再教育 完
「オムツも履かせたし、手錠はもう必要ないだろう」
カケルはそう言ってシュンの両手に嵌めた手錠をカチャカチャと小さな鍵を使って取り外し、手錠を自分のランドセルの中に向って投げ入れた。
「ふぅん…」
「!?」
腕の手錠を外された瞬間、俺は一瞬俺から注意を逸らしたカケル目掛けて突進。見事カケルを押し倒すことに成功し、そのまま自分の着替えを持ってこの場から逃げようと立ち上がろうとした瞬間…
「ふぅん?ふぅん!?」
なぜだかどうしても、ツルツル滑ってどうやっても立ち上がることが出来い。ふと、足元に視線を向けると両足がボールに包まれていた。
「ふぅん!!」
俺はどうにかしてそのボールを外そうとするが、このグローブを嵌められた両手では紐でキッチリ縛りあげられたボールを取り外すことが出来ない。歯を使って外そうとしても口は塞がれているしお手上げだ。
「シュンちゃんが一人で立つのはまだ無理だよ。だってまだ赤ちゃんだしw」
「!?」
「俺がそれ着けていたのを見ていただろ?」
確かにカケルはシュンの眼前で両足にボールを被せていたが、シュンはその時自身の股間部分を隠すことに気を取られ足に施された細工を見落としていたのだ。
「ふぅんぅうう…」
シュンはその場で立ち上がることも出来ずに四つん這いの姿勢を強いられつつもヨチヨチとカケルから離れようと懸命に教室のドアに向ってハイハイする。一方、カケルは逃げるシュンを追いもせずにニヤニヤ笑みを浮かべながら逃げ惑うシュンを眺めていた。
「フフフ…その体でどこまで逃げられるかな」
なぜか逃げる俺を捕まえようとしないカケルに不信感を覚えるものの、俺はなんとかハイハイで教室の扉の前に着く。しかし、いざ扉を開けようとしてもやはり両手に被せられたグローブのせいでキッチリと閉じられた扉を開ける事が出来ない。ましてや旧校舎の歪んだ扉だ、引いて開けようにも錆び付いたネジのように固くこんな状態では到底開けられなかった。
「もう降参かいシュンちゃん?」
「ふぅんぅ…」
カケルは笑いながらそう言って扉の前で項垂れるシュンの所に向い、シュンの頭をよしよしと優しく撫で回す。
「ふぅんん!!」
その行為に対し、シュンは荒い呻き声を上げてブンブンと頭を振ってカケルの手を振りほどき、再びカケルから離れるようにハイハイで移動する。
「かわいくない赤ちゃんだな。でも、そんな態度をとっていられるのも今のうちだぞ」
「…!ふぅん…うぅん…うぅ!!」
「ほぉ~ら始まった!」
突然お腹に激痛が走り、俺はその場で身動きできずにうずくまりプルプルと体を震わせて痛みをこらえる。俺の苦しむ姿を見て笑っているのか、遠くでカケルの笑い声が微かに聞こえた。もしかしてカケルはこうなると分かっていた?…まさかあの時お尻に入れた「何か」が原因なのか?俺は痛みから気を逸らそうと頭の中で色々と考えを張り巡らせる。
「心配するなよ。それは下剤の効果だ。つまり今のお前は「大量のうんち」がしたくてしょうがないって状況な訳だ」
「うぅん…んぅんうぅうう…」
カケルの言葉で痛みの理由は分かったが、シュンはこんな場所ではお漏らしできないと思い必死に底から沸き上がってくる便意に耐えようと身体をクネクネと捩じらせる。
「いいザマだなぁ~シュンちゃん。…あぁ、忘れていると思うから教えておくけどシュンちゃんは赤ちゃんだからお漏らししてもいいんだよ?オムツも穿いているんだし」
「うぅ…うぅん」
例えオムツを穿いていてもお漏らしなんて出来るわけがない。それにカケルの狙いは俺にお漏らしをさせることだ。カケルの思惑通りになんてさせたくない…俺はとにかく便意を抑え込もうとお尻周辺をおもいっきり力ませる。
「チッ、結構しぶといな…もっと抑制できない様な強力な奴を注入しとけばよかったな」
中々排便しようとしないシュンに対し、徐々に苛立ちを覚え始めるカケル。やがてカケルは何を思ったのか、足早に悶え苦しむシュンの元に向い目の間に立ってこう言い放つ。
「もういいよ、出せ」
「!…うんぐぅん!!」
なんと、業を煮やしたカケルはシュンの腹目掛けて勢いよく蹴りを入れた。
カケルの上履きが直にシュンの腹にめり込むと同時に蹴られたシュンの腹からはギュルルゥウと何かの前触れを告げるような音が微かに響く。
ブシュユゥウウウゥウウゥウウウゥ!!
