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Secret Garden 先輩フェチ 前編
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先輩フェチ 前編

日が沈むか沈まないかという時刻。少し前まで、校内は部活動に勤しむ子供達の活気で溢れかえっていたが、今はそれとはうって変わって静寂が校内を支配している。

当然ながら生徒達は帰宅の準備を終えた準にどんどん学校を後にして行くが、なぜか一人だけその中に例外が居た。特に目立った特徴の無いその少年は一人、腹痛でもないのにコソコソと校内の男子トイレの個室の中に立てこもり、じっと便座に腰掛け頭を俯けさせ、少し湿った唇を震わせながら小言を漏らす。

「…みんな帰ったかな?」

僕の名前は「田辺 佑太 タナベ ユウタ」。どうして人目を避けてトイレなんかに隠れているのかと言うと、それはサッカー部のメンバーが全員帰宅するのを待っているからだ。そう、それはある目的を果たすために…

それからしばらくして、ユウタはゆっくりと便座から腰を離してその場に立ち上がると、そっと個室のドアを開けて外に出る。そして、コソコソとトイレを抜け出して何処かに向って足早に歩き出す。

「…」

自覚しているけど、いつも僕は自分の足音だと分かっているのにキュッキュッと廊下に響き渡る足音に反応してしまう。確かにこれから僕がしようとしていることは他人に誇れるようなことでは無い訳だけど…と、そんな事を考えながら歩いていると、いつのまにか目的地の「サッカー部部室」到着していた。

「閉まってるし、誰も居ないよな」

ピクピクと手を震わせながらユウタは学生服のポッケから予め拝借していた部室のスペアキーを取り出し、なるべく音が立たない様にゆっくりと鍵をカギ穴に差し込んで扉を開ける。ところで、なぜユウタが部室のスペアキーを盗めたのかというと、実はユウタ自身もサッカー部の部員なのだ。

カラカラ…

元気いっぱいのサッカー部員とは思えないくらいの勢いで、そっと扉を開けるユウタ。案の定、部室の中に部員の姿は一人も無く、シーンと部室内は不気味な静寂に包まれていた。だが、鼻先にツーンと感じるなんとも言えない独特の匂いは、誰でもついさっきまでそこでたくさんの少年達が、青春という名の分泌液を思う存分に垂れ流していたということが容易に想像できくらいの物だった。

「部活終わりは特に汗臭いな…まぁ、僕もさっきまでここに居たんだけどね」

ユウタはそう言いながら部室に入るや否や、自身のロッカーなど見向きもせずに「ある人物」のロッカー目掛けて足を進め、部室に散乱した飲料水のボトルや他の部員達の汚れた練習着やタオルなどを避けながら目的のロッカーの前まで辿り着くと、ペタッと身体をそのロッカーに密着させ、ボそっとこう呟く。

「高峰先輩…ごめんなさい」

僕はいつも「例のこと」をする前にそう言ってるけど、最近はそんなことを言っている自分自身にも少し興奮してるのかもしれない。そもそも、ごめんなさいと誤ってるくせに勝手に先輩のロッカーを開けている時点でアレだけど。

キィィという鈍い金属音を立てながら開くロッカー。そこはユウタの先輩である、3年生の「高峰 夏樹 タカミネ ナツキ」のロッカーであり、その中にはユウタの目的でもある、レギュラーだけが持っている青色のユニフォームが一着ハンガーに吊るされていた。また、ユウタはそれを何の躊躇も無く勝手に取り出すと、小さな身体で自身のサイズより一回り大きいそのユニフォームをぎゅっと抱きしめる。

「先輩の…」

高峰先輩はユニフォームを2回に1回、家に持ち帰って洗濯する。僕はそれを知ってから、今この瞬間に行ってる行為を思いついた。そもそも、なんで僕がこんなことをしているのかと言うと、それは単純に僕が先輩のことを好きだからである。でも、僕と先輩は男同士だし、告白なんて論外だろうし、とにかく先輩と「一つ」になる方法は今のところコレしか無いんだ。

ユウタは一度、手にした高峰のユニフォームを近くのベンチに置くと、ガタガタ身体を震わせながら、乱暴に自身の着ていた学生服を引き千切るようにして脱ぎ捨て始める。その姿はまるで、精行為を行う前の猿の様だ。

