囚われのヒーロー 完結編
身体を拘束され、肛門にブルブルと振動し続けるローターを挿入されたまま、一人拷問室に取り残されたシュウゴ。薄暗い室内には一定の振動音を放つバイブ音とシュウゴの喘ぎ声が響き渡る。
「うぅ…んぁあぁあぁ…クソぉ、なんでぇ俺がぁ…ん?」
(…ン、…マン)
ケツに訳の分からねぇモノを突っ込まれて苦しんでいた最中、突然何処からか声の様な音が聞え出す。始めは何言ってるのかまったく聞きとれなかったけど、その声のボリュームはどんどん上がっていった。
(…ストマン、ブレストマン!)
「んぁ?何ぃ?」
アナル責めで苦しむシュウゴの耳に届くシュウゴを呼ぶ声。
(あぁ、なんて格好しているのですか貴方は…私を失望させないでください)
「…アンタ!確かぁあん…」
聞き覚えのある声。そう、これは俺がブレストマンに任命された時の声…「ブレストロン」の声だ。助かった…とりあえず俺はこの時、心の中で何度もそう呟いた。
(とりあえずローターは止めて上げましょう。会話になりませんからね)
ブレストロンがそう言うと同時に、シュウゴの肛門に挿入されていたローターの動きが急に大人しくなり、ピクリとも動かなくなる。
「んぁ…うぅ、サンキューなぁブレストロン。大分楽になったぜ。さぁ、早く俺を助けてくれよ!」
(助けることは出来ません…)
「ちょ、なぜ!アンタの頼みで俺はブレストマンになってやったんだぞ!ピンチの時ぐらい助けろよ」
(では、とりあえず手足の拘束は解いてあげましょう。後は自分の力で切り抜けるのです)
自分を助けてくれとブレストロンに頼むシュウゴだが、その願いはあっさりと断られてしまう。しかし、ブレストロンは自力ではどうにもならないシュウゴを拘束する手足の拘束具だけは外し、後はシュウゴ自身で何とかしろと告げるブレストロン。
「ちょ…」
手足が自由になったのはうれしいけど、ブレストクリスタル無しでこの基地から逃げ出すなんて無理だ。それに、俺は真っ裸に近い状態だし…俺は姿こそ見えないが、天井の方に向ってブレストロンに呼びかけた。
「おい、俺はこれからどうすればいいんだよ!!」
シュウゴの呼び掛けにブレストロンは無視、というよりも既に気配そのものが消えていた。
「使えねぇ奴…はぁ、自力でこの基地から脱出するしかないか…まずはケツに突っ込まれたコイツを抜かねぇと」
ブレストロンをあてにできないと判断したシュウゴは、まず手始めに自身の肛門に挿入されたローターを引き抜こうと試みる。しかし、深くシュウゴの肛門に埋め込まれたローターを自らの肛門に指を突っ込んで引き抜くのに抵抗と恐怖心があるシュウゴ。結局指を使って引き抜くのを諦めると、シュウゴはそのまま拘束台からゆっくりと降り、和式便器で排泄行為を行う様な姿勢をとる。
「うぅん…うぅんん!」
どうしても指でローターってのを引き抜けなかった俺は、本当はこんなことしたくなかったけど、ウンコをするのと同じ要領でローターをケツから出そうとウンコ座りになって力んだ。
「うぅんんんん!」
呻き声を上げながら下腹部を力ませるシュウゴ。それと同時にムクムクと次第にシュウゴの肛門から姿を現すローション塗れのローター。もし、この姿をジーク達に見られていたら死んでも死にきれなかっただろうと言うほどにその光景は「羞恥の塊」だと言わんばかりの姿。
俺は両手で鉄板にしがみ付き、懸命にケツからローターを搾り出す。まるで便秘に苦しみオマルにしがみ付く赤ちゃんの様に…ふん、自分でも何でそんな例えを思い浮かべたのかと後悔したが、何だかパッと思い浮かんだのはそんな場景だった。と次の瞬間…
「…んぁ!」
ゴポッ!
