらトコトコとリレアに合わせて歩き出した。
「うぅうう…」
「クオ、街の人々にはちゃんと挨拶するんだよ。「僕は淫乱将軍クオです」って」
「…酷過ぎる…」
しばらく歩くと大きな門が見えてきた。すると、リレアはそこで何かを思い出したのか急に立ち止まる。
「あ…そうか、必要だよな……」
「…な、何が?」
「ふふっ………テール・ハイド!」
突然クオに向って呪文を唱えるリレア、しばらくするとクオの頭と肛門の少し上にニョキッと薄茶色の二本のネコ耳とフサフサと可愛らしい尻尾が生えてきた。
「…!ぁああああ!?何するんだよぉ!消してぇ……消してください!」
「うぁわ…想像よりメチャクチャかわいいじゃんw」
「うぅううう…」
クオをかわいらし疑似獣に変化させると、リレアは再び門に向って歩き始める。クオも恥ずかしさで涙を流しながらもリレアの命令で歩き出した。
「リレア王子のお出かけだぁ!!門番!開門しろ!」
門に到着すると数人のローブを着た兵士が呪文を詠唱し、大きな門を楽々と空中に引き上げた。
「御苦労…」
門を通過する際、クオはリレアに問いかけた。
「お前…王子だったのか?」
「はぁ?…契約の時に言わなかったっけ?レイア・ギ・モルティアって」
「…モルティア!」
リレアは今回の戦争の発端である、第12代大魔法帝エスペラル・デゥ・モルティアの数多く存在する息子の中の一人だった。
「俺は…モルティアの子供のペットなんかに……ちくしょう…」
「父上のことがそんなに憎いのか?」
「当たり前だ!…アイツが戦争を起こした張本人なんだからな。…それに…俺の」
「何だ?」
「……」
クオは急に黙り込むと、俯いたまま四つん這いで歩きつづける。
「すべて話せ」
リレアは足を止め、クオに向って強制的に話を続けさせる。
「…はい、私の父親は隣国のラハルドに支援に向い、そこでウィア軍と大交戦になり全滅。ラハルド軍共々金塊に等価交換化され、ウィア宮殿の一部にされたと聞きました。それで私は父の仇を討つために寝る間も惜しみ兵法を学び、将軍に……」
「へぇ~泣けるね。本にしてやろうか?」
「…うぅうう…」
「さて、行くぞ」
強制的に自分の心中を洗いざらい吐かされ、呆然とするクオを無視し、再びリレアは歩きだす。やがて、静かな宮殿から人々の活気と声で充ち溢れる城下町マナディアに到着した。
「おい、王子様だ…」
「リレア王子が城下町にいらっしゃったぞ」
民衆はリレアを見つけると、高貴の眼差しでリレアを見つめ一礼、そして道を開け始めた。
それとは対照的にクオは「好奇」な眼差しに晒され、民衆の笑い物になっている。
「僕は淫乱将軍クオです」
と、何度も何度も民衆に向って叫び続けるクオ。叫ぶたびに民衆からは笑い声が轟き、クオは涙を流しながら歩き続けた。
「あれが元ドーソン城の変態将軍のクオだって…」
「リレア様にペットにしてくれって頼んだそうよ」
「疑似動物化させられてるよ……卑猥だなw」
「変態売国奴だろ?」
「自分の部下の前でオナニーしたんだってさwww」
既に城下町では、クオとその変態伝説は有名になっていた。クオの耳にも民衆のクオに関する噂話が嫌でも入り込んできている。クオの苦しむ様子をリレアは時々振り返り、楽しそうに見つめる。やがて一軒の大きな店に辿り着くと、リレアはその店にクオを連れて入店した。
「これはこれはリレア様、ディア殿から連絡は受けています。さっそくペットの寸法を測らせていただきますね」
「ああ、今回も羞恥塗れの衣装を期待しているぞ」
この店の店主の名はモノゾフ。モノゾフは普段、魔法使いのローブなど製造し販売しているが、過去にリレアのペットの調教着を献上した際にリレアの寵愛を受け、その後はペット用の調教着・奴隷着の制作などを一手に任されるようになった。
「今回もかわいい男の子ですねぇ~リレア様。ところでクリスくんはどうしたんですか?」
「クリス?あぁ…飽きたから金塊象にして宮殿に飾ってあるよ」
「左様でございますか。……さて、クオくんだったね?」
「…………」
「あぁ、無礼ですまない…今回は「心」を残して置いたんだ。クオ、ご挨拶しなさい」
「僕は淫乱将軍ク…」
「ちがう、「今日はこんな淫乱で卑猥な僕に、お洋服を作って頂けると聞きました。よろしくお願いします」だろ?」
「今日はこんな淫乱で卑猥な僕に、お洋服を作って頂けると聞きました。よろしくお願いします」
「よく言えましたねv」
クオの屈辱的な挨拶を聞くと、店内はリレアとモノゾフの笑い声で埋め尽くされた。
「最高ですなぁリレア様…」
「そうだろ?最近楽しくてしょうがないんだ」
「ぅうう…外道がぁ……………うわっ!」
クオの小言に敏感に反応したモノゾフは突如クオの頭を鷲掴みにし、思いっきりビンタする。…バシッ!!と大きな音が店内に広がった。
「外道だと?このワシが?……簡単に寸法を測ってやろうと思ったが止めだ!リレア様、スネークの許可をください」
「…好きにしていいよ」
リレアの許可を得ると、モノゾフはクオの首輪の鎖を外すと呪文を唱える。
「イーゴラス・デ・クルティラム」
次の瞬間、全身に数字が刻まれた大蛇が現れ、大蛇はクオの体にグルグルと巻き付くとクオを力の限り締め付け始める。
「うぁああ…く、苦しいぃ…息が…うぁああ…」
クオの体は大蛇に力いっぱい締め付けられミシミシと音を立て始めた。すると、大蛇の体の数字が何個か輝き始める。モノゾフはその数字を紙に書き写しだす。
「ふむふむ、そこのサイズは…ふむ……なかなかの淫乱体型だ…ふむ…よし、終わったぞ。…イーゴラス・ド・ラティアム」
再びモノゾフが呪文を唱えると蛇は光に包まれ一瞬で消えた。モノゾフは苦しむクオを放置して、メモ用紙を持って何処かに行ってしまった。
「はぁ…はぁ…はぁ…今のはぁ…なにぃ?」
「大蛇を使った測定法だよ…クオがモノゾフを怒らせるからだぞ…アイツはメチャクチャ短気なんだ」
「うぅう…」
しばらくするとモノゾフが戻ってきた。
「すいませんリレア様…材料が少し足らないようなので…夕方に宮殿にお届けしますので」
「材料が?何が足らないんだ?」
「ドラゴンの…」
「それか、宮殿にも無いな…分かった。夕方まで待つよ」
「申し訳ありません」
クオの衣装に使う材料が足らず、リレアは不本意ながらも手ぶらで宮殿に帰ることにした。リレアがクオに鎖を付け店からでようと準備していたその時、クオの口から珍しく敬語で頼みごとが放たれた。
「転移陣…魔法で帰りませんかリレア様?」
帰りも街中を通るのがどうしても嫌だったクオは、リレアに対して滅多に最初から使用しない敬語でお願いをした。
「大蛇測定でお前も結構消耗してるか……今日だけだぞ」
「…!あ、ありがとうございます!ありがとうございます!」
今日まで、一度も自分の頼みを聞いてくれたことが無いリレアに対し、クオは初めて心からリレアに感謝した。一方、リレアも自分のした事が理解できずに困惑していたが、クオの笑顔をみるとなぜか心がキュンとなり無性に癒されていた。
「…情が移った?…」
宮殿に到着しクオを牢屋に入れた後、自室に戻り先程のやりとりを思い返していたリレアにディアが突然問いかけた。
「いや、俺は……」
「…深入り…危険…遊ぶと割り切るか…金塊にするか…」
「…クオは金塊にはしない…それに奴は只の玩具だ…」
「…なら…情は捨てて…」
ディアはリレアがクオに対して「愛情」を見出さないか心配していた。実際、今日のような出来事が続けば、この時ディアはクオを抹殺しようとまで考えていたのだ。
「おーい、聞いてる?」
「!!」
リレアは背後からの呼び掛けにビクッと驚き、ゆっくりと後ろを振り返り声のする方を見る。隣の部屋の牢屋からクオが大きな声でリレアを呼んでいたのだ。リレアは牢屋に向いクオに聞く。
「何だ?」
