騙された少年
とある町の公園の一角、水色のパーカーに半ズボン姿の小柄な少年がパンダの遊具に座りながら半ベソをかいていた。
「うぅ…お小遣い貯めて買ったのに…酷いよぉ…うぅ…」
遊技皇カードゲーム-子供のみと問わずに幅広い年齢層を取り込み、今や世界中で遊ばれているカードゲームの名称。だが、世界進出と定着化によって最近ではレアカードの封入率が物凄く低くなり、本来のターゲットであった低年齢層には少し敷居の高いカードゲームと成り下がっているのが現状。
どうやらこの少年は遊技皇の鬼封入率に弄ばれ、大事なお小遣いを全て失ってしまった様だ。
「君、「氷鰤」のカードが当たらなかったのかい?」
少年の周囲に散らばったカードのパックと不貞腐れた少年の顔を見て、全てお見通しだと言わんばかりな自身満々の態度で一人の中年男が少年に話しかけてきた。
「…」
「あのさ、おじさん一杯持ってるんだよね…「氷鰤」のカード。トレードしない?」
男は唐突に少年にトレードを持ちかけ、徐にバックから巨大なバインダーのような物を取り出してそれを少年の前に広げ、「氷鰤」という名前のカードが詰まったページを開いて少年に見せつける。
おじさんが見せてくれたファイルには、僕が喉から手が出るほど欲しかった氷鰤のカードがぎっしりとページいっぱいに敷き詰められていた。
僕はもしかしたら氷鰤が手に入るかもしれないと思い、慌てて自分のデッキケースを取り出しそれをおじさんに渡して反応を見ることに…
「何とトレードですか?あんまりいいカード持ってないけど」
少年からデッキケースを渡された男はその中身をジロジロと物色していく。しかし、男の目的はもちろんカードのトレードなのでは無いので早々にカードの束を少年に返し、男は笑顔で少年に向ってこう言う。
「それじゃ…君と交換でどうかな?」
交渉が成立するかワクワク男の査定を待っていた少年だが、男の思わぬ発言にその表除を大きく曇らせる。
「僕と…交換?」
「そう、今日一日おじさんに付き合ってよ」
「え…でも…そんな」
正直このおじさんは危険だと一瞬で感じたけど、僕はどうしても氷鰤が欲しくてその場を離れられずにいた。
すると、僕の心の中を見透かすようにおじさんは更にいい条件を僕に持ちかける。
「なら氷鰤3枚あげるからさ。それに怖がらないでよ…一緒にゲームとかするだけだから」
「でも…」
この時、すでに少年の選択肢の中には「この場から逃げ出す」という選択肢は消えていた。
しかし、やはり男への警戒心は未だに強く残っているのか、少年が首を縦に振る様子は窺えない。そんな少年の心情に気づいている男は、突然「氷鰤」の価値についての見解を述べ始めた。
「氷鰤って1カートンに2枚しか入ってないんだよ?」
「1カートン?」
「あぁ、つまり120パックに2枚ってことだよ」
「120!?…1パック300円だから…」
「3万6千円だね」
「さ、3万6千円!?…しかも3枚も……うぅ…変なこと絶対にしない?」
「3万6千円」この単語が少年の幼く未熟な警戒心を鈍らせ、ついには男に付き合う前提での質問を少年自らに口にさせる結果を生んだ。
「もちろんだよ。交渉成立でいいのかな?」
「う、うん…」
結局、まんまと男の誘いに乗ってしまった少年は不用心にも男に言われるがまま男の車の助手席に乗り込まされ、そのまま公園を後にして男の自宅に連れていかれてしまった。
「さぁ、遠慮しないで…」
「お、お邪魔します」
車の外からも見てたけど、おじさんの家は凄まじく大きくて僕の家を10個分足したような広さの豪邸。
