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Secret Garden 少年の誇り 第6話 「汚らわしき種族」
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少年の誇り 第6話 「汚らわしき種族」

「それで、シオン将軍は今何処に?それに…この騒ぎは何です?貴国は「どこかの国」と戦争でもされるのですか?」

強気な姿勢でシオンの行方やクフィリオスの国内情勢についてズカズカとランドに意見するロイ。一方、ラドスの方もロイの勢いに呑まれまいと強気に出る。

「言っている意味が…シオン将軍は既にクフィリオスを発っただけでしょう?道中お会いになりませんでしたか?それと、こんな騒ぎになったのはハッキリ言ってダーカンドラの方々が部隊を率いて我が国の領土に踏み言ったからですよ?」

ロイの追求にシオンは既にクフリオスから発った説明するラドス。さらには、一連の騒ぎはダーカンドラ軍の動きによるものだとロイに牽制する。

「こちらに戦闘の意思が無いのは十分にご承知のハズでは?クノ王にもダーカンドラ王からの親書を…」

「どのように判断するか決めるのは王様です。そちらの都合で一方的に話を進めるのはどうかと思いますが?」

「そうですか…そういうことなら「シオン」を力ずくでも返してもらいますよ」

どういう訳か、突然ロイはシオンが城に居ると確信を持ったうえで、シオンを返さなければ力ずくで奪い返すとラドスに詰め寄る。

「ですから…」

何を言っているんだという表情でロイを見つめながら反論態勢をとるラドスだが、直後に追い打ちをかける様な言葉を立て続けにロイに浴びせられ、言葉を詰まらす。

「王の親書をなんであれ拒んだということは、それを運んできた者は確実に囚われるハズ。正直に話してくだい。シオン将軍はこの城に囚われているのでしょう?」

「ぐっ…」

「貴方の口から聞けないのなら、直接クノ王にご説明いただきたいのだが?」
中々シオンの居場所を話そうとしないラドスに対し、直接クノに上奏すると言い始めたロイ。一方、クノに面会させる訳にもいかず、かといってこれ以上シオンの行方について誤魔化せないと悟ったラドスは、不本意ながらも控えているドリスとロンドに指示を出す。

「…ドリス!ロンド!ロイ以外は皆殺しにしろ」

「待ってましたぁ!」

「それでこそラドス様」

ラドスの合図と共に、隠し持っていた暗器を手にロイ達に襲いかかるドリスとロンド。突然の奇襲に驚きながらも、ロイは控えている騎士達に迎撃の指示を出そうとする。

「なっ!…戦闘態勢に…」

「生意気なクソガキ!たっぷり調教して従順な奴隷にしてやるからな」

本性を露わしたラドスの魔手がロイの華奢な首根っこをガッシリと掴む。

「いつの間に…がぁ!」

ドリスとロンドの攻撃によって護衛の騎士達から孤立してしまったロイは、意図も簡単にラドスの手中に落ちてしまい、容赦無いラドスの一撃によって意識を失ってしまった。

「ロイ様!お前達、何をしている!相手はたった3人だぞ!軍師様を救出しろ!」

騎士達は捕らわれたロイを救出しようと奮闘するが、ドリスとロンドの怒涛の攻めによって隊列を完全に乱され、ラドスに辿りつけさえしない。

「先に頭を叩けば…後は烏合の衆ってなぁ!」

「ふん、この程度の人数では相手になりませんよ」

歴戦の騎士達相手に余裕を見せて戦う二人。しかし、迫りくる騎士達を全滅させるには至らず、それを見かねたラドスは二人にこの場を任せると伝える。

「二人とも、後は頼んだぞ」

「お任せくださいラドス様」

キィンという金属音と兵士たちの騒ぎ声が途絶えることのないクフィリオス城内。ラドスは意識を失ったロイを担ぎ、そのまま振り返ることも無く城内に姿を消していった。


騒がしい城内の中を、ロイを担ぎながら淡々と進んでいくラドス。その道中、クフリオスの宰相であるラドスに兵士や大臣などが城内の騒ぎについて質問するが、ラドスは駆け寄る家臣を邪魔だと言わんばかりに次々と惨殺していった。