「あのさぁ…耳と尻尾はいつ取ってくれるんだ?」
「……そんなことでウィルの王子であるこの俺を…性ペットの分際で呼びつけたのか?」
リレアのいつもとはちがう雰囲気にクオは少し恐怖し、呼びつけたことをすぐに謝罪する。
「あ……ご、ごめん…ゆるしてくれよ…」
「いや、ダメだ!お前にはキツイお仕置きが必要だ……」
「うぅう…」
クオの恐怖に脅える姿をいつもは楽しそうに見つめるリレアであったが、先程のクオとのやり取りや、ディアとの会話を強く意識してしまったリレアはいまいち楽しめずに困惑していた。
「俺は…俺は……くそっ!お前は夕方までオナニーでもしてろぉ!」
「ちょ…そんなぁああぁあ…んぁあ…うぁあん…」
リレアはクオの自慰行為を見物せず、ぶつぶつと小言を言いながらさっさと部屋に戻っていた。
「……俺が猿に……」
それから数時間後…ディアがリレアの部屋を再び訪れ、モノゾフから受け取った金細工で装飾された木箱をリレアに手渡す。
「…受け取った…モノゾフ…衣装」
「ああ、もう夕方か…ディア今日は神殿に戻っていいぞ」
「…了解……最後に……情は捨てて」
「…そのつもりだ、これからコレで調教してくるよ」
ディアを見送ると、リレアは早速木箱を開けて中の衣装を取り出す。中に入っていたのは黒光りするエナメル質のスーツ、手袋、ブーツの三点セットだった。リレアは衣装の作りに興奮し、早速クオの居る牢屋に向い衣装を牢屋に放り投げた。
「さぁ、それを着るんだ」
「はぁ…はぁ…」
少し前まで牢屋の中で自慰行為をさせられていたクオの息は荒く、ゆっくりと衣装に手を伸ばすとダラダラ着用し始める。
「……な、なぁにこれ…」
着用し終えたクオは思わず絶句した。スーツの所々は隙間だらけで、股間部には物を通す小さな穴、肛門部には肛門周辺の部分に大きな穴があいていた。これでは全裸と変わりない。むしろこちらの方が余計恥ずかしいくらいだった。
「すごく卑猥だよ…さぁ、物をその手で勃起させろ」
先程まで行っていた自慰行為の影響でクオの物は萎んでいたが、リレアの命令で無理やりスーツの穴から飛び出た物を勃起させられる。手袋の上から自分の物を扱いていると不意にクオはいつもとはちがう快感に困惑し、いやらしい喘ぎ声をあげる。すると物はすぐにビクンビクンと脈打ち勃起し始めた。
「んぁ?ぁああ…?はぁあああん…き、きもちぃいいい…ぁあああ」
「やはり加工がしてあったか…」
モノゾフが今回衣装に使用したのは快感草と言われる特殊な草。スーツには快感草のエキスがふんだんに染み込ませてあり、手袋とブーツも同じ工程で作られている。このエキスの成分が人の皮膚などに付着すると、付着した部分の神経に染み込み通常の10倍以上も感度がアップするのだ。
「んぁあ…はぁ…はぁああん…イかせてぇええ…おねがぁああぃいいん」
「もうしばらく様子を見させてもらおうか…」
クオは口から涎を垂らし、物からはガマン汁をダラダラ流しながらリレアの許可をまだかまだかと待ちわびている。
「おねがぁあい…もうイかせてぇえ…りれぇあさまぁああぁ…」
「……よし、おもいっきり精液をぶちまけろ!」
「んぁああ…ぁああああああああああああああああ」
リレアが許可を出した瞬間、クオの勃起した物から大量の精液がドクドクと噴き出した。
「少し前に射性したばかりなのに凄いな…さすがモノゾフ」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「クオ、その服はこれからお前が一生着ていく服だ、大切にするんだよ」
「そ、そんなぁ…やだよぉ…」
リレアは精気を使い果たし項垂れ倒れ込んだクオにそう告げると、笑みを浮かべ高笑いしながら部屋を出て行った。
「そうだ…これでいいんだ…アイツは俺の……性ペットなんだから」
さらに意味不明の第二章…クオが精神崩壊しないのは…真性マゾだから?それとも魔法の力ですかね?
とりあえず第三章でカオスに区切りをつけよう。
リレアは毎晩のようにクオを責め立てていた。
「リレア様…私は貴方に心から忠誠を誓っているのに、なぜ毎晩私を責められるのですか?」
「…嘘…チャンス…待つ…」
「うっ…」
リレアの背後に居たディアは、クオの思惑を完結にまとめ口に出す。そして、リレアは呆れた顔でクオを見つめた。
「ほんとに天才軍師かお前?大体、魔法が使える俺達に嘘が通用するとでも思ってんの?」
「うぅ…」
「まぁ、精神崩壊されて責めがいが無くなるよりマシか…フェラ」
「あぁあ、勘弁してぇ…ぁああん…ぅあん」
忠義の調教輪を嵌められたクオは、リレアには絶対服従。どんな命令も実行しなければならない。だが、リレアがクオの心を残したため、クオは自我を保ったまま自分の意志とは関係無くリレアの性ペットに成り下がっている。
「ところでクオ、そろそろお散歩デビューしてみるか?」
「んはっ…うぅん……散歩?」
「ウィアの首都マナディアの街を、全裸で四つん這いになりながら散歩するんだよ。」
「ぁああん…そ、そんなこと…んうぅう」
「…例の店…予約?」
ディアの問いに軽く頷くリレア、次の瞬間ディアは光の中に消えていった。
「さぁて、明日は楽しくなりそうだ…お前のフェラが終わったら、俺達もウィアに移動するぞ」
「うぁあ…ぁああん…」
その日のクオの責めは強制ファラチオだけで終わり、リレアが絶頂を向かえクオの口の中に精液を流し込みそれを飲み込ませると、リレアは転移陣を出現させ自分とクオをウィア王宮の自室に転送した。
そして次の日の朝……
「いつまで寝てるんだクオ!」
「…あぁ…ごめんなさい…」
リレアの自室の一部に用意された牢屋に一晩入れられていたクオをリレアは乱暴に起こすと、魔法で作られた即席の牢屋を消した。
「さぁ、お出掛けの時間だ」
「……どうしてもぉ?」
クオは涙目になり散歩の中止をリレアに懇願するが、リレアはそれを無視してクオの首輪に鎖をつけ始め、散歩の準備を進める。
「四つん這いになれ」
リレアの一言でクオは四つん這いの体勢になった。屈辱的な仕打ちにクオはリレアを物凄い形相で睨みつけると、知りうる罵倒の言葉をすべて並べ立てリレアを怒鳴る。
「人でなし、屑、鬼、悪魔、サタン、ヘル!!」
「元将軍ねぇ…でも所詮は子供か………さぁ、行くぞ」
リレアが鎖を軽く引っ張ると、クオは四つん這いまま尻を突き出しながらトコトコとリレアに合わせて歩き出した。
「うぅうう…」
「クオ、街の人々にはちゃんと挨拶するんだよ。「僕は淫乱将軍クオです」って」
「…酷過ぎる…」
しばらく歩くと大きな門が見えてきた。すると、リレアはそこで何かを思い出したのか急に立ち止まる。
「あ…そうか、必要だよな……」
「…な、何が?」
「ふふっ………テール・ハイド!」
突然クオに向って呪文を唱えるリレア、しばらくするとクオの頭と肛門の少し上にニョキッと薄茶色の二本のネコ耳とフサフサと可愛らしい尻尾が生えてきた。
「…!ぁああああ!?何するんだよぉ!消してぇ……消してください!」
「うぁわ…想像よりメチャクチャかわいいじゃんw」
「うぅううう…」
クオをかわいらし疑似獣に変化させると、リレアは再び門に向って歩き始める。クオも恥ずかしさで涙を流しながらもリレアの命令で歩き出した。
「リレア王子のお出かけだぁ!!門番!開門しろ!」
門に到着すると数人のローブを着た兵士が呪文を詠唱し、大きな門を楽々と空中に引き上げた。
「御苦労…」
門を通過する際、クオはリレアに問いかけた。