大きなシュウゴの喘ぎ声と共にシュウゴの肛門から勢いよく飛び出したローターは、妖しくヌメヌメと輝きながら拷問室の床に落ちる。
「はぁ、はぁ…ジークぅ…今度戦った時は絶対にぶっ殺してやるからなぁ」
シュウゴはそうブツブツと呟きながらふらふらとその場に立ち上がると、周囲を見渡して改めて基地からの脱出方を模索し始めた。
「しかし、どうやってここから脱出するかなぁ。グズグズしているとジーク達が戻って来ちゃうだろし。…!」
それ程広くない拷問室の中をキョロキョロ見渡していると、何やら部屋の隅に置かれたワゴンの上に見覚えのある物が目に付く。
「戦闘員の服…これを着ていればなんとか逃げ出せるかも。でもなぁ、これ着るのやだなぁ」
シュウゴが見つけたのはワルザール戦闘員の黒光りするエナメルスーツだった。
「う~ん、また捕まってあんな恥ずかしい拷問を受けるよりマシか…よし、着るか!」
とりあえずそれを手に取って着るか着ないか悩んでいたシュウゴだが、ジーク達に拷問されるよりは遥かにマシだと思い、着せられていた偽ブレストマンスーツをその場で脱ぎ棄て、戦闘員の服に着替え始める。
「うぐぅ、何だよこれぇ!生地は伸びることは伸びるけど…ピチピチじゃないか。しかも、このマスク臭い…オヤジ臭い。うげぇ、いいのはサイズだけだよ…」
なぜかサイズは誰が着ても合うようになっているようだったけど、妙にボディースーツに滑りけがあったり、マスクがオヤジ臭いなどで最悪の着心地だった。もう、その場で脱ぎ捨てたいくらい。でも、これを着ていれば多少は奴等を欺けるだろう。
その後、戦闘員の服に着替えたシュウゴはさっそく拷問室を抜け出し、近未来チックな雰囲気の廊下に出る。
「さて、とりあえずエレベーターを探すのが無難かな…」
奥の壁に彫ってあったB3の文字。恐らくココは地下3階だと推測した俺は、手始めに地上に繋がるエレベーターの様な設備が無いか探すことにした。
「おい貴様!」
「!!…えっあ」
長い廊下をひたすら駆け抜けるシュウゴだったが、ついにある曲がり角で戦闘員とバッタリ出くわしてしまう。しかも、その戦闘員に呼び止められた…この時、シュウゴは思わず「バレた」と思ったが、その予想は大きく外れ、シュウゴに向って戦闘員から思わぬ発言が飛び出す。
「チンコが勃起しているぞ!さっさとどうにかしろ!」
…勃起?
ふと、チンコに目を向けると確かに俺のチンコは立っていた。スーツにくっきりと浮かび上がるくらいに…恐らく原因はさっきの拷問だろう。多分ジークが俺のチンコに何かしたに違い無い。
「いや、その…申し訳ありませんでした!」
「怪人様達の前をそんな格好で歩いていたら「犯される」ぞ。それともなんだ、こんな真っ昼間から掘られに行くのか?」
「いえぇ!違います!違います!」
「ん?…あぁ、そういうことか」
妙な疑いを掛けられて咄嗟にシュウゴがそれを否定すると、今度は何やら別のことを思いつく戦闘員。
「へっ?」
「お前も立ち会ったのか?ブレストマンの拷問。さっき会った連中が話していたぞ、結構美少年で興奮したってなぁ」
「えっ、そうですか?俺ってそんなにイケメンですか?…あっ」
「お前の事じゃねぇーよ。一体何を勘違いしているんだ…とりあえずチンコどうにかしとけよ」
「美少年」という評価に浮かれたシュウゴはうっかり喜んでしまったが、戦闘員は特にそのことを指摘せずに「チンコ直せ」とだけシュウゴに念入りに伝えて去って行った。
「……ふぅ、危ねぇ~。さっさと脱出しないと…しかし、ジークの奴ぅうう!本当に変態野郎だぜ。あぁ、早く戻らないかなぁ」
戦闘員とのやり取りを無事に済ませ、再び廊下をさ迷うシュウゴ。
やがて、これまで来た道を忘れるほど進んだ後、ようやくシュウゴは大きなエレベーターらしき物体を発見することに成功する。
「このエレベーターに乗れば地上に出られるのかな?まぁ、とりあえず呼んでみるか」
俺がエレベーターを呼び出そうとして扉の隣にある↑ボタンを押そうとした直後、何の前触れも無く突然エレベーターの扉が開いた。
ゴゴゴゴゴォ…
「!」
シュウゴは中にいた人物を見て思わず驚く。そう、開いたエレベーターの中には自分を散々な目に合わせたジークの姿があったのだ。その他にシワシワの老人と数人の戦闘員の姿もある。
「ん?邪魔だ」
「…」