「…」

ユウタは誰も見ていないという状況からか、上着を全部脱ぎ棄てた後もふつうにズボンに手をかけてパンツごと脱ぎ棄てる。

いつものユウタなら、体育の時間に体操服に着替える時でさえパンツ姿すら見られるのに恥じらいを感じているのに、今はそんなことはどうでもいいというような素振りで、小振りで未発達の性器や、淡いピンク色をした胸の両突起とプリンと引き締まったお尻を部室内で堂々と晒す。

「先輩…あぁ」

そして、再び何かにとりつかれたようにそう言った後、すっと高峰のユニフォームを手に取り一気にそれを着込む。

上着を被る瞬間、首周りにいつものつんっとした先輩の匂いがした。その匂いは間接的に嗅ぐ匂いより濃くて、毎回この匂いを嗅いだだけで先輩と一緒になったような幸せ気分になる。下のパンツの方もいい感じに湿っていて、僕のアソコやお尻に吸い付く様に纏わりついてくる感じはこっちも最高だ。なんというか、先輩に常に全身を包容されてる感じがする。

「んはぁ…くんくん」

ユウタが変態プレイを部室で楽しんでいた頃、人気の無い校舎内を慌ただしく移動する足音。しかも、その足音はユウタの居るサッカー部の部室にどんどん近付いて行く。だが、自身に危機が迫っていることにまったく気づいていないユウタは、ひたすら高峰のユニフォームに残る「高峰の面影」に夢中だった。

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「あれ、扉が…ったく、職員室からワザワザ鍵借りてきたっていうのに…」

やがて、ついに部室の前まで辿り着いた足音だが、肝心のその足音の正体は、なんとユウタの意中の存在である高峰本人だった。どうやら高峰は部室に忘れ物を取りに来た様だが、本人は部室が開いているということは、部員の誰かが自主練習でもしているのだろと思い、特に不審に思う事もなく寧ろ笑顔で部室内に入って行く。

突然の訪問者に一番驚いたのは、誰でもないユウタ自身だ。着替える暇などなかったユウタは咄嗟に高峰のユニフォームを着たままロッカーの隅に隠れる。しかし、訪問者が高峰だとは思っていなかったユウタは、自身の脱ぎ散らかした学生服やカバンを高峰のロッカーの前に置き去りにしたままにしてしまっていた。

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(嘘だろ!まさかと思ったけど、高峰先輩…どうしよう。ヤバいよ…)

僕の頭の中は「なんで?」って言葉で溢れかえる。どうしてよりによって先輩?どうして今日なの?とにかくアレじゃすぐにユニフォーム盗ったのが僕だったバレバレだ。

ユウタはロッカーの隅で震えながら審判の時を待つ。一方、自身のユニフォームが消えたロッカーの前でユウタの学生服と鞄を見つけた高峰は、案の定スグにユニフォームを盗んだのがユウタだと気付いた様子を見せる。

「…田辺。近くに居るんだろ?出てこい」

「!」

やっぱり一発でバレた。先輩が僕の名前を呼んだ瞬間に全身がビクンと震え、心臓のドキドキが止まらない。ってか、僕は今の状況に興奮してるのかもしれない。だって、だって先輩のパンツに包まれているアソコがこんなに大きくなってるんだもん。なんかオシッコも出てきそうなくらいにムズムズするし。

「出てこい。怒ったりしないから」

「…」

高峰の逆鱗に触れることを恐れて隠れていたユウタだが、なぜだか高峰本人は怒る気配を見せない。むしろ、過ちを犯した幼子を諭す様なやさしい口調でユウタを呼び出す高峰。ユウタもそれで少し安心したのか、そっと立ち上がって、ビンビンに勃起した性器を両手で覆い隠しながらゆっくりとロッカーの影から姿を現すユウタ。その顔は恥ずかしさで真っ赤に染まり、表情は申し訳なさそうなものだった。

「田辺…」

「せ、先輩…そ、その…ずみまじぇんでぇしだぁ…うぅ…ごめんなじゃいぃ…あぁ…僕ぅ」

高峰を目の前にして緊張と興奮が最高潮に達したのか、突然ボロボロと涙を流し始めるユウタ。

「いいからこっち来い」

「…」

泣きじゃくるユウタを手招きする高峰。もはや、自身の身の振り方も解らなくなったユウタは無言で泣きながら高峰の元に向ってとぼとぼ歩きだす。

「きをつけ」

「…ふぇえ?」

ユウタが高峰の前まで来ると、急に高峰はユウタに向って「気を付け」と言い放つ。一方、突然のことで高峰が何を言っているのか分からないユウタは、困った顔でその場でもじもじと身体を揺らす。