「お前…王子だったのか?」
「はぁ?…契約の時に言わなかったっけ?レイア・ギ・モルティアって」
「…モルティア!」
リレアは今回の戦争の発端である、第12代大魔法帝エスペラル・デゥ・モルティアの数多く存在する息子の中の一人だった。
「俺は…モルティアの子供のペットなんかに……ちくしょう…」
「父上のことがそんなに憎いのか?」
「当たり前だ!…アイツが戦争を起こした張本人なんだからな。…それに…俺の」
「何だ?」
「……」
クオは急に黙り込むと、俯いたまま四つん這いで歩きつづける。
「すべて話せ」
リレアは足を止め、クオに向って強制的に話を続けさせる。
「…はい、私の父親は隣国のラハルドに支援に向い、そこでウィア軍と大交戦になり全滅。ラハルド軍共々金塊に等価交換化され、ウィア宮殿の一部にされたと聞きました。それで私は父の仇を討つために寝る間も惜しみ兵法を学び、将軍に……」
「へぇ~泣けるね。本にしてやろうか?」
「…うぅうう…」
「さて、行くぞ」
強制的に自分の心中を洗いざらい吐かされ、呆然とするクオを無視し、再びリレアは歩きだす。やがて、静かな宮殿から人々の活気と声で充ち溢れる城下町マナディアに到着した。
「おい、王子様だ…」
「リレア王子が城下町にいらっしゃったぞ」
民衆はリレアを見つけると、高貴の眼差しでリレアを見つめ一礼、そして道を開け始めた。
それとは対照的にクオは「好奇」な眼差しに晒され、民衆の笑い物になっている。
「僕は淫乱将軍クオです」
と、何度も何度も民衆に向って叫び続けるクオ。叫ぶたびに民衆からは笑い声が轟き、クオは涙を流しながら歩き続けた。
「あれが元ドーソン城の変態将軍のクオだって…」
「リレア様にペットにしてくれって頼んだそうよ」
「疑似動物化させられてるよ……卑猥だなw」
「変態売国奴だろ?」
「自分の部下の前でオナニーしたんだってさwww」
既に城下町では、クオとその変態伝説は有名になっていた。クオの耳にも民衆のクオに関する噂話が嫌でも入り込んできている。クオの苦しむ様子をリレアは時々振り返り、楽しそうに見つめる。やがて一軒の大きな店に辿り着くと、リレアはその店にクオを連れて入店した。
「これはこれはリレア様、ディア殿から連絡は受けています。さっそくペットの寸法を測らせていただきますね」
「ああ、今回も羞恥塗れの衣装を期待しているぞ」
この店の店主の名はモノゾフ。モノゾフは普段、魔法使いのローブなど製造し販売しているが、過去にリレアのペットの調教着を献上した際にリレアの寵愛を受け、その後はペット用の調教着・奴隷着の制作などを一手に任されるようになった。
「今回もかわいい男の子ですねぇ~リレア様。ところでクリスくんはどうしたんですか?」
「クリス?あぁ…飽きたから金塊象にして宮殿に飾ってあるよ」
「左様でございますか。……さて、クオくんだったね?」
「…………」
「あぁ、無礼ですまない…今回は「心」を残して置いたんだ。クオ、ご挨拶しなさい」
「僕は淫乱将軍ク…」
「ちがう、「今日はこんな淫乱で卑猥な僕に、お洋服を作って頂けると聞きました。よろしくお願いします」だろ?」
「今日はこんな淫乱で卑猥な僕に、お洋服を作って頂けると聞きました。よろしくお願いします」
「よく言えましたねv」
クオの屈辱的な挨拶を聞くと、店内はリレアとモノゾフの笑い声で埋め尽くされた。
「最高ですなぁリレア様…」
「そうだろ?最近楽しくてしょうがないんだ」
「ぅうう…外道がぁ……………うわっ!」