エレベーターの中から出てきた一人の戦闘員が、扉の前に呆然と突っ立っているシュウゴに邪魔だと告げる。シュウゴはその言葉で我に返り、ペコリと頭を下げて扉の横に下がった。この時、シュウゴの性器の勃起が収まっていたのはせめてもの救いだったろう。
「ワルザー様、この先の拷問室にブレストマンを捕らえてあります。おそらく今頃は泣きながらチンコをビンビンにさせて我々を待っているでしょう」
「ふん、地下の集会場で全怪人と戦闘員の前で辱めてやる」
「左様でございますか、それでは…」
ジーク達にはブレストマンのことしか頭に無いのか、全ての戦闘員のことを「知り尽くす」怪人クラスがよく見れば変装を容易に見破れるのにも関わらず、戦闘員に扮したシュウゴには目もくれずにさっさと行ってしまった。シュウゴはフェイスマスクのミラー越しにジーク達を見つめ、ジーク達がその場から立ち去るのを今か今かと冷や汗をかきながら待ち続ける。
「ワルザー?あのジジィが?…ブレストロンには感謝しないとなぁ、あのまま捕まってたらどうなってたことやら」
ジーク達が廊下に角を曲がった直後、俺は急いでエレベーターを起動させて逃げ込むように飛び乗り、中途半端だが俺を助けてくれたブレストロンに心から感謝した。
その後、シュウゴを乗せたエレベーターは順調にシュウゴを地上まで導き、ついにシュウゴは洞窟の中の様な造りになっている基地の一階に辿り着くことに成功する。そして、後少しで基地から出られると思ったその時、基地の入り口手前で見張りを担当していた戦闘員になぜかシュウゴは呼び止められてしまう。
「そこのお前!何処に行く?」
「…偵察に」
「それは誰の命令だ」
「えっと、…ジーク様です。町の様子を見て来いって」
「ジーク様ねぇ…少しそこで待っていろ、確認する」
「……」
なんでここまで来て呼びとめられたのかは解らないが、思わず嘘を言ってしまった以上、ここでじっとしてる訳にはいかないと思った俺は、一瞬の隙を見て入口に向って駆け出す。
「!?おい、何処に行く!止まれ!…はい、ブレストマンが脱走?いや、今ですね…」
戦闘員はブレストマンの脱走を告げられた様子だったが、なぜかシュウゴを追おうとはせずにいる。その戦闘員の様子にシュウゴは違和感を感じたものの、もはや引き返せないこの状況下ではひたすら逃げるという選択肢しかシュウゴには残されていなかった。
「はぁ、はぁ…やっと地上に出られたんだ、捕まってたまるかよ!」
そう言いながら闇雲に森の中を駆け抜けるシュウゴ。シュウゴは逃走の最中、何度も何度もワルザール基地の方を振り返り、追手が迫っていないかと確認する。だが、シュウゴの心配とは裏腹に追手の姿はまったく無い。
「はぁ、はぁ…もう…はぁ、はぁ…逃げ切ったかな?」
ある程度は逃げ切ったと判断し、全速力で駆けていたシュウゴはゆっくりと走るのをやめてその場に座り込む。しかし、安心できたのも束の間…突如シュウゴの耳元で悪魔の囁きが響き渡る。
「そこまでだ、ブレストマン」
「!?」
聞き覚えのある声。シュウゴがバッと後ろを振り向くと、そこにはなんとジークの姿があった。
「ジ、ジーク!どうして」
「そう易々と逃がしてたまるか…と、言いたいところだが逃がしてやる」
「???」
ジークに見つかり終わったと思った俺だが、ジークの口から想定外の「逃がしてやる」などと意味不明の言葉が飛び出す。
「条件付きでだが」
「どういうことだ?」
「ふん、こういうことだ」
ジークはニヤニヤと笑みを浮かべながら、自身の片足をシュウゴに向けて突き出した。シュウゴはジークのその行動の意味を直ぐに悟りこう言う。
「それは、靴を舐めろと…」
「もちろん四つん這いでな」
「くっ…」
それは嘗て、自身がジークにさせた「靴舐め行為」をしろという要求だった。
「急がないと我以外の怪人や戦闘員がわんさと押し寄せるぞ」
「……」
「どうした?四つん這いになって我の靴を舐めるだけで助かるんだぞ」
「…舐めればいいんだろ」
「いい子だ」
コイツの靴を舐めれば助かる…出来れば避けたい行為だが、ここで再びワルザークに捕まったら何をされるか分からない。それに、捕まれば靴舐め以上の恥ずかしくて屈辱的なことをされるに違いないという確信を持っていた俺は、その場で四つん這いになり、フェイスマスクをズラしてジークの靴に舌を付ける。
