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Secret Garden 王子調教 第四話「犬王子」
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王子調教 第四話「犬王子」

僅かな光が地上から差し込むだけの薄暗い地下牢獄。そこには「罪人」としてクルゾア国の元王子であるルーシュが監禁されている。だが、そこでのルーシュの扱いは「罪人」以下の悲惨なものだった…

「ゲホッ!ゲホッ!」

無理やり口に押し込まれた「料理」を吐き出すルーシュ。だが、実際にルーシュが食べさせられたのは「料理」と呼べるようなモノでは無い。それは只の…

「最高にいいザマだな、ルーシュよ。ララト、お前もそう思うだろう?」

不気味な笑みを浮かべながらルーシュの嘔吐する姿を眺めていたルーカスだが、急にララトの方に振り向きそう尋ねる。

「は、はい。…では父上、私は部屋に戻ります」

「んっ?ルーシュの散歩には付いてこないのか?私はてっきり強引にでもお前は付いて来るものだと思っていたが」

ララトの予想外の反応に少し驚くルーカス。

「いえ、用事を思い出したので…」

この時、本当はルーシュのことが気掛かりでしょうが無かったララトなのだが、父親にルーシュの責めに関しての口出しが出来ないことや、自身の目の前でこれ以上ルーシュが苦しむ姿を見たくないという理由から、やむ無くその場を立ち去ることを選択した。

「そうか、なら仕方ないな」

ルーカスも多少はララトの心情を読み取ったのか、あっさりと納得してララトを見送る。

ララトはルーシュの入れられている牢屋から立ち去る際、何度もルーシュの方を振り返っては心配そうな眼差しでルーシュを見つめた。しかし、その視線にルーシュが気付くことはとうとう無く、ララトの姿はルーシュの視界から完全に消え失せる。


「おい、ここに来る前に私が用意しろと言った鎖をルーシュの手枷と足枷に」

「了解しました」

ルーカスはララトが居なくなるや否や、私兵達に予め準備させておいた鎖をルーシュの手枷と足枷に装着するように命令を出す。すると、牢屋内のルーカスの部下達は再びルーシュの身体を押さえつけ、手際よく対になっている枷に適当な長さの鎖を取り付ける。

「やめろっ!今度は何を…放せ!」

俺はそれが無駄だと分かっていても抵抗せずにはいられなかった。でも、結局は鎖を取り付けられてしまい、腕と足の稼働範囲を大幅に制限されてしまうという屈辱を味わう事に。それにしても、ルーカスは一体どこまで俺を甚振れば気が済むんだ…

「さぁ、首輪の鎖は私が直接お前に着けてやろう」

そう言って鎖を手に取り、笑顔でルーシュに接近するルーカス。

「!そんなぁ…やだぁ…いやだぁあああああぁああ!!」

首輪に鎖をつけられるということは、完全に囚人から「犬」に格下げになるということを意味している。それだけはなんとしても避けたいルーシュは大声を上げて私兵に押さえつけられた身体をジタバタと暴れさせた。しかし、ルーシュの抵抗はやはり先程の様に無駄に終わり、意図も簡単にルーカスの手によって首輪に鎖が取り付けられていく。

カチッ

「うぅう…」

「犬並み」の扱いに悔しさの余り涙するルーシュ。だが、犬扱い以前に身体に焼印を施されたり、性器にリングを取り付けられたりと、これまで行われてきた非道な行為に比べれば今回のことなど取るに足らないことだろう。


「これで散歩の準備は整った…私はルーシュを連れてスグに城門に向う。お前達は先に行って準備していろ」

「了解しました!!」

ルーカスの命令で、ルーシュを押さえつけていた私兵達が慌ただしく一斉に牢屋から出て行く。そして、牢屋の中に残ったルーカスはルーシュを連れて牢屋から出ようとする。

「…四つん這いになれルーシュ」

牢から出ようとする際、ルーカスはルーシュに四つん這いになれと命令し、グイっと首輪の鎖を引っ張る。だが、ルーシュはそれを無視してそっぽを向く。

「…」

「…チッ」

言う事を聞かないルーシュにイラついたルーカスは、軽く舌打ちをして腰に差してあった鞭を手に取ると、いきなりそれを思いっきりルーシュの背中に向って叩きつけた。

バシッ!

薄暗い牢屋の中に響く鞭の音。いきなり背中を鞭で打たれたルーシュは悲鳴交じりの絶叫を上げながら身体をビクンと上に反らす。また、鞭で叩かれた部分は見る見るうちに腫れ上がっていき、ルーシュの色白の皮膚をジワジワと真紅色に染めて行く。

「うぁぁあぁああ!!うぐぅう…」

ジンジンと全身を突き抜ける痛みにしばらく俺は身動き一つ出来なかった。そして、ルーカスは痛みに苦しむ俺を見下ろしながら俺にこう告げる。

「私の命令を拒めば、この「竜の鞭」で容赦なく叩くぞ」

竜の鞭とはその名の通り竜の強固な皮膚を使って作られた鞭であり、どんな猛獣もこの鞭で調教すれば従順なペットになると言われている強力な鞭だ。無論、その強力さゆえに捕虜や囚人に対して使われることは滅多に無いのだが…

「…いやだぁ」

バシッ!