クオの小言に敏感に反応したモノゾフは突如クオの頭を鷲掴みにし、思いっきりビンタする。…バシッ!!と大きな音が店内に広がった。
「外道だと?このワシが?……簡単に寸法を測ってやろうと思ったが止めだ!リレア様、スネークの許可をください」
「…好きにしていいよ」
リレアの許可を得ると、モノゾフはクオの首輪の鎖を外すと呪文を唱える。
「イーゴラス・デ・クルティラム」
次の瞬間、全身に数字が刻まれた大蛇が現れ、大蛇はクオの体にグルグルと巻き付くとクオを力の限り締め付け始める。
「うぁああ…く、苦しいぃ…息が…うぁああ…」
クオの体は大蛇に力いっぱい締め付けられミシミシと音を立て始めた。すると、大蛇の体の数字が何個か輝き始める。モノゾフはその数字を紙に書き写しだす。
「ふむふむ、そこのサイズは…ふむ……なかなかの淫乱体型だ…ふむ…よし、終わったぞ。…イーゴラス・ド・ラティアム」
再びモノゾフが呪文を唱えると蛇は光に包まれ一瞬で消えた。モノゾフは苦しむクオを放置して、メモ用紙を持って何処かに行ってしまった。
「はぁ…はぁ…はぁ…今のはぁ…なにぃ?」
「大蛇を使った測定法だよ…クオがモノゾフを怒らせるからだぞ…アイツはメチャクチャ短気なんだ」
「うぅう…」
しばらくするとモノゾフが戻ってきた。
「すいませんリレア様…材料が少し足らないようなので…夕方に宮殿にお届けしますので」
「材料が?何が足らないんだ?」
「ドラゴンの…」
「それか、宮殿にも無いな…分かった。夕方まで待つよ」
「申し訳ありません」
クオの衣装に使う材料が足らず、リレアは不本意ながらも手ぶらで宮殿に帰ることにした。リレアがクオに鎖を付け店からでようと準備していたその時、クオの口から珍しく敬語で頼みごとが放たれた。
「転移陣…魔法で帰りませんかリレア様?」
帰りも街中を通るのがどうしても嫌だったクオは、リレアに対して滅多に最初から使用しない敬語でお願いをした。
「大蛇測定でお前も結構消耗してるか……今日だけだぞ」
「…!あ、ありがとうございます!ありがとうございます!」
今日まで、一度も自分の頼みを聞いてくれたことが無いリレアに対し、クオは初めて心からリレアに感謝した。一方、リレアも自分のした事が理解できずに困惑していたが、クオの笑顔をみるとなぜか心がキュンとなり無性に癒されていた。
「…情が移った?…」
宮殿に到着しクオを牢屋に入れた後、自室に戻り先程のやりとりを思い返していたリレアにディアが突然問いかけた。
「いや、俺は……」
「…深入り…危険…遊ぶと割り切るか…金塊にするか…」
「…クオは金塊にはしない…それに奴は只の玩具だ…」
「…なら…情は捨てて…」
ディアはリレアがクオに対して「愛情」を見出さないか心配していた。実際、今日のような出来事が続けば、この時ディアはクオを抹殺しようとまで考えていたのだ。
「おーい、聞いてる?」
「!!」
リレアは背後からの呼び掛けにビクッと驚き、ゆっくりと後ろを振り返り声のする方を見る。隣の部屋の牢屋からクオが大きな声でリレアを呼んでいたのだ。リレアは牢屋に向いクオに聞く。
「何だ?」
「あのさぁ…耳と尻尾はいつ取ってくれるんだ?」
「……そんなことでウィルの王子であるこの俺を…性ペットの分際で呼びつけたのか?」
リレアのいつもとはちがう雰囲気にクオは少し恐怖し、呼びつけたことをすぐに謝罪する。
「あ……ご、ごめん…ゆるしてくれよ…」
「いや、ダメだ!お前にはキツイお仕置きが必要だ……」
「うぅう…」
