生意気カイルの冒険
今でも過去でも無いどこか別の次元世界に存在する幻の大陸アムリューム。
1000年に一度の魔王降臨の際には対となるべくどこからか光の勇者が現れるという伝説が存在する。その伝説は実しやかに人々の間に囁かれ、月日が流れるうちにやがてはおとぎ話に変わって行った。しかし、ドレーム歴2345年に突如として出現したグリオロスという名の魔物がザラドーバラ攻防戦において自ら「魔王」と宣言し、聖都と呼ばれたザラドーバラを瞬時に壊滅・占領したことによって状況は一転。錆びれた伝説は一気にアムリューム全土に広がり、平和を望む善良な民たちは挙って勇者降臨を願ったという…
「ふぅあ~あぁ。俺疲れた…もう一歩も歩けねぇ。ってかぁ歩きたくない」
「カイル殿!まだ宿を出て山三つですぞ!!」
「もうスタミナ切れかもやし野郎?」
ザラドーバラより遥か南に位置するオドロウム連山。そこを越えようと3人の若者が険しい山中を歩いていたが、3人の中で最年少であるカイルがついに限界だと駄々をこね始める。
「うるさい!大体山三つ越えれば十分だろ?俺は只の中学生だぞ!いきなりこんな世界に飛ばされて魔王退治なんて冗談じゃない!」
「しかし、カイル殿は選ばれし異世界より降臨した勇者なのですぞ!もっと勇者としての自覚を…」
カイルは遡ること一か月前、オドロウム連山よりさらに南にある町カーネギスの神殿で異世界より召喚された紛れも無い本物の勇者だ。だが、その正体は滝波 カイルという名の中学生であり、何のとりえも無い只の凡才。本人曰く、勇者としての自覚も無く「神の嫌がらせ」でこの世界に呼ばれたとのこと。
「勇者なんて俺しらねーもん!もうアンタ等で勝手にやってろよ!」
最初は勇者と呼ばれて浮かれていたカイルであったが、旅が進むにつれて「勇者はなんでも出来る」という様な扱いを受け始め、今ではすっかり自信が勇者だということを否定するようになり、今回はとうとうキツイ旅に嫌気がさしたのか、行くあても無いのにパーティーを抜けて森の中に走り去るカイル。
「ちょ、カイル殿!」
「…ほっとけ。あのバカ勇者はどうせすぐに戻ってくるよ。なんせアイツにゃこの世界で帰る場所なんてねーんだしよ」
「アルトス!言動を慎みなさい。それに勇者様はまだレベルが低い。もし強力な魔物にでも襲われたらどうする!?」
「心配ねーってクルクス。道中スライムやキメラ程度だろ出て来たの」
「しかし…」
カーネギスの神殿でカイルが召喚された後、カイルの余りにも幼い容姿と言動に凄まじい危機感を感じた神官達は、魔王の討伐のためにアムリューム中を旅し、偶然カーネギスに滞在していた剣士アルトスと僧侶クルクスのベテランコンビにカイルを預けた(勇者だと一方的に告げて押しつけた)。言わば二人は一時的なカイルの保護者のようなものだ。
クルクスがカイルの安否を心配する一方、カイルは一人山道をそれて獣道を歩き進む。
強力な魔物が潜んでいると知ってか知らずか…
「はぁ、なんで俺がこんな目に…あぁームカつく!ん?あれは…」
ぶつぶつ小言を言いながらトボトボ山中をさ迷っていると、俺の目の前を2匹のスライムが通りかかる。どうやら2匹は俺に気が付いていないようで襲ってくる素振りは微塵も無い。けど、無性にイライラしていた俺は思わず二匹を呼び止めた。
「おい!そこの雑魚共!」
「ピ、ピギー!」
スライム達はカイルの気配にまったく気が付いていなかったのか、驚き慌てふためいた鳴き声を上げる。