次の瞬間、何処からか何かが勢いよく噴き出す大きな音が教室中に響き渡る。それと同時にシュンが穿かされていた真っ白いオムツの股間部分が見る見るうちに茶色く染まり始め、大きく円を描く様にオムツはどんどん染まっていく。
「ふぅん…うぅううう…」
ポロポロとシュンのつぶらな瞳から零れ落ちる涙。そう、シュンはカケルに腹を思いっきり蹴られた事により自身の意思とは関係無しに反射的に脱糞をさせられてしまったのだ。幸いにも自らの意志で脱糞することは無かったが、無理やりとはいえ同級生の見ている目の前で脱糞させられたということは十分に屈辱的な行為であり、シュンは悔しさと恥ずかしさに耐えきれずにワンワンと泣き始めた。
「剛快だったよシュンちゃん。今の一部始終はバッチリ動画に取っておいたからね」
「うぅうぅうう…」
「まぁ、これでシュンちゃんは俺の奴隷にめでたく戻ったわけだけど…気分はどうかな?」
俺は上機嫌にベラベラと会話を続けるカケルを一切無視した。動画をネタに俺を脅しているつもりなのだろうけど、カケルの奴隷になるなんてまっぴらゴメンだ。でも、実際この後俺はどうすれば…手足の拘束の解き方すら思いつかないし涙も止まらない。結局のところ俺にはやはりカケルの奴隷に成り下がるしか道は残されていないのかも。
「シュンちゃん無視?」
ぴくぴくと小刻みに身体を震わせながら、顔を自分の涙と鼻水でグチャグチャにして泣き続けるシュンの顔をひょいっと覗き込むカケル。
「ちょ、顔が凄いことになってんな。ほら、チーンしなさい」
「…」
ポケットティッシュを取り出し、俺の顔に付いた涙交じりの鼻水や涎を丁寧に拭きとるカケル。この時のカケルの表情は先程までの意地の悪そうな顔とはまるで正反対で「優しいお兄ちゃん」って感じだった。そんなカケルの対応に対してボロボロ溢れ出ていた涙もいつの間にか止まり、俺はつい抵抗もせずにカケルの施しを黙って受けた。
「よし、オムツ交換しようか」
「…」
一秒でも早く自身の便を拭き取りたかったシュンには確かに朗報だが、やはり「オムツ交換」とうい行為は恥ずかしくて屈辱的に思えた。しかし、特に抵抗しても無駄だと少なからず悟っていたシュンは少し間を置いた後、黙って首を縦にふって屈辱の「オムツ交換」を承認する。
オムツ交換が終わった後、俺は口に咥えさせられていたモノを取り外され、その時始めてソレがおしゃぶりだったということを確認できた。そもそもなぜにカケルが俺の口の拘束を解いたかというと、どうやら直接俺の口から奴隷になると言わせたいようだ。
「何か言いたいことはあるかシュン」
「…」
「まだ赤ちゃん扱いされたいのか?どうなんだ?」
奴隷になれと言わんばかりにシュンを脅すカケル。わざわざオムツを交換したのも「まだまだ続けられる」という意思表示だったのだろう。
「俺は…その…」
ここで拒否すれば確実にさっき以上に屈辱的な仕打ちを受ける…いや、拒否しようが何しようが俺はもうすでに逆らえない状況だ。脱糞ネタを握られているのだから…だったら俺は…もう…
「その…俺は…昔のように…ご、ご主人様の奴隷になりたいです!」
この時ついにシュンが落ちた。される謂われの無いカケルの一方的な調教を受けて。
一方、思っていたよりも早くシュンを再び奴隷として飼うことができるようなったカケルは万弁の笑みを浮かべてこう言う。
「…そうかそうか、シュンは昔からドMだったもんね。そう言ってくれると思ってたよ」
「は、はい…」
その後、シュンは全ての拘束を解かれて解放された。だが、早速奴隷としてカケル・デカキチ・ホソネのランドセル持ちをさせられ、自分含めて4人分のランドセルを背負いながら俯き暗い表情でシュンは3人組みの後をとぼとぼと帰り道を歩く破目に…
本庄 カケルの日記より抜粋…
新しいクラスにシュンがいて驚いた。ってか、マジでうれしい!!
でも、シュンは俺のことあんまり覚えていないようだ…素通りされたし('A`)
やっぱり昔イジメたことを根に持っているのかな?
俺は別に好きでイジメていた訳じゃない。それしかシュンを俺の側に置いておくことができなかったからだ…普通に接してシュンを繋ぎ置きとめておく自信が無い。
シュンは俺だけのモノなんだから友達は俺だけでいい!だから脅して従わせ、俺の手元に置いておくのが一番いいんだ!!今度もそうしようと思う。
カケルの愛は歪んでますwww