クオの恐怖に脅える姿をいつもは楽しそうに見つめるリレアであったが、先程のクオとのやり取りや、ディアとの会話を強く意識してしまったリレアはいまいち楽しめずに困惑していた。
「俺は…俺は……くそっ!お前は夕方までオナニーでもしてろぉ!」
「ちょ…そんなぁああぁあ…んぁあ…うぁあん…」
リレアはクオの自慰行為を見物せず、ぶつぶつと小言を言いながらさっさと部屋に戻っていた。
「……俺が猿に……」
それから数時間後…ディアがリレアの部屋を再び訪れ、モノゾフから受け取った金細工で装飾された木箱をリレアに手渡す。
「…受け取った…モノゾフ…衣装」
「ああ、もう夕方か…ディア今日は神殿に戻っていいぞ」
「…了解……最後に……情は捨てて」
「…そのつもりだ、これからコレで調教してくるよ」
ディアを見送ると、リレアは早速木箱を開けて中の衣装を取り出す。中に入っていたのは黒光りするエナメル質のスーツ、手袋、ブーツの三点セットだった。リレアは衣装の作りに興奮し、早速クオの居る牢屋に向い衣装を牢屋に放り投げた。
「さぁ、それを着るんだ」
「はぁ…はぁ…」
少し前まで牢屋の中で自慰行為をさせられていたクオの息は荒く、ゆっくりと衣装に手を伸ばすとダラダラ着用し始める。
「……な、なぁにこれ…」
着用し終えたクオは思わず絶句した。スーツの所々は隙間だらけで、股間部には物を通す小さな穴、肛門部には肛門周辺の部分に大きな穴があいていた。これでは全裸と変わりない。むしろこちらの方が余計恥ずかしいくらいだった。
「すごく卑猥だよ…さぁ、物をその手で勃起させろ」
先程まで行っていた自慰行為の影響でクオの物は萎んでいたが、リレアの命令で無理やりスーツの穴から飛び出た物を勃起させられる。手袋の上から自分の物を扱いていると不意にクオはいつもとはちがう快感に困惑し、いやらしい喘ぎ声をあげる。すると物はすぐにビクンビクンと脈打ち勃起し始めた。
「んぁ?ぁああ…?はぁあああん…き、きもちぃいいい…ぁあああ」
「やはり加工がしてあったか…」
モノゾフが今回衣装に使用したのは快感草と言われる特殊な草。スーツには快感草のエキスがふんだんに染み込ませてあり、手袋とブーツも同じ工程で作られている。このエキスの成分が人の皮膚などに付着すると、付着した部分の神経に染み込み通常の10倍以上も感度がアップするのだ。
「んぁあ…はぁ…はぁああん…イかせてぇええ…おねがぁああぃいいん」
「もうしばらく様子を見させてもらおうか…」
クオは口から涎を垂らし、物からはガマン汁をダラダラ流しながらリレアの許可をまだかまだかと待ちわびている。
「おねがぁあい…もうイかせてぇえ…りれぇあさまぁああぁ…」
「……よし、おもいっきり精液をぶちまけろ!」
「んぁああ…ぁああああああああああああああああ」
リレアが許可を出した瞬間、クオの勃起した物から大量の精液がドクドクと噴き出した。
「少し前に射性したばかりなのに凄いな…さすがモノゾフ」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「クオ、その服はこれからお前が一生着ていく服だ、大切にするんだよ」
「そ、そんなぁ…やだよぉ…」
リレアは精気を使い果たし項垂れ倒れ込んだクオにそう告げると、笑みを浮かべ高笑いしながら部屋を出て行った。
「そうだ…これでいいんだ…アイツは俺の……性ペットなんだから」
さらに意味不明の第二章…クオが精神崩壊しないのは…真性マゾだから?それとも魔法の力ですかね?
とりあえず第三章でカオスに区切りをつけよう。