「雑魚の分際で彼女かソイツ?」
「ピギー!ピギー!」
彼女かどうかは定かでは無いが、一匹のスライムがもう一匹の小柄なスライムを庇って後ろに下がらせ、殺気だっているカイルの前に猛然と立ちはだかった。
「おもしれぇ!二匹ともぼっこぼこにしてやんよ!」
「ピギー」
背中に差してある銅の剣を手に取り、スライムに殴りかかるカイル。その戦闘は終始カイルが一方的に攻め続け、逆にスライムは防戦一方。とても勇者とは思えないような器の小さいカイルは、憂さ晴らしと言わんばかりに逃げ惑うスライムを大人げなくバシバシと執拗に銅の剣で叩きつける。
「そらぁ!どうした!」
「ピギィ…」
「さぁて、これで…えっ?」
俺がボロボロのスライムに決めての強力な溜め攻撃を与えようとした直前、急に辺りが暗くなったと思ったら、いきなり後頭部に衝撃を感じてそのままプツンと俺の意識は途絶えた。
「うぅ…ここは?」
カイルが次に目を覚ました時にはそこは先程までいた明るい山中では無く、薄暗い不気味な雰囲気が漂う大樹に囲まれた神殿のような場所。
「気が付いたか小僧」
「うわっ!バ、バケモノ!?…んっ?アレ?今喋った?…って、なんで俺裸なんだ???」
もうなんだか訳がわからない。目が覚めたらデカイ平らな岩みたいなのに裸でうつ伏せに張り付けにされ、おまけに両手足に木の根っこみたいなの巻きつけられて自由に身動き取れないし。あと、なんか喋る木のバケモノみたいな奴もいる…あれ…ってか、俺はもしかして魔物に捕まったの?
「我が名はデク。お前は一方的に森の民に危害を加えていたな?」
現状を把握できずにパニくっているカイルを問いただす、自らをデクと名乗る全身木でできたような姿をした大男の魔物。どうやらカイルを食べたり殺したりする目的で連れてきた訳ではなさそうだが、その言動やカイルを拘束した経緯から友好的では無いのは確かなことだ。
「森の民?魔物に攻撃して何が悪いんだよ!」
「ほぉ、そんな姿にされても偉そうな態度を改めぬとはなぁ。いい度胸だ」
絶対的な不利な状況、ましてや命に係わる重大なやり取りかもしれない会話だというのに現実世界での習慣がのこっていか、強気な態度を押し通してジタバタと暴れるカイル。
「くっ、俺をどうするつもりだ!つーかこの根っこ外して装備と服返せよ!」
「これからお前は森の民の眼前で罰を受けるのだぞ?そんなモノは必要なかろうに」
「罰?」
一体どんな罰を俺にと思っていると、想像もしていなかった事をデクの奴は言い放つ。
「そうだ…「お尻百叩きの刑だ」!」
「お尻…ぷっ!なんだよそれw子供じゃあるまいしw…あぁ~もういいからさっさとやれよwww」
お尻に平手でビンタすることが「お尻叩き」だと楽観視するのと、実際に現実世界で生まれた時から一度も体罰等のお仕置きを受けたことのないカイルにとって「お尻叩きの刑」など可笑しく思えたのか、なぜか笑うカイル。一方、刑の内容を聞いたにも関わらず未だにデカイ態度と余裕をみせるカイルの対応にデクは驚愕。
「なっ!…子供のくせに本当にいい度胸しているなお前。泣いて命乞いでもするかと思ったぞ…」
「はぁ?ねぇーよw そうそう、終わったらちゃんと解放しろよ」
「…では、罰を受けてもらうぞ。いぃーち!」
デクはメキメキと右腕にあたる部分を膨張させ、腕をマルタ程度の太さにまで膨れ上げさせ上に上げると、「いぃーち」という掛け声と共にその太い腕をカイルの青白いプリプリとした尻に目掛けて思いっきり振り落とす。
バシッ!!