「まさに「あの時」の再現だなぁ~ブレストマン」
「…くっ…うぅ…」
ピチャ
シュウゴは悔しさでピクピクと身体を震わせながら、ピチャピチャと音を立ててジークの靴をなめ始めた。
「もっと剛快に舐めろよ」
「…」
ピチャ ピチャ ピチャ
「そうそう、ちゃんと綺麗になるまで舐めろよ」
「くぅ…」
ピチャ ピチャ
ジークの細かい指示に逆らうことなく、シュウゴはひたすらジークが満足するまでジークの靴を舐め続ける。そのシュウゴの姿に嘗てのブレストマンとしての威厳ある面影は微塵も無く。今のシュウゴは「ただの恥知らずの命乞いを行う惨めな少年」でしか無い。
「あぁ、もういいよ。その汚い頭を退けろ」
あの日、公園でブレストマンが行った行動・台詞を彷彿とさせる行為を行うジーク。ジークは仕上げと言わんばかりにそう言ってシュウゴの頭を軽く蹴り飛ばす。
「うがぁ!」
これで助かった…
そう思った俺はフェイスマスクをその場に脱ぎ棄て、ふらふらと立ち上がりながら明確な帰り道も解らぬままトボトボと杉並町を目指して歩きだす。だが…
「おい、何処に行く?」
靴舐めを行えば逃がしてやると言ったジークだが、その言葉に反してシュウゴの腕をガッシリと掴むジーク。
「何処って…見逃してくれるんじゃなかったのかよ!」
「何のことだ?」
「テメェ!騙したなぁ!」
「はははっ!我は根っからの悪人だぞ?」
「うぅうう…」
最悪だ…俺を玩具にしやがった。最初からジークは俺を逃がす気なんてなかったんだ…俺はなんてバカだったんだろう。少し考えれば分かったのに…畜生ぅ…チクショオォォォ!
「さぁ、基地に戻るぞ。地下で貴様の公開拷問だ。あぁ、それとなぁ~我はエレベーターで貴様とすれ違った時に既に貴様だと気づいていたぞ」
「なっ…」
「グレート・ワルザニアには貴様の様な小柄な戦闘員など一人も居ないからな。まぁ、戦闘員には新人だと誤魔化せても、我の様に特に「ブレストマン」に詳しい者にかかれば容易いことよ」
「くそがぁ…」
その後、シュウゴはジークによって基地に再び連行され、基地地下にある集会場でこれでもかと言うほどの恥辱を味わうことに…そして、それから二日後。囚われたシュウゴは「肉便器」として人体改造を受けた後、基地のトイレに設置されることが決まった。
「うぅ…」
「どうだ、シュウゴ?便器にされた気分は?」
「…」
「無視か…それじゃ、早速使ってみるとするか」
「やぁ…やめでぇぇえええぇぇぇえええ!!」
便器としてトイレに設置されたシュウゴは、毎日のように怪人や戦闘達の排泄物を浴びせられたという。果たして、シュウゴのその後の運命や如何に!?
同時刻、杉並町では新たなヒーローが誕生していた…というのはまた別の話。
見事にブレストロンに見捨てられたシュウゴw
「うぅ…んぁあぁあぁ…クソぉ、なんでぇ俺がぁ…ん?」
(…ン、…マン)
ケツに訳の分からねぇモノを突っ込まれて苦しんでいた最中、突然何処からか声の様な音が聞え出す。始めは何言ってるのかまったく聞きとれなかったけど、その声のボリュームはどんどん上がっていった。
(…ストマン、ブレストマン!)
「んぁ?何ぃ?」
アナル責めで苦しむシュウゴの耳に届くシュウゴを呼ぶ声。
(あぁ、なんて格好しているのですか貴方は…私を失望させないでください)
「…アンタ!確かぁあん…」
聞き覚えのある声。そう、これは俺がブレストマンに任命された時の声…「ブレストロン」の声だ。助かった…とりあえず俺はこの時、心の中で何度もそう呟いた。
(とりあえずローターは止めて上げましょう。会話になりませんからね)
ブレストロンがそう言うと同時に、シュウゴの肛門に挿入されていたローターの動きが急に大人しくなり、ピクリとも動かなくなる。
「んぁ…うぅ、サンキューなぁブレストロン。大分楽になったぜ。さぁ、早く俺を助けてくれよ!」
(助けることは出来ません…)
「ちょ、なぜ!アンタの頼みで俺はブレストマンになってやったんだぞ!ピンチの時ぐらい助けろよ」
(では、とりあえず手足の拘束は解いてあげましょう。後は自分の力で切り抜けるのです)
自分を助けてくれとブレストロンに頼むシュウゴだが、その願いはあっさりと断られてしまう。しかし、ブレストロンは自力ではどうにもならないシュウゴを拘束する手足の拘束具だけは外し、後はシュウゴ自身で何とかしろと告げるブレストