一寸の光
ガラガラ…
「注目~!おい、みんなこっち向けよ!翼がヤバイwwww」
教室のドアを開けるや否や、下っ端の一人が大声でクラスメイトの注目を集める。すると、その声に反応したクラス中の生徒の視線が一斉にドアの前にいる翼に向けられた。
「おい、あれ翼か?」
「何だ?あの姿…」
「美鶴がやったのか?」
翼の変わり果てた姿に驚愕し、ガヤガヤ騒ぎ出すクラスメイト。一方、翼は自身に向けられるクラスメイトの好奇な眼差しに耐えられず、涎をボールギャグの穴からダラダラと垂らしながら顔を俯かせている。
「さてと、翼の新しい席に案内してあげるよ」
「ふぅんふぃぐらふぃうぅ?」
美鶴は首輪に繋がれている鎖をグイグイと引っ張り、俺を教室の後ろに連れていく。
やがて、半畳ほどの新聞紙が広げられた場所まで来ると美鶴はそこで足を止め、ここがお前の席だと言ってきた。
「翼は今日からここで勉強するんだよ」
「ふぅん!ふんぅふぇうぅん!!」
ボールギャグが口に装着させられ思うように話すことが出来ない翼を、美鶴は笑顔でよしよしと頭を撫で回し、手に持っていた鎖を補強用の柱にしっかりと固定する。
「これで逃げられないぞ。…よし、次は手錠の解除だな…流石にその状態じゃあ勉強なんて無理だし」
美鶴はそう言うと、翼を後ろ手に固定していた手錠を外す。
「ふぅうん!!」
手錠を外した次の瞬間、翼は真っ先にボールギャグを取り外そうとして後頭部の固定された止め金をカチャカチャ弄くり始める。しかし、ボールギャグの止め金は専用の鍵で固定されていて外すのはおろか、ズラすことも出来ない。
「すぐに取ってあげたのに~罰として「餌の時間」以外は装着したままね」
「ふぅんぅうう!ふぅふふんふぅうう!!」
始めから外す気のない美鶴の発言に翼は激怒するが、美鶴はそれを完全に無視して下っ端の一人に翼ロッカーから、その日の時間割の教科書等を持ってくるように命じた。
「……美鶴さん、コレ何処に置けばいいですか?」
やがて、下っ端の一人が翼の教科書類を持ってくる。
「ご苦労、教科書は翼の手が届く範囲にでも適当にバラまいといてくれ。…それじゃ翼、また後でねv」
「ふんふぅうう!!」
「オラぁ!お前の勉強道具だ!」
「ふぅん!!」
自分の席に戻る美鶴を呼び止める翼、そんな翼に向って下っ端の一人が手に持っていた翼の教科書などを翼に目掛けて投げつける。…その後、下っ端は美鶴達の後を追うように翼の前から消えた。
…朝のHRの時間。
チャイムが教室に鳴り響き、それと同時に担任が教室に入ってくる。
教卓に立った後、担任は一瞬だけ俺に目を向けるが助けようとはしてくれなかった。
「それじゃ、出席を取るぞ……」
やがて朝のHRが終わると、担任は結局翼のことには一切触れずに教室を後にする。そして、担任と入れ違いで数学の教師が教室に入ってきた。
「では、教科書3597ページの…」
いつものことだが、数学の教師は挨拶もせずにいきなり授業を開始する。担任と同様に翼に対しては知ってか知らずか無反応だ。翼はしかたなく周囲に散らばった勉強道具を集め、その中から数学の教科書とそのノートを取り出すと、それを新聞紙の上に広げて胡坐をかいた状態で授業を受け始める。
「ふぅん…ふぅうううう!」
翼は視力に問題が無いため、その後もなんとか黒板の文字を見てノートを取ることが出きたが、ボールギャグの穴からダラダラと垂れ続ける涎が障害になり、結局まともな授業を受けられる状態ではない。
「ふぅん…ふぅん…ふぅふんぅ…ふぅ?」
(ノートに涎が…このままじゃ…ん?)
涎の処理に翼が困っていると、何処からかクシャクシャに丸めこまれた紙が翼に投げつけられた。翼はどうせ美鶴達の嫌がらせだろと思いつつも、その丸められた紙をなんとなく開いてみることにした。
すると…
~翼へ~
ノートは後でコピーして渡すから、翼は大雑把に授業の内容を聞いていて。今度の試験で学年1位になれば先生達も動いてくれるよ!俺はこんなことしか出来ないけど、今はなんとか耐え抜いてくれ!この紙はとりあえず次の休み時間に取りに行くから。 栗本より。
紙を開くと、それは幼馴染で親友でもある雄一からの手紙だった。
俺は咄嗟に雄一の方に視線を向けると、雄一はさり気なく俺に向ってVサインを送っている。
「ふぅふうぅう…」
(雄一…)
翼は雄一に向って、美鶴達にばれない様に笑顔でペコリと頭を下げた。
やがて、数学の授業も終わり休み時間になると、雄一は一目散に美鶴達より先に翼の元に向い、無事に紙を回収。去り際に翼にだけ聞こえるような声で「頑張れ」とだけ告げて去って行く。短い励ましの言葉ではあったが、翼は心の中で雄一に精一杯の感謝の言葉を告げる。
(ありがとう…雄一)
「翼、どうした?」
「!?」
不意に美鶴に話しかけられ驚く翼。
「あ、…さっき栗本が来なかったか?もう居ないけどさぁ。…確かアイツはお前の親友だったよな?まったく…親友がペット扱いされているってぇのに、文句の一つも俺に言えないなんて哀れな奴だよなぁ。まぁ、エリートっても下の下だしなぁ」
「…」
親友の悪口を言われ、翼は美鶴を鋭く睨みつける。それに対して美鶴は、笑みを浮かべながら翼の顔を眺めてこう言った。
「そんなに睨むなよwもしかして…翼は狂犬病かなwww」
「…」
「何だよ…犬語は聞かせてくれないのか?…まぁ、「餌」の時間まで放置して置いてやるか」
美鶴は翼にそう言うと、特に何もせずに自分の席に戻って行く。
「…」
本来ならば悪戯をされない事に越したことは無いが、翼には朝からチラつかされている「餌」いう言葉が気になってしょうがなかった。
(餌…給食のことだろうけど、一体どんなことをする気なんだ…)
うはぁ…つまんねえぇ…(スイマセン
恥辱塗れの給食に続きます。
恥辱塗れの給食
4時間目の授業が終わった後、さっそく美鶴は翼の元に向いニヤニヤした表情を浮かべながら翼に話し掛ける。
「さぁ、ついに「餌」の時間だぞ……ん?……ところで翼、お前ノート取って無いのか?まぁ、そんな状態じゃあ無理だよなww」
翼の口に装着されたボールギャグから、ダラダラと止め処なく溢れ出る涎を見ながら美鶴はそう言って笑う。そして、美鶴はそのまま翼の前にしゃがみ込んで話を続けた。
「ところで翼、僕の上履きを綺麗に舐め掃除するならコピーさせてやるけど?…どうする?」
「…」
翼は美鶴からの理不尽な提案を、そっぽを向いて無視する。その対応にやや不満げな表情を浮かべる美鶴。
「ふ~ん、無視?………あれぇ?…確か特待生が月末のテストで赤点を取ると……どうなるか知っているよな?」
「…」
「くっ!コイツ!…随分と自信たっぷりじゃないか!ふん、絶対後悔させてやるからな…」
どんなに美鶴が翼を脅しても、雄一からの援助が決まっている翼は決して美鶴の要求を受け入れようとはしない。翼が影で援助を受けているなど知りもしない美鶴は、翼の自身満々な態度に疑問を抱く。
(ノート無しでテストを乗り切る?そんな馬鹿な…幼いころから英才教育を受けてきた僕でさえ必要だと言うのに……協力者が居る?…だとしたら……)
ガラガラ
「!?」
深く考え込んでいた美鶴だが、背後の騒がしさに気が付き、咄嗟に後ろを振り向く。すると、そこには白いエプロンを着た特待生達が給食の準備を淡々と進めている姿があった。
「…おっと、クズ共が食事を運んで来たか……さぁ翼、やっとお待ちかねの「餌」だぞ」
そう言いながら美鶴は再び翼の方に振り向くと、朝からずっと翼に装着したままであったボールギャグを外し始める。
「騒ぐなよ…取ってやるんだから…そらっ!」
美鶴がギャグの止め金を外すと同時に、翼は自らの口に押し込まれていたボールを勢いよく吐き出す。
「ふぅん……ブハッ!!…はぁ…はぁ…ゲホッ…」
「おい、お前等!ちょっと来い!翼を押さえつけろ」
変なボールをやっと取り外してくれたかと思ってたら、美鶴はすぐに下っ端達を呼び寄せて俺を押さえつけさせた。
「今度は何する気だ!離せよ!」
「口を開放した代わりに、今度は両腕を拘束させてもらうよ」
美鶴はそう言って手錠を取り出すと、それを手の空いている下っ端の一人に投げつけ、翼を後ろ手に拘束するよう命じる。
「やめろ!離せ!!」
必死に抵抗する翼だが、やはり三人掛かりで押さえつけられるとピクリとも体を動かすことが出来なくなり、意図も簡単に手錠を再び後ろ手に嵌められてしまった。
「くそぉ…」
「これで準備は完了だな…後は翼に餌を持ってきてやるだけだ。……おい、俺は今から翼の餌を調達してくる。お前等は予定通り行動しろ」
「うっす!」
「了解」
「ラジャー」
事前に打ち合わせしていたのか、下っ端達は美鶴の命令を受けて何やら作業を開始し始める。
それから十分後…
翼は美鶴と下っ端達3人組みの机に囲まれるように閉じ込められ、そこで餌と呼ばれるその日の献立をすべてグチャグチャに混ぜ合わせた物を犬食いで食べるように強制されていた。
「うぅ…悪魔…なんでこんな…酷過ぎるよぉ…」
「おい、さっさと犬のようにガツガツと食らいつけよ!」
美鶴は翼の首輪に繋いである鎖を引っ張り、翼に餌を食べろと催促する。
「ふざけんな!なんで俺がそんな風にして食べなきゃいけないんだ!」
ギャーギャーと大声を上げて美鶴達を怒鳴る翼。しかし、その行為は逆に美鶴の感情を刺激する興奮剤になってしまった。
「可愛げの無いペットだ…」
小声でブツブツと何かを言いながらゆっくりと席を立つ美鶴。次の瞬間、美鶴は自分の机を横にズラして翼の目の前に立つと、いきなり翼の頭を鷲掴みにする。
「痛っ!…離せよぉ…」
「…さぁ、お食べ!」
「やめっ…」
美鶴は翼の耳元でボソっとそう呟くと、床に叩きつけるようにして餌の盛られた皿に翼の顔面を押しつけた。
「ぐっ!…うっ…んぅう…うんうぅう!」
両腕を後ろ手に拘束されていながらも必死に抵抗する翼。美鶴はそんな翼を嘲笑いながらグリグリと翼の顔面を餌に擦り付ける。
「むぐぅうううん!!んんぅうううう!!うんぅううんぅ!」
「どうだ?おいしいか?」
美鶴はそう言って翼の頭をグイっと上に引き上げた。
「……ブハッ!…や、やめてよぉ…もう…お願いだから…」
「だったら僕の言う通りに食べなくちゃ…ねぇ?」
「うっ……分かった…」
翼は涙を流しながら美鶴に許しを請うと、美鶴の要求通りに犬食いで餌を食べることを渋々ながら了承し、自ら皿に向って顔を近づけて屈辱の犬食いを開始する。
「おい、みんな集まれよ!変な犬を見せてやるからさ!」
「やぁ…やめて…」
美鶴の呼び掛けに、数人のエリート生徒が美鶴の席の周りに集まってきた。
「翼、まだまだ全然残ってるぞ…」
ギャラリーが増えたことにより翼は犬食いをやめるが、それに対して再び美鶴が翼の頭を鷲掴みにして無理やり食べさせようとした瞬間、翼が声を上げてそれを静止する。
「食べます!!食べるからぁ…」
「よし、いい子だv」
先程の様に顔面を餌に押しつけられるよりマシだと思った俺は、数人のエリート生徒にジロジロと見られながら再び犬食いを始めた。すると、周囲のエリート生徒から俺に向って笑い声や野次が飛び交い始める。
「おい、翼が犬食い始めたぞww」
「完全に美鶴の玩具だな」
「うぅ…見るなぁ……うぅ…」
「おい、「見るなぁ」だってさwwwwwww」
「翼、口の周りに食べカスが付いてるぞv」
「うぅ…」
翼は顔を真っ赤に染め、涙を流しながら黙々と犬食いを続けた。
う~ん、もっとじっくり考えてから書くべきか…
「さぁ、ついに「餌」の時間だぞ……ん?……ところで翼、お前ノート取って無いのか?まぁ、そんな状態じゃあ無理だよなww」
翼の口に装着されたボールギャグから、ダラダラと止め処なく溢れ出る涎を見ながら美鶴はそう言って笑う。そして、美鶴はそのまま翼の前にしゃがみ込んで話を続けた。
「ところで翼、僕の上履きを綺麗に舐め掃除するならコピーさせてやるけど?…どうする?」
「…」
翼は美鶴からの理不尽な提案を、そっぽを向いて無視する。その対応にやや不満げな表情を浮かべる美鶴。
「ふ~ん、無視?………あれぇ?…確か特待生が月末のテストで赤点を取ると……どうなるか知っているよな?」
「…」
「くっ!コイツ!…随分と自信たっぷりじゃないか!ふん、絶対後悔させてやるからな…」
どんなに美鶴が翼を脅しても、雄一からの援助が決まっている翼は決して美鶴の要求を受け入れようとはしない。翼が影で援助を受けているなど知りもしない美鶴は、翼の自身満々な態度に疑問を抱く。
(ノート無しでテストを乗り切る?そんな馬鹿な…幼いころから英才教育を受けてきた僕でさえ必要だと言うのに……協力者が居る?…だとしたら……)
ガラガラ
「!?」
深く考え込んでいた美鶴だが、背後の騒がしさに気が付き、咄嗟に後ろを振り向く。すると、そこには白いエプロンを着た特待生達が給食の準備を淡々と進めている姿があった。
「…おっと、クズ共が食事を運んで来たか……さぁ翼、やっとお待ちかねの「餌」だぞ」
そう言いながら美鶴は再び翼の方に振り向くと、朝からずっと翼に装着したままであったボールギャグを外し始める。
「騒ぐなよ…取ってやるんだから…そらっ!」
美鶴がギャグの止め金を外すと同時に、翼は自らの口に押し込まれていたボールを勢いよく吐き出す。
「ふぅん……ブハッ!!…はぁ…はぁ…ゲホッ…」
「おい、お前等!ちょっと来い!翼を押さえつけろ」
変なボールをやっと取り外してくれたかと思ってたら、美鶴はすぐに下っ端達を呼び寄せて俺を押さえつけさせた。
「今度は何する気だ!離せよ!」
「口を開放した代わりに、今度は両腕を拘束させてもらうよ」
美鶴はそう言って手錠を取り出すと、それを手の空いている下っ端の一人に投げつけ、翼を後ろ手に拘束するよう命じる。
「やめろ!離せ!!」
必死に抵抗する翼だが、やはり三人掛かりで押さえつけられるとピクリとも体を動かすことが出来なくなり、意図も簡単に手錠を再び後ろ手に嵌められてしまった。