僕は大きなリビングに案内してもらい、一際目立つその部屋の巨大なフカフカのソファーに座らせてもらった。
「オレンジジュースでいいかな?」
「あ、はい…」
ソファーに少年が腰掛けるや否や、男は少年に飲み物と食べ物を持ってくると告げてその場を離れる…
やがて、男は大量のお菓子の詰まった皿とオレンジジュースの入った大きなコップを持って戻ってきた。テーブルに置かれた皿の中には少年がこれまで食べたことの無い高級なお菓子が詰まっていて、大きなコップに注がれたオレンジジュースはキラキラと宝石のように輝いている。少年はその光景に衝撃を受けたのか警戒しているのかは解らないが、手を付けずにジーッと眺めていた。
「どうしたの?食べていいよ」
「…いただきます」
まるで許しを待っていたかのように男が食べるように促すと、少年はお菓子に手を伸ばしてそれをガツガツと笑顔で頬張り始める。
「おじしゃんうみゃい…すごくおいしい!」
「それはよかった、どんどん食べてね」
…少年が男の家に来て1時間が過ぎたころ。突如少年の体に突然異変が起こった。
「あれ…なんか眠く…うぅ…あぁ…」
「やっと効果が表れたか…子供だから微量にしたのが失敗だったかな」
倒れ込むように突然眠りついてしまった少年を見下ろしながら、男は不気味な笑みを浮かべながらそう言った。
そう、これはすべて男が仕込んだことである。少年に飲ませたジュースに微量の睡眠剤のようなものを男は混ぜていたのだ。
「…!?アレ?僕は確か…?何コレ…」
気がつくと、僕は薄暗い部屋の中に居た。
しかも、首にはいつの間にか鎖付きの首輪が嵌められている。
「おはようソラくん」
「!?」
背後から突然話しかけられ、ソラはビクンとそれに反応してゆっくり恐る恐る後ろを振り向く。すると、そこには先程まで一緒にお菓子を食べていた男が笑みを浮かべながらソラを見ていた。
(僕の名前…さっき下の名前を教えちゃったんだっけ)
「変なことしないって約束したのに…帰る…これ外してよ!!」
ソラは涙目で男に向っておもいっきり怒鳴り付ける。
「駄目だよ。ソラ君はこれから一生その鎖に繋がれたまま、ここでおじさんと仲良く暮らすんだから」
「一生って…ふざけるなよ!こんなの犯罪だ!…帰してよぉ…うぅ…」
一方的に監禁され、ましてや一緒に暮らそうなどと言われて「ハイ」と答える人間は居ないだろう。この時、ソラは安易に男ついて来たことを物凄く後悔すると共に、これから自身に迫りくる恐怖にガタガタと体を小刻みに震わせワンワンと泣き始める。
「泣かないでよ。おじさんがカードたくさん買ってあげるからさ」
「うぅ…要らないよ!カードなんていいから家に帰してよ!!」
男はソラの大好きなカードでワンワンと泣き叫ぶソラを静まらせようとするが、こんな状況下でもはやカードなど何の意味も持たない物に成り下がっていた。無論ソラの気を引くことが出来なかったのは言うまでもない。
やがて、物で釣る手が通用しないと気づいた男は、今度は強引にソラを服従させようと行動を始めた。
「ソラ君。あんまりワガママ言うとおじさん怒るよ…いや、もう怒っちゃったvお仕置きだ」
「やぁ…それ以上僕に寄るな!あっち行けよ!」
どんどん僕に不気味な笑顔で迫ってくるおじさん。僕は首輪の鎖が伸びる範囲限界まで必死に知りうる悪口を言いながら後ずさりした。
「バカ!変態!痴漢!キモイ!死ね!ゴミ!悪魔!サタン!ヘル!」
「それがご主人様に対する口の聞き方か!」
「なんでお前がご主人様なんだよ!この豚野郎!オタク!死ね!」
パチン!
「痛っ!」
ソラの眼の前まで迫ってきた男は、自分に暴言を吐くソラの顔面に向って平手打ちを浴びせ、高圧的な態度でソラを精神的も追い込んでいく。
「今度そんな汚い言葉を吐いたらグーで殴るよ」
「うぅ…」
先程の平手打ちでソラは完全に威勢を失い、男からの暴行を恐れて抵抗することを止めてしまった。そんなソラの脅えきった表情を間近で見ていた男はさらに調子に乗る。
「さぁーて、お仕置きしないと…」
「な、何?やぁ…やめろぉおおおぉぉぉ!」
ソラに覆いかぶさるように男は圧し掛かると、何かに取り憑かれた様にソラの着ていた洋服に手を掛け乱暴にそれを次々とソラから剥ぎ取っていく。
「やめろぉ…」
男の行為をソラは黙って見ていたということでは無いが、ソラの力は余りにも非力で無力。やがて男の魔の手はソラの下着にまでその手を伸ばし、遂にソラは一糸纏わぬ全裸姿にされてしまった。
「ソラくんのピンク色の乳首はクリクリしててかわいいねvもちろんその小振りなオチンチンもかわいいよ」
恐怖のせいか、ソラの未成熟な性器はピクピクと震えながら小さく縮こまっている。
「み、見るなよぉ…離せぇ…うぅ」
全裸にされた挙句、仰向け状態で両足の上に男に跨られ、さらには両腕を押さえつけられたソラには身を隠す手段は皆無。男はしばし無防備なソラの裸体を隅々まで舐めまわすように荒い息を上げて見つめ続けた。
「大きくしてみようか?」
食い入る様にソラの裸体を眺めていた男は突然ソラにそんな事を言い放つと、ソラの両腕を押さえつけていた腕を放し、今度はソラの性器に向ってその手を伸ばしソラの性器を大胆かつ繊細にコネクリ始める。
「は?…ちょ、触るなぁ!うぁん…やめろよぉ…やぁん」
ソラは必死に開放された両腕を使って男の行為を静止するが、敏感な部分を刺激されていることもあってか、元々が非力なのに尚更腕に力が入らない様子だ。
恥ずかしい…今すぐやめさせたい…でも…なんか体が変な気がする。
僕はいつの間にか抵抗するのを止め、両目を閉じて両手を握りこぶしにして胸に寄せ、早くこの行為が終わるようにと神様にお願いした。
「気持ちいい?」
男の問いにソラは頭をブンブン横に振ってこたえるが、肝心の下半身の性器は小振りながらもソラの意識とは関係無しに順調にムクムクと反応している。
「おかしいなぁ、ソラくんのオチンチンはどんどん大きくなってるのに」
ソラの性器が反応していると分かっている男は、ワザとらしくソラにそう言ってソラの羞恥心を煽り、さらにソラ自身のそのことを自覚させて性器の反応を促す。
「うぅ…やめて…うぅんぁあ…やぁ…んぁあぁぁああああぁぁぁ!!」
ふと、ソラは目を開けて自身の性器に視線を向けると、その視界に先には異形になり果てた自身の性器が男によって弄ばれている最悪の光景が広がっていた。
(そ、そんな…)
「ソラくん。こんなにオチンチン大きくなっちゃったね」
男は片手でソラの性器を扱きながらそう言うと、ソラの勃起した性器への責めをさらに強くする。
「うぁぁあ…はぁぁあん…んぁあぁ…やぁああぁ…」
それと同時にソラの口からはいやらしい喘ぎ声が漏れ始め、徐々にソラの性器も責めに屈してピチャピチャとガマン汁を分泌し始めた。
「ぁあぁ…んぁあぁあぁ!…はぁん…やぁああぁあん!!」
部屋に響き渡るソラの荒い喘ぎ声と性器から聞こえるクチュクチュという粘着質な音はお互いに絡み合い、卑猥で淫乱な二重奏を奏でる。
「ソラくん、そろそろイきたい?」
「あぁ…か、帰り…たいぃん!!」
質問の意味が解らないのと、現在の状況によってソラの思考回路はまったく機能していなかった。
「もうメチャクチャだねv…さぁ、もうすぐ楽になれるから」
「や、やめでぇ…もうだじげでぇえぇ…んぁぁああぁぁあああ!!」
…この後のことは全然思い出せない。だけど、後日おじさんは僕のHな姿を撮った写真を使い、それを遊技皇のカードにして裏オークションで売って逮捕されたらしい。
僕もそのことで無事に保護され地獄の生活から解放された。でも、僕のHな写真の載ったカードは既にネットに…
ブリュが当たらなかった憂さ晴らしに書きました…だって本当に鬼畜封入率なんだもん。