ルーシュの回答に容赦なく振り落とされる鞭。豪快な音と共に再び竜の鞭がルーシュの身体を切り裂く。

「ぎゃぁあああぁああ!!…あぁ…分かったぁ!四つん這いになって歩くからぁ…その鞭で叩かないでくれぇ」

絶叫と共にルーシュの口から漏れたのはルーカスへの服従の言葉だった。生半可な鞭では2発程度で相手の意志をネジ曲げるのは難しいが、流石は「竜の鞭」と言ったところだろう。ルーシュはスグに抵抗するのを止め、涙をボロボロ流しながらルーカスの指示通り四つん這いになる。

「うぅ…」

「いい子だ」

よしよしとルーカスはルーシュの頭を従順な犬にするようにやさしく撫で回すと、首輪の鎖を先程の様にグイっと引っ張った。すると、ルーシュは無言でプリプリのお尻を突き出しながら四つん這いでルーカスの元に近づく。

「…」

「ん~自然にハイハイになってしまうな。室内の移動だけなら問題無いが、外を歩くとなると膝ぐらいまで覆う防具か何か用意させないといかんなぁ」

「?」

ルーカスはルーシュが四つん這いで歩く姿を見て、室内以外の場所でルーシュを四つん這いにして歩かせるためには防具が必要だと気が付くと、とりあえずルーシュを普通に立ちあがらせ、私兵達が集まっているハズの城門にルーシュを連れて向うことにした。






地下牢から地上に出ると、目が潰れそうなくらい眩しい光が俺の視界一杯に広がる。暫く辺り一面真っ白で何も見えなかったが、何度か瞬きしているうちに徐々に視界は回復していき、俺の視界にはいつの間にか真っ青な青空とサンサンに輝く太陽、見慣れたクルゾア城の外壁が目に映る。

「ルーシュ、もういいだろう」

ルーカスは呆然と空を眺めているルーシュにそう言うと、首輪の鎖をグイグイ引っ張った。

「…は、はい」

首輪の締め付けられる感触で我に返ったルーシュは、ジャラジャラと音を立てながらルーカスと共に城門方面に向かって歩き出す。

「くっ…」

(おい、ルーシュ王子様だぞ)

「うぅ…」

(なんて格好させられているんだ…)

「見ないでぇ…」

(首輪まで嵌められているぞ)

ルーカスに連れられて城門に向う道中のルーシュの姿は無残な物だった。しかも、かつて自分が王子として過ごした王宮内を惨めな格好で歩かされているのだから、ルーシュの精神的な苦痛も相当なモノだろう。また、何よりもルーシュが一番辛かったのは、自分が王子であることを知っている兵士達の何とも言えない哀れみの視線だった。



「急に必要な物が…そういうことだ、暫くルーシュを見張っていてくれ」

「了解しました」

ルーカスはルーシュを連れて城門前まで来ると、私兵にルーシュを預けてそそくさと城内に向っていく。



「…」

俺は城内に消えていくルーカスを眺めながら、このまま二度と戻って来るなと願った。それにしても外に出して貰えるのは裁判以来だが、何で元王子の俺が自分の城の城門前で丸裸で立っていなければならないのだろう?俺は改めて自分の今の状況に絶望する。

「ルーシュ?」

「?」

ルーシュが再びボーっとクルゾア城を眺めていると、背後からルーシュの名を呼ぶ声がした。ルーシュはパッとその声に反応してすぐさま声のする方に振り向く。すると、そこにはララトの姿があった。

「これから散歩?」

「あぁ、そうだけど…………なぁ、用が無いなら行ってくれよ」

同年代のララトの前で全裸姿を晒すのが恥ずかしいのか、ルーシュは顔を真っ赤に染めながら咄嗟に両手で股間を隠すと、ララトと目が合わない様に視線を逸らしながらそう言う。

「…おい、ルーシュを暫く借りるぞ。父上には後で俺が説明する」

「ララト様?そんな急に…」

何を思ったのか、ララトは突然ルーシュを借りると言い出すと、私兵から半ば強引にルーシュの首輪の鎖を奪いとる。

「行くぞ、ルーシュ」

「えっ…うん」

ララトに逆らってこのままココに残っても、いずれルーカスが戻ってくる。そしたら四つん這いで街に連れ出されて…それよりは遥かにマシだと考えた俺は、とりあえず素直にララトに付いていくことにした。

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