「この国を足がかりにダーカンドラをも手中に収めようかと考えていたが…ふん、これでクフィリオスも終わりだな。まぁいい、極上のペットが2匹手に入ったんだ」

ぶつぶつ小言を言いながら、シオンを監禁している部屋に繋がっている隠し通路を足早に進むラドス。

「見つけたぞ、ラドス!」

「?」

突如、誰も居ないハズの通路に響き渡る声。ラドスは声のした方に振り返ると、そこにはシオンを助けに向かう最中のクノと数人の武装した兵士達の姿があった。

「王様…この様な場所に何用です?そんなに兵士を引き連れて」

「お主こそ、ここで何をしておったのだ?シオンの拷問か?」

クノの全て知っているという様な趣旨の問いに、思わず顔を引きつらせるラドス。そして、再びブツブツと独り言の様なことを言い出し始める。

「…思った様に事が運んだと思えばロイが、そして今度は貴方ですか王様…いや、クソガキ!」

ラドスが憤怒した瞬間、突然ラドスの身体からクノ達目掛け、不気味に黒光りする槍の様な鋭い触手が勢いよく飛び出す。

「ぐあぁああぁああぁ!」

この世のモノとは思えないその触手は、クノを除くその場に居た全ての兵士達に容赦なく襲いかかり、兵士達の命が果てるまでその身体をズブズブと突き刺し続ける。

「くっ…お主は一体…」

予期せぬラドスの異形の姿を目にし、言葉を失うクノ。

「ふふ、お前の私のペットにしてやるよ」

ラドスはニヤリと笑みを浮かべてそう言うと、兵士達の惨殺を行っていた触手の一本をクノに差し向け、クノの身体を触手でグルグル巻きに絡めとり、死なない程度に締め上げた。

「…あぁっ!」

幼い身体には耐えがたい苦痛だったのか、クノは対した抵抗も出来ずに締め上げられた直後に意識を失う。




「はぁぁあんっ!んぁぁああぁ!」

もうすぐクノ王が助けを呼んで来てくれる…それまでの辛抱だ…それまでの…
しかし、拷問室の扉から入って来たのは待ちに待ったクノ王じゃなく、あのラドスだった。

「どうだ、シオン?快楽地獄のお味は?あぁーそうだ、一人じゃさみしいと思ってお友達を連れてきてやったぞ」

シオンが監禁されている拷問室にたどり着いたラドスは、さっそくシオンに意識の無いロイとクノの姿をチラつかせる。

「ラドスぅ…っ!ロイ?それにクノ王?どういうことだ!」

助けを呼びに行ったクノ王に加え、本国に居るハズのロイまでラドスによって捕まってしまった事に動揺するシオン。

「どういうこともなにも、こいつらも今日からお前同様に私のペットになってもらうのさ」

三角木馬に相変わらず全裸で掲げられているシオンを、舐めまわす様にいやらしい眼差しで見つめながらそう言うラドス。

「ふざけるな!くぅ…二人を…解放しろぉ!」

悪戯された性器から伝わる刺激に悶えながら、ラドスに二人を解放しろと訴えるシオン。
しかし、無論それをラドスが聞き入れる訳は無く、ラドスはシオンに近づきこう言う。

「三角木馬に跨りながら、全裸で性器をビンビンにたたせている奴の台詞か?あぁんっ?」

ラドスはシオンの耳元でそう呟くと、シオンの性器と両乳首を結ぶ糸を摘み上げてグイグイと意地悪く引っ張る。

「くぁああぁあぁ!やめぇえぇ!」

謎のクスリで身体の感覚を敏感にされた挙句、性器と両乳首を結ぶ糸をラドスのよって引っ張られ、モジモジと身体を揺らしながら悲鳴混じりの喘ぎ声を上げるシオン。

「さぁ、これからが地獄の始まり…っと、本来だったらここでゆっくりとお前達を料理しているところだが、こちらにも事情があってね。すぐにでもクフィリオスを発たねばならなくなったのだよ」