「うあぁあああああぁぁ!!…くぁあぁあぁぁ…うぅ…」
物凄く大きな叩きつける音が周囲に鳴り響くと同時に、カイルの口からは想像を絶する痛みに耐えられず絶叫が飛び出し、顔面は苦悶の表情に染る。そのカイルの絶叫を聞いてデクはニヤニヤほほ笑むと、カイルの尻に食い込んだ右腕を再び高く持ち上げ掛け声を上げ始めた。
「にぃ~…」
「ま、待って!ストップストップ!!痛ってぇ…」
激痛に悶え苦しみながらも、カイルはデクがまた腕を振り落とす前に急いでデクを静止する。
「どうした?」
「どうしたじゃねぇよ!俺を殺す気か!?」
「???急になんだ?さっきまでの威勢はどうした?にぃ~い!」
カイルの静止は一時的に聞きいれたものの、デクは再び何事もなかったかのように太く膨らんだ右腕を容赦なく先程の一撃で赤く腫れ上がったカイルの尻に振り落とす。
バシッ!
「うぐぁあああぁああああぁあ!やめぇ…」
「さぁ~ん!」
バシッ
「あぁああああぁあああ!もうやめでぇ!おねがいじまずぅ!あやまるがらぁ…」
ついに苦痛に耐えられなくなったカイルの口から、ようやくこの状況に合う絶叫混じりの台詞が飛び出した。カイルは全身をガクガクと震えあがらせポロポロと涙を流しながら横目にデクを見つめて命乞いをする。
「どうやら百叩きを甘く見ていた様だな。だが、お前の腐った根性を叩き直すには打ってつけの罰だ。よぉ~ん!」
カイルの必死の命乞いも、デクにしてみれば苦痛から解放されたい一心で漏れた一時的な反省の言葉であると解釈され、デクはそのまま手を止めずにカイルの痛い痛しく腫れ上がった真っ赤な尻に腕を振り落とした。
バシッ
「ぎゃぁああぁあああぁぁああ!!」
「ごぉ~…
その後も淡々と続けられたデクのお尻百叩きの刑。実際カイルにとってお尻百叩きの刑はとんでもなく辛く過酷な罰であり、身近に死が存在するこの厳しい世界の住人で無いカイルにとっては、実際デクが思っているよりもカイルへの肉体・精神ダメージは大きく、このまま刑が続けられれば終わる前にカイルの命は無いだろう…
中二病のカイル(俺も?)を徹底的に痛めつける話シリーズです。
最後は魔王にケツを掘られるでしょうね(ゼンブウソデス
↓脳内カイル。完成したら保管庫にぶち込んでおきます。
1000年に一度の魔王降臨の際には対となるべくどこからか光の勇者が現れるという伝説が存在する。その伝説は実しやかに人々の間に囁かれ、月日が流れるうちにやがてはおとぎ話に変わって行った。しかし、ドレーム歴2345年に突如として出現したグリオロスという名の魔物がザラドーバラ攻防戦において自ら「魔王」と宣言し、聖都と呼ばれたザラドーバラを瞬時に壊滅・占領したことによって状況は一転。錆びれた伝説は一気にアムリューム全土に広がり、平和を望む善良な民たちは挙って勇者降臨を願ったという…
「ふぅあ~あぁ。俺疲れた…もう一歩も歩けねぇ。ってかぁ歩きたくない」
「カイル殿!まだ宿を出て山三つですぞ!!」
「もうスタミナ切れかもやし野郎?」
ザラドーバラより遥か南に位置するオドロウム連山。そこを越えようと3人の若者が険しい山中を歩いていたが、3人の中で最年少であるカイルがついに限界だと駄々をこね始める。
「うるさい!大体山三つ越えれば十分だろ?俺は只の中学生だぞ!いきなりこんな世界に飛ばされて魔王退治なんて冗談じゃない!」
「しかし、カイル殿は選ばれし異世界より降臨した勇者なのですぞ!もっと勇者としての自覚を…」
