苦渋の選択
「ん?………俺…確か…」
壁に磔にされていたヤヒコの体は、いつの間にか見知らぬ石造りの床の上に寝かされていた。ゆっくりヤヒコは顔を上げると、目の前は鉄格子になっている。どうやら牢屋に移されたようだ。
「…あれ?…俺の忍服が……この服なんだよぉ…」
ヤヒコは忍服と全ての装備を脱がされ、その代わりにツルツルとした肌触りの、半透明な水色のフード付きポンチョに着替えさせられていた。しかも、どうゆう意図なのかは知らないが、両脇と股の少し下に、凹凸式のボタンが3つ付けられている。
「ギリギリ服か?……いや、アウトだ!恥ずかしい…下着も無いのに…」
ぶつぶつと勝手に着せられたポンチョの文句をヤヒコが言っていると、牢の前に人の気配を感じた。
「誰だ…ってお前かよ、変態……こんな格好させやがって…俺の忍服返せよ!」
「はぁ…平常時の態度に変化なし…従順なのは…」
カムイはそう言いながらポーチに手を伸ばす。その様子に先程の屈辱を思い出したヤヒコは必至にそれを静止する。
「わっ、待ってよ…その薬だけは勘弁してよぉ。服だって全裸よりはマシだし、感謝してるからぁ」
ヤヒコの慌てふためく反応に、カムイは思わず顔をニヤつかせながらこう言った。
「俺のことは「カムイ」様と呼べ。それと、なるべく敬語を使うように」
ヤヒコは、催淫薬の責めがトラウマになっているのか、嫌々ながらもカムイの命令に軽く首を縦に振った。そしてカムイに、今後の自分のことについて聞き始める。
「あの、…カムイ…サマ…俺はこれからどうなるのでありますか?」
「何か様が小さいな…まぁいい、これからのことだな?当面、お前はこの調教房で一人前の「人形」として育てられる」
「あ…その……前から聞きたかったんですけど、人形って何?…ですか?…」
幾日か前、源氏に言われた「人形」という言葉の意味を明確に知らないヤヒコは、カムイにその意味について聞く。すると、カムイは人形について簡単にヤヒコに説明し始めた。
「人形…それは、御屋形様に誠心誠意お仕えする家畜になるということだ…簡単だろ?」
「……っ!」
もはや人間扱いされず「家畜」扱いされたことに、ヤヒコの不満は最高潮に積もり、一気にブチ切れる。
「なっ…家畜?ふざけんなよ!俺は人間だし、今は捕虜だぞ!これだけ辱めたんだ、もう十分だろ?いつ解放してくれるんだよ!」
ヤヒコの攻撃的な自己主張に、カムイは冷静にそれを対処した。
「…お前は今後、一生淫羅で家畜の人生を送るんだ…解放される日など一生こない。しかも、もうすぐ童炎…お前の故郷はこの地上から消え去る。つまり、お前の帰る場所も無くなるということだ」
「なっ!!童炎が…そ、そんなこと…」
内心、ヤヒコは童炎が淫羅に勝てるのか前々から疑問に感じていた。しかし、実際に童炎が敗北するのだとカムイに言われると、それを必死に心の中で否定し始める。
(もし、童炎が滅んだら…俺はどうなるんだ?…生きていくには、コイツ等の家畜になるしか道は無いのか?……俺は……俺は)
やがて、ヤヒコの瞳から光が消えた。自分の未来に絶望したのか、トローンとした表情でひたすら前を眺めていた。
「全て快楽が洗い流してくれるさ…」
唐突にカムイがそう言うと、カムイは牢の扉を開け、中に入るや否や、呆然としているヤヒコにじわじわと近づいた。そして、カムイはヤヒコの背後に回り込むと、やさしくヤヒコを抱きしめた。
「?」
「安心しろ、俺が全て忘れさせてやるよ…」
カムイはヤヒコを抱きしめながら、そっとポンチョの上からヤヒコの物をやさしく扱きだした。普段なら、抱きしめられた時点で暴れ出すヤヒコだが、精神的に追い詰められたのが原因なのか、無抵抗なうえに虚ろな表情を浮かべている。
「いい子だ…物凄くかわいいよ」
除々にヤヒコの物は、カムイから与えられる甘い刺激によって、ビクビクと勃起し始めた。
「んぁああ…んぁあああん…」
ヤヒコは自身を包み込む快楽に身をゆだね、いやらしい喘ぎ声を上げながら遠慮なく快感を堪能する。その様子を終始見つめるカムイは、そっとヤヒコの耳元でこう囁く。
「家畜の人生も悪くないだろ?…毎日のように気持ちよくして貰えるんだから」
「んぁあ…家畜…俺は家畜ぅ…んぁああ…俺は家畜…源氏様ぁの家畜…」
この時すでに、ヤヒコの精神は侵食され始め、自分自身を「家畜」だと思い込み始めていた。この状況に、カムイはヤヒコの精神操作を成功させたと感じていた。しかし、一瞬の不注意が原因となったのか、ヤヒコに対していつの間にか発動していた「幻術」が解けてしまった。
「あぁああん…俺は家畜ぅん…ん?…!?なっ!どうして?何で抱きついてんだよ!ってか俺のチンコから手を離せ!!」
術の解けたヤヒコは、自身にいつの間にか抱きついていたカムイを引き離そうと、物凄い勢いで暴れ出す。
「お前………幻術を使ったのか?くっ…この変態野郎!離せよ!」
「ちっ、まだ術が浅かったのか…てっとり早く従順な家畜にしてやろうと思ったのに。お前は力ずくで家畜にされたい様だな。このドM野郎!」
カムイは暴れるヤヒコにそう言うと、抱きついたままの姿勢で、ヤヒコが着ているポンチョのボタンをすべて外し、ヤヒコから楽々とポンチョを剥ぎ取り、ヤヒコを一糸纏わぬ全裸姿にした。
「何するんだ!服を返せよ!この変態野郎!」
「無駄な抵抗はやめろ…」
暴れるヤヒコの両腕をカムイは後ろに回し片手で掴むと、空いた手で胸のポーチを漁り、中から短い縄を取り出した。そして、取り出した縄をヤヒコの両手首に巻きつけ縛り、後ろ手に拘束する。
「解けよ!」
「黙れ…」
カムイは抱いていたヤヒコを乱暴に石造りの床にドンっと投げつけると、その場に立ち上がり、ヤヒコに向ってこう言った。
「さぁ、お前が選択した道……その身でたっぷりと、存分に味わうがいい」
「くっ……」
やがて、カムイのヤヒコへの過酷で屈辱的な責めが始まった。
舌を噛み切って自殺すれば……いやいや、怖くて出来ませんよ。(タブン
次は、ケツ毛とアナルをどうにかしよう。