「気を付けだよ。さぁ」

「あっ、わがりまじだぁ…」

とは言ったものの、今の状況で気を付けなんてしたら、アソコを大きくしていることが先輩にまる見えだ。でも、咄嗟にハイと言っちゃったから、僕はしかたなく先輩の言う通りに気を付けの姿勢を取ることにした。

「…その膨らみは?」

「ごれわぁ…そのぉ…」

高峰は怒っているのか怒っていないのか分からない微妙な表情で、なんだかワザとらしく、まるでユウタをからかう様にして股間の膨らみが何なのかを問いただす。逆に、ユウタの方は依然としてぐずり続けながら答えに困った表情を浮かべる。

「あぁ、ごれぇ…お、おちんちんが…大きくなっでぇ…」

「何で大きくなった?」

「そ、それわぁ…あぁ…じぇんぱぁいぃ…もうゆるじでぇぐだざぃ…」

次々とユウタに質問がされる中、遂にユウタが行為のことなのか、答えに困る質問を止めて欲しいのかどちらかハッキリしないが、プルプル小刻みに身体を震わせながらボロボロと大粒の涙を流しながら高峰に許しを請い始めた。

「あっ…ごめん、ごめん!もう意地悪しないから泣くな」
予想以上にユウタがきょどってしまい、慌てて謝る高峰。その慌てぶりから、やはり一連のやり取りはユウタをからかったものだった様だ。

「ひっ…いじぃわるぅ?」

「俺は「大体把握」してるから安心しろ」

「えっ…」

僕は全然意味が分からなかった。勝手に先輩の大事なユニフォームを持ち出して、さらにそれを直に着てアソコを大きくさせたのに…なぜか僕は先輩にぎゅっと抱きしめられている。これは夢なのかな?

突然の高峰からの抱擁に、願ってもないことなのだが困惑するユウタ。二人の間にはその後しばしば沈黙が続き、その沈黙を先に破ったのも高峰の方だった。

「匂いだよ」

「匂い?それって…」

「ある日突然。俺のユニフォームから田辺の匂いがしたんだよ。最初は何の匂いか分からなかったけど、練習終りに汗だくのお前が俺に挨拶しに来た時にハっと思ったんだ。それで、確信を得てからそのうち驚かしてやろうと思ってたんだが…」

どうやら高峰自身は、前々からユウタが自分のユニフォームで「何か」していたということには気づいていて、いつかユウタにその事を暴露しようとしていたらしい。高峰の言う大体把握とはこういうことだったのだ。

「そ、そうだったんですか…と、ところで先輩。な、なんで僕に抱きつくんですか?」

先程とはうって変わってすっかり泣き止んだユウタだが、高峰の対応から分かりそうな今の状況を良く理解していないようで、未だになんで自分が怒られずに抱きつかれているのか理解できていなかった。

「この状況でそれ聞くか?…お前、俺のことどう思ってる?正直に答えたら話してやるよ」

少し呆れた顔をしてユウタにそう尋ねる高峰。

「えっ、どうって…先輩として尊敬してますし…サッカーもうまいし…それに……きです」

「んっ?最後がよく聞こえなかったんだが?」

「こ、今度は先輩の番ですよ!」

「俺は…田辺のこと好きだよ…いや、愛してるっていうのかな?」

実際、高峰自身もユウタが自分を好きなのかどうか確信を持てず、自分のことをどう思っているのか質問したのだが、結局は自分自身が一歩踏み込んで高峰から後輩であるユウタへ愛の告白が行われることに。

「っ!!」

「あぁ…お、俺も好きです…先輩…大好きです!愛してます!」

意中の先輩である高峰に愛の告白をされ、やっと今の自分の状況を把握したユウタ。次の瞬間には、曇っていた表情も太陽のように無邪気で明るいかわいらしい笑顔になり、さっそく高峰に甘えるようにしてギュッとその身体に自分も抱きつくユウタ。

「うわっ!急に抱きつくな!」

「おあいこですよ」



久々の腐展開だw後編はH編ってことでw

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