「くそぉ…」
「これで準備は完了だな…後は翼に餌を持ってきてやるだけだ。……おい、俺は今から翼の餌を調達してくる。お前等は予定通り行動しろ」
「うっす!」
「了解」
「ラジャー」
事前に打ち合わせしていたのか、下っ端達は美鶴の命令を受けて何やら作業を開始し始める。
それから十分後…
翼は美鶴と下っ端達3人組みの机に囲まれるように閉じ込められ、そこで餌と呼ばれるその日の献立をすべてグチャグチャに混ぜ合わせた物を犬食いで食べるように強制されていた。
「うぅ…悪魔…なんでこんな…酷過ぎるよぉ…」
「おい、さっさと犬のようにガツガツと食らいつけよ!」
美鶴は翼の首輪に繋いである鎖を引っ張り、翼に餌を食べろと催促する。
「ふざけんな!なんで俺がそんな風にして食べなきゃいけないんだ!」
ギャーギャーと大声を上げて美鶴達を怒鳴る翼。しかし、その行為は逆に美鶴の感情を刺激する興奮剤になってしまった。
「可愛げの無いペットだ…」
小声でブツブツと何かを言いながらゆっくりと席を立つ美鶴。次の瞬間、美鶴は自分の机を横にズラして翼の目の前に立つと、いきなり翼の頭を鷲掴みにする。
「痛っ!…離せよぉ…」
「…さぁ、お食べ!」
「やめっ…」
美鶴は翼の耳元でボソっとそう呟くと、床に叩きつけるようにして餌の盛られた皿に翼の顔面を押しつけた。
「ぐっ!…うっ…んぅう…うんうぅう!」
両腕を後ろ手に拘束されていながらも必死に抵抗する翼。美鶴はそんな翼を嘲笑いながらグリグリと翼の顔面を餌に擦り付ける。
「むぐぅうううん!!んんぅうううう!!うんぅううんぅ!」
「どうだ?おいしいか?」
美鶴はそう言って翼の頭をグイっと上に引き上げた。
「……ブハッ!…や、やめてよぉ…もう…お願いだから…」
「だったら僕の言う通りに食べなくちゃ…ねぇ?」
「うっ……分かった…」
翼は涙を流しながら美鶴に許しを請うと、美鶴の要求通りに犬食いで餌を食べることを渋々ながら了承し、自ら皿に向って顔を近づけて屈辱の犬食いを開始する。
「おい、みんな集まれよ!変な犬を見せてやるからさ!」
「やぁ…やめて…」
美鶴の呼び掛けに、数人のエリート生徒が美鶴の席の周りに集まってきた。
「翼、まだまだ全然残ってるぞ…」
ギャラリーが増えたことにより翼は犬食いをやめるが、それに対して再び美鶴が翼の頭を鷲掴みにして無理やり食べさせようとした瞬間、翼が声を上げてそれを静止する。
「食べます!!食べるからぁ…」
「よし、いい子だv」
先程の様に顔面を餌に押しつけられるよりマシだと思った俺は、数人のエリート生徒にジロジロと見られながら再び犬食いを始めた。すると、周囲のエリート生徒から俺に向って笑い声や野次が飛び交い始める。
「おい、翼が犬食い始めたぞww」
「完全に美鶴の玩具だな」
「うぅ…見るなぁ……うぅ…」
「おい、「見るなぁ」だってさwwwwwww」
「翼、口の周りに食べカスが付いてるぞv」
「うぅ…」
翼は顔を真っ赤に染め、涙を流しながら黙々と犬食いを続けた。
う~ん、もっとじっくり考えてから書くべきか…
最終話 青空の下で
恥辱塗れの給食も終わり、既に昼休みに入っていた。
「うぅう…うぅう…」
…地獄の給食が終わって、とりあえず後ろ手の拘束は解かれたけど
俺は依然と教室の隅に鎖で繋がれている。
もう、アイツ等の玩具として生きていくしかないのか?
勉強だって、こんな状態じゃ…
翼はそんなことを考えながら、その場に体育座りで蹲りひたすら泣き続ける。
「うぅ…うぅ…」
それからしばらく経った後、何やら翼に奇妙な変化が現れた。そして、その変化は翼自身も自覚するほどのものに徐々に変わっていき、腹部からの痛みとなって翼を襲う。
「ぐっ…何?…腹が…うぅ!」
突然の腹痛に困惑しながら苦悶の表情を浮かべる翼。必死に痛みを和らげようと腹を摩るが、やがてそれは猛烈な便意に変化していった。
「うっ!…なんで急に…このままじゃ…美鶴…美鶴ぅ!!!」
「…」
この危機的な状況を唯一打破できるのは美鶴のみと考えた翼は、幸いボールギャグが外されたままだったので教卓で下っ端達とトランプで遊んでいる美鶴に向って大声で呼ぶ。だが、人気の無い教室に鳴り響く翼の声は十分に美鶴に届いているはずなのに、その悲痛な叫びに美鶴は振り向きもしない。
「アイツぅ…俺に何かしたなぁ…くっ!…背に腹はかえられない……ご、ご主人様ぁ!!」
「どうした翼?」
俺が思った通りだ、やはり美鶴の嫌がらせ…
美鶴は俺に屈辱的なセリフを吐かせるためにワザと聞こえない振りをしていたんだ。
でも、奴の真意は…
「おい、大丈夫か?」
美鶴と下っ端達はこの状況を前々から予測していたのか、全員ニヤニヤと笑みを浮かべながら翼を見下ろしている。
「うぅ…くっ…お、俺をトイレに行かせろ…うっ…今は教室に…ほとんど誰も居ないし、こんなところで…うぅ…させても…意味が無いだろ?」
「まぁね、……よし、トイレに連れて行ってあげるよ。おい、誰か翼を後ろ手に拘束してボールギャグを咥えさせろ」
「なっ!…別にそんな…うぅ…こと…」
「嫌なら別にいいよ、僕等はここで翼の恥ずかしい姿を眺めたって全然いいんだから」
「うぅ…」
翼は一刻も争うような状況だったため、美鶴の要求を黙って受け入れて拘束されことにした。
「これで準備完了だ。早速「トイレ」に行くとしようv」
美鶴はそう言って翼の首輪に繋がれた鎖を手に持つと、それを乱暴に引っ張って翼を先導して下っ端達と共に教室を後にする。
「ふぅん…ふぅううん!」
自身がトイレに行きたくて急いでいるのに対し、美鶴達はゆっくりとしたペースで廊下を歩く。やがて、そのノロノロとしたペースに耐えられなくなった翼は、美鶴を逆に引っ張るようにしてトイレに向って走り出した。
「うわっ!コイツ!止まれ!…おい、誰か補助しろ!」
急に走り出す翼に不意を突かれた美鶴は体勢を崩し、翼にズルズルと引きずられる様な格好になり、下っ端達に助けを求める。
「み、美鶴さん!」
「翼の奴、本当に犬みたいだな…」
「おい、早く助けないと!」
下っ端達は総出で翼に繋がれた鎖を引っ張って走る翼を止めた後、暴れる翼の勢いを押さえつけるために下っ端達が全員で鎖を持つことになった。
「ふぅん!ふぅうんん!」
「はぁ、はぁ…まったく…これだから貧乏人は…はぁ…」
美鶴は暴れまわる翼を睨みながらそう言うと、トイレに向う通路を進まずに校庭に向って歩き出す。
「ふぅん!ふぅううんぅう!!」
「僕はトイレに行くとは言ったが、人間の使うトイレじゃないぞ…お前専用のトイレに行くんだ!」
翼の方を向いて笑いながらそう言う美鶴。やがて、4人は大勢いの生徒で賑わう昼休みの校庭に到着。
「ふぅんぅう…」
美鶴は始めからここで…
俺は美鶴を恨むよりも、これから訪れる最悪の瞬間のことばかりを考えていた。
「おい、アレ見ろよ!翼じゃないのか?」
「特待生イジメか?」
「あの特待生、首輪を嵌められているのか?」
「酷いことしやがる…」
校庭に居た生徒達は翼の異様な姿を目にし、ざわざわと各々に騒ぎ出す。
その周囲の視線に耐えられなくなった翼は目を閉じて顔を俯かせながら校庭を歩く。
「みんな翼に注目しているね。有名犬だよwww」
「…」
「さぁ、ここが翼専用のトイレだ!」
やがて、校庭の片隅にある大きく盛り上がった小さな山の様な場所の前に到着すると、美鶴は翼にここがトイレだと告げる。
「ふぅん…」
翼は俯いていた顔を上げて目の前の山を見るが、そこは到底トイレに見えるような場所では微塵もなかった。