カイルは遡ること一か月前、オドロウム連山よりさらに南にある町カーネギスの神殿で異世界より召喚された紛れも無い本物の勇者だ。だが、その正体は滝波 カイルという名の中学生であり、何のとりえも無い只の凡才。本人曰く、勇者としての自覚も無く「神の嫌がらせ」でこの世界に呼ばれたとのこと。
「勇者なんて俺しらねーもん!もうアンタ等で勝手にやってろよ!」
最初は勇者と呼ばれて浮かれていたカイルであったが、旅が進むにつれて「勇者はなんでも出来る」という様な扱いを受け始め、今ではすっかり自信が勇者だということを否定するようになり、今回はとうとうキツイ旅に嫌気がさしたのか、行くあても無いのにパーティーを抜けて森の中に走り去るカイル。
「ちょ、カイル殿!」
「…ほっとけ。あのバカ勇者はどうせすぐに戻ってくるよ。なんせアイツにゃこの世界で帰る場所なんてねーんだしよ」
「アルトス!言動を慎みなさい。それに勇者様はまだレベルが低い。もし強力な魔物にでも襲われたらどうする!?」
「心配ねーってクルクス。道中スライムやキメラ程度だろ出て来たの」
「しかし…」
カーネギスの神殿でカイルが召喚された後、カイルの余りにも幼い容姿と言動に凄まじい危機感を感じた神官達は、魔王の討伐のためにアムリューム中を旅し、偶然カーネギスに滞在していた剣士アルトスと僧侶クルクスのベテランコンビにカイルを預けた(勇者だと一方的に告げて押しつけた)。言わば二人は一時的なカイルの保護者のようなものだ。
クルクスがカイルの安否を心配する一方、カイルは一人山道をそれて獣道を歩き進む。
強力な魔物が潜んでいると知ってか知らずか…
「はぁ、なんで俺がこんな目に…あぁームカつく!ん?あれは…」
ぶつぶつ小言を言いながらトボトボ山中をさ迷っていると、俺の目の前を2匹のスライムが通りかかる。どうやら2匹は俺に気が付いていないようで襲ってくる素振りは微塵も無い。けど、無性にイライラしていた俺は思わず二匹を呼び止めた。
「おい!そこの雑魚共!」
「ピ、ピギー!」
スライム達はカイルの気配にまったく気が付いていなかったのか、驚き慌てふためいた鳴き声を上げる。
「雑魚の分際で彼女かソイツ?」
「ピギー!ピギー!」
彼女かどうかは定かでは無いが、一匹のスライムがもう一匹の小柄なスライムを庇って後ろに下がらせ、殺気だっているカイルの前に猛然と立ちはだかった。
「おもしれぇ!二匹ともぼっこぼこにしてやんよ!」
「ピギー」
背中に差してある銅の剣を手に取り、スライムに殴りかかるカイル。その戦闘は終始カイルが一方的に攻め続け、逆にスライムは防戦一方。とても勇者とは思えないような器の小さいカイルは、憂さ晴らしと言わんばかりに逃げ惑うスライムを大人げなくバシバシと執拗に銅の剣で叩きつける。
「そらぁ!どうした!」
「ピギィ…」
「さぁて、これで…えっ?」
俺がボロボロのスライムに決めての強力な溜め攻撃を与えようとした直前、急に辺りが暗くなったと思ったら、いきなり後頭部に衝撃を感じてそのままプツンと俺の意識は途絶えた。
「うぅ…ここは?」
カイルが次に目を覚ました時にはそこは先程までいた明るい山中では無く、薄暗い不気味な雰囲気が漂う大樹に囲まれた神殿のような場所。
「気が付いたか小僧」
「うわっ!バ、バケモノ!?…んっ?アレ?今喋った?…って、なんで俺裸なんだ???」
もうなんだか訳がわからない。目が覚めたらデカイ平らな岩みたいなのに裸でうつ伏せに張り付けにされ、おまけに両手足に木の根っこみたいなの巻きつけられて自由に身動き取れないし。あと、なんか喋る木のバケモノみたいな奴もいる…あれ…ってか、俺はもしかして魔物に捕まったの?
「我が名はデク。お前は一方的に森の民に危害を加えていたな?」
現状を把握できずにパニくっているカイルを問いただす、自らをデクと名乗る全身木でできたような姿をした大男の魔物。どうやらカイルを食べたり殺したりする目的で連れてきた訳ではなさそうだが、その言動やカイルを拘束した経緯から友好的では無いのは確かなことだ。
「森の民?魔物に攻撃して何が悪いんだよ!」
「ほぉ、そんな姿にされても偉そうな態度を改めぬとはなぁ。いい度胸だ」
絶対的な不利な状況、ましてや命に係わる重大なやり取りかもしれない会話だというのに現実世界での習慣がのこっていか、強気な態度を押し通してジタバタと暴れるカイル。
「くっ、俺をどうするつもりだ!つーかこの根っこ外して装備と服返せよ!」
「これからお前は森の民の眼前で罰を受けるのだぞ?そんなモノは必要なかろうに」
「罰?」
一体どんな罰を俺にと思っていると、想像もしていなかった事をデクの奴は言い放つ。
「そうだ…「お尻百叩きの刑だ」!」
「お尻…ぷっ!なんだよそれw子供じゃあるまいしw…あぁ~もういいからさっさとやれよwww」
お尻に平手でビンタすることが「お尻叩き」だと楽観視するのと、実際に現実世界で生まれた時から一度も体罰等のお仕置きを受けたことのないカイルにとって「お尻叩きの刑」など可笑しく思えたのか、なぜか笑うカイル。一方、刑の内容を聞いたにも関わらず未だにデカイ態度と余裕をみせるカイルの対応にデクは驚愕。
「なっ!…子供のくせに本当にいい度胸しているなお前。泣いて命乞いでもするかと思ったぞ…」
「はぁ?ねぇーよw そうそう、終わったらちゃんと解放しろよ」
「…では、罰を受けてもらうぞ。いぃーち!」
デクはメキメキと右腕にあたる部分を膨張させ、腕をマルタ程度の太さにまで膨れ上げさせ上に上げると、「いぃーち」という掛け声と共にその太い腕をカイルの青白いプリプリとした尻に目掛けて思いっきり振り落とす。
バシッ!!
「うあぁあああああぁぁ!!…くぁあぁあぁぁ…うぅ…」
物凄く大きな叩きつける音が周囲に鳴り響くと同時に、カイルの口からは想像を絶する痛みに耐えられず絶叫が飛び出し、顔面は苦悶の表情に染る。そのカイルの絶叫を聞いてデクはニヤニヤほほ笑むと、カイルの尻に食い込んだ右腕を再び高く持ち上げ掛け声を上げ始めた。
「にぃ~…」
「ま、待って!ストップストップ!!痛ってぇ…」
激痛に悶え苦しみながらも、カイルはデクがまた腕を振り落とす前に急いでデクを静止する。
「どうした?」
「どうしたじゃねぇよ!俺を殺す気か!?」
「???急になんだ?さっきまでの威勢はどうした?にぃ~い!」
カイルの静止は一時的に聞きいれたものの、デクは再び何事もなかったかのように太く膨らんだ右腕を容赦なく先程の一撃で赤く腫れ上がったカイルの尻に振り落とす。
バシッ!
「うぐぁあああぁああああぁあ!やめぇ…」
「さぁ~ん!」
バシッ
「あぁああああぁあああ!もうやめでぇ!おねがいじまずぅ!あやまるがらぁ…」
ついに苦痛に耐えられなくなったカイルの口から、ようやくこの状況に合う絶叫混じりの台詞が飛び出した。カイルは全身をガクガクと震えあがらせポロポロと涙を流しながら横目にデクを見つめて命乞いをする。
「どうやら百叩きを甘く見ていた様だな。だが、お前の腐った根性を叩き直すには打ってつけの罰だ。よぉ~ん!」
カイルの必死の命乞いも、デクにしてみれば苦痛から解放されたい一心で漏れた一時的な反省の言葉であると解釈され、デクはそのまま手を止めずにカイルの痛い痛しく腫れ上がった真っ赤な尻に腕を振り落とした。
バシッ
「ぎゃぁああぁあああぁぁああ!!」
「ごぉ~…
その後も淡々と続けられたデクのお尻百叩きの刑。実際カイルにとってお尻百叩きの刑はとんでもなく辛く過酷な罰であり、身近に死が存在するこの厳しい世界の住人で無いカイルにとっては、実際デクが思っているよりもカイルへの肉体・精神ダメージは大きく、このまま刑が続けられれば終わる前にカイルの命は無いだろう…
中二病のカイル(俺も?)を徹底的に痛めつける話シリーズです。
最後は魔王にケツを掘られるでしょうね(ゼンブウソデス
↓脳内カイル。完成したら保管庫にぶち込んでおきます。