性器への責めに悶え苦しむシオンを万弁の笑みで見つめながら責め立てていたラドスだが、
どういう訳かシオンへの責めを早々に止め、突然シオンに向かってそう言いだす。

「どういう…こと…だぁ?」

「もうすぐこの国は滅ぶからだ。ダーカンドラの侵攻によってな」

あっさりとクフリオスの滅亡を告げるラドス。それは、両国間での戦争が始まったということでもあった。

「そんな…」

「少し待っていろ、今すぐ転移の魔法陣を床に刻むからなぁ」

そう言うと、ラドスはその言葉通りに拷問室の床に何かを刻み始める。

「!?…お前…魔族か?…魔法なんて…ずっと空想だとおもってたが」

前に、「人間に扱うことの出来ない奇跡の高等技術を行うことのできる種族が存在する」という文献を読んだ時だ。ラドスが今まさに床に刻みつけているのと似た様な紋章を見た事がある。それは汚らわしい血族の魔族にしか扱えない術だと…

シオンはラドスの描く魔法陣を見つめながら、嘗て学んだ「魔族」の存在を思い出す。そして、ラドス自身がその魔族であるという疑念を抱く。

「まぁ、貴様ら下等な生物には到達出来ぬ次元の力だ。私の正体も大体分かった事だし、誠心誠意その身を捧げる気になったか?」

ラドスはだからどうしたという様な口調でシオンにそう告げ、自身が伝説の種族であることを知った上で、魔法陣を描きながら改めてその身を潔く捧げる気になったかとシオンに尋ねる。

「ざけんなっ!魔族だからってぇ…俺はぁ…絶対にぃ…お前の奴隷になんて…言いなりになんてぇならねぇ…からなぁ…」

空想の産物だと思っていた魔族を目に前に、シオンもだからどうしたという意気込みでラドスの言葉を突っぱねた。

「そうそう、そうやって強気になってもらわないと責めがいがないぞ」

ラドスは魔法陣を完成させたのか、満足げな笑みを浮かべてそう言いながら、再び三角木馬に掲げられたシオンの元に近づき、先程と同様に陰部を締め付ける糸を引っ張る。

「やぁ!んぁぁああぁ!やめぇろぉおおぉ!」

「ふふ、続きはたっぷり転移先でやってやる。そうだ、次の責めは魔法で操られたロイとチンコをしゃぶり合う。どうだ?いいだろう?」

ニヤリと笑みを浮かべ、床に倒れているロイの方を見ながらシオンにそう言うラドス。

「この下衆野郎ぅ…」

頼みの綱のロイまでラドスに捕まり、二人セットで性玩具にされることに絶望するシオン。
一方、転移魔法に使う魔法陣を完成させたラドスは、ついに呪文の詠唱を開始し始めた。

「さて、時間だ………闇に繋がりし冥府の門よ、今ここに次元と次元を繋ぐ柱を築きたまえ!ディ・ヌフォーボゥド!」

全ての準備が整い、ラドスがいよいよ転移魔法を発動させる。すると、床に刻まれた魔法陣が妖しく輝き始め、ラドス達を黒い霧で包みこみ始めた。だが、その霧は突如力を失った様に薄れ始め、次の瞬間には一斉にラドスの身体に纏まり着く様にして襲いかかる。

「?…なんだ?」

悶え苦しみ始めるラドスを何事かと見つめるシオン。

「ぐあぁぁ…何?どういうことだぁ…転移魔法が使えないだと…ぐぅ」

自らが放った呪文に襲われ、その場に倒れこむラドス。ラドスを覆う黒い霧は一向に消える気配が無く、寧ろラドスの身体をどんどん黒く塗りつぶす様にして膨脹していく。

「僕が何の下調べもせずにノコノコお前の前に現れたと思うか?」

「ロイ!」

シオンが声のする方を見ると、さっきまで床に倒れ込んでいたハズのロイがいつの間にか意識を取り戻し、勝ち誇った表情で仁王立ちしていた。

「貴様ぁ…何をしたぁ…ぐぁあぁああぁ!」

黒い霧に包まれ、薄れゆく意識の中でロイを凝視しながらそう問いただすラドス。その問いに、苦しみもがくラドスを見下ろしながらロイは得意げな表情で解説し始めた。

「事前にダーカンドラの悪魔払いに結界を張らせていたんだ。お前のお得意の魔法は使えないぞ。もし、強引に術を発動させれば…分かるよな?シオンのとこまで案内御苦労さん」

「くそぉ…」

まんまとロイの策略にハマってしまったラドスは、悔しそうな表情を浮かべながら黒い霧に身体を犯されていき完全に意識を失った。



「はぁ、シオン。やっぱり僕が居ないとダメダメだね」

メガネをカチャカチャと上下に揺らしながらそう言ってシオンの元に近づくロイ。一方、見っとも無い姿で拘束されているシオンは、顔を真っ赤に染めながら見苦しい言い訳で弁解し始める。

「う、うるせぇ!ホントはワザと捕まったんだよ…」

「ふーん、ワザとねぇ…それじゃ「んぁあぁあぁ!」って鳴いたのも演技?」

シオンの俯いた顔を覗き込み、半笑いでそう尋ねるロイ。

「…そ、そうだ…」

あきらかに意地を張っているのがバレバレだが、シオンはプイっとロイの視線を避ける様にして顔をそらす。

「なんだ、それなら僕がその責め具から解放してあげなくても大丈夫だね」

「えっ…いや…」

ロイの切り返しに思わず反応するシオン。

「じゃ、僕は先にクノ王を連れて混乱を収めに行くから。シオンは飽きるまでそれに跨ってな」

ロイはそう言うと、三角木馬に拘束されているシオンに背を向け、倒れているクノの方に向かって歩き出す。すると、シオンは慌てた表情を浮かべてロイを呼びとめる。

「…あぁーもうぉ!さっさと助けろよ、インテリメガネ!俺は本当に捕まってるんだよ!んぁっ!」

「それが助けに来た人に言う台詞?」

チラッとシオンの方に振り返ってそう尋ねるロイ。どうやら「インテリメガネ」とロイの事を呼ぶのは禁句の様だ。

「うっ…それは…助けて…さい」

同期の元親友で、今はライバルであるロイに助けを求めるのがよっぽど恥ずかしいのか、シオンは小声でロイに助けてと懇願する。だが、悪ノリしたロイはそれを聞こえないと一蹴。

「えっ?聞こえないよ?何て言ったのかな?」

「あぁ…うぅ…さい…た、助けてください!」

ついに観念したのか、涙目でロイに大声で助けを求めるシオン。それを聞いたロイは、やれやれといった様な表情を浮かべながらシオンの方に振り返る。

「もぉ、最初から素直にそう言えばいいのに…」

その後、ロイの手によって陰部に巻きつけられた糸は丁寧に取り払われ、腕の拘束も解かれたシオンはついに恥辱の責めから解放された。

「はぁ…やっと降りられた…痛てぇ…」

長時間に渡って痛めつけられたシオンの身体は限界に達していたのか、三角木馬から降ろされると力無くその場に倒れこむシオン。

「ほら、裸じゃ恥ずかしいでしょ」

倒れ込んだシオンの惨めな姿を哀れに思ったのか、ロイは咄嗟に身に着けていたマントを外し始め、シオンの身体にそれを覆いかぶせる。

「あ、ありがとう…っ!ロイ後ろ!」

安堵の表情を浮かべながらロイに感謝するシオンだが、ロイの背後に迫る危機に声を荒げる。

「えっ…」

ドン

シオンの声に反応して咄嗟に後ろを振り返ったロイだったが、振り向いた瞬間に瀕死のラドスによって頭部を殴打され意識を失うロイ。

「テメェ!よくもロイ…なっ!!」

ふらふらと立ち尽くすラドスを睨みつけるシオンだったが、以前の姿からは想像できないラドスの変わり果てた姿に絶句するシオン。

「ククク、こうなったら全員ここで殺してやる…最高に恥ずかしくてキツイ拷問を行った後になぁ!」

ドロドロと急速に腐敗する身体を引きずりながら、今にもこぼれ落ちそうな眼球でシオンを睨みつけるラドス。果たして3人の運命は如何に…

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