「おい、お前ら翼の鎖を山の杭に繋げてこい」
「了解っ」
「うい~」
「ほいさ」
下っ端達は抵抗する翼を強引に山の上に引っ張り上げると、頂上に埋め込まれているリングに翼の首輪に繋がれている鎖を巻きつけて固定する。
「ふぅんぅううん!ふぅんん」
「美鶴さん、固定しましたよ!」
「ご苦労、次は適当にお前等の知り合いを集めてこい。もっとギャラリーが欲しいからな」
「さすが美鶴さん。鬼畜っすねwww…了解です」
美鶴はこれから行われるショーの準備として、下っ端達に観客を集めさせに行かせると、山を登って翼の元に向い、そして翼の耳元でこう囁いた。
「もうすぐショーの始まりだ。これから最後の仕上げをさせてもらうよ」
そう美鶴が囁いた瞬間、美鶴は翼の短パンを足元までズリ下げ、その後美鶴は体操着を翼の胸にある淡いピンク色の突起物が見えるように胸元まで捲り上げる。
「ふぅうんんぅ!!」
下着を身に着けていないため、翼の幼い性器と色白のプリプリと引き締まったお尻が満遍なく外気に晒された。さらに若干だが、強烈な便意のせいで翼の肛門はピクピクと動いている様にも見える。
「ショーが始まる前に限界を迎えられたら困るからね…ちょっと痛いと思うけど耐えてね」
美鶴は何やら翼に伝えた後、翼の脇腹辺りを片手で抱きしめ、残ったもう一方の手で翼の肛門にシリコン製の太い棒を無理やりねじ込み始めた。
「?…!?…ふぅううん!ふぅんん!」
翼は肛門に走る激痛に呻き声を上げて暴れるが、既にシリコン製の棒が半分以上も挿入されてしまっていて体に力が入らない。
「この辺まで押し込めば自力で出すのは無理だな…よし、完成ww」
美鶴は翼の肛門にシリコン製の棒を挿入し終わると、僅かに飛び出ている棒の根元を指で軽く弾いた後、抱きしめていた片手を離して翼を開放した。
「ふぅん…うぅん…ふぅううぅん」
ふと辺りを見渡すと、いつのまにか山の周囲に人だかりが出来ている。
俺は咄嗟にその場にしゃがみ込んで下半身を隠そうとした。
だけど…
「おい、糞をし始めたぞ!」
下半身を隠そうとしゃがみ込んだ結果、生徒の一人が何を勘違いしたのか大声でそう叫ぶ。
すると、周囲の生徒達の視線が一斉に翼に向けられると同時に、翼に向って野次が飛ばされ始めた。
「何してんだよ!さっさと出すもん出せよ!!」
「本当は興奮してるんだろ、この変態野郎!」
「貧乏人の末路は悲惨だな…糞犬!!」
翼に投げかけられる野次は、どれもこれも酷いものばかり。しかし、この時の野次は最初からすべて美鶴が下っ端達に言わせた自作自演の野次。すべては翼を精神的に痛めつけることが目的で行われた命令である。
「うぅう…んぅうん…ふうぅううん…」
美鶴の策略にハメられたことに気が付いていない翼は、深く心を傷つけられて虚ろな表情を浮かべていた。
「…さぁ、ショーの始まりだ!」
呆然としている翼を確認すると、美鶴は改めて生徒達の注目を集め、翼に先程挿入したシリコン製の棒を一気に翼の肛門から抜き取る。
ズピュ…ジュブブゥ!…ジュバァァアアアアアアッ!!
放心状態の翼に抑制されていた便意を押さえつけることは不可能だった…
翼の肛門からは、物凄い排出音と共に大量の汚物が勢いよく噴き出す。
「んぅ……」
「翼、気持ちよかった?」
生徒達がざわめく中、美鶴は白々しく笑顔で俺の頭を撫でながらそう言ってきた。
本来の俺ならここでひと暴れするところだが、今は何もする気になれない…何も。
自身の排泄行為を大勢の生徒達に間近で晒した翼だが、「そんなことはどうでもいい」というような表情をしている翼。そんないつもとちがう翼に何かを感じた美鶴は、翼の顔を覗き込んで呼びかける。しかし、翼は何も答えずボーッと中腰で前を見ているだけだった。
「…どうした翼?」
「…」
この時、翼の心は既に…
結果的に大勢の生徒達に翼の醜態を晒すことに成功したが、翼自身の精神的ダメージは美鶴の想像以上であり、その後、美鶴達が何をしても翼が反応を示すことはなかったという。
書いてる途中で放置されてた話です。
とりあえず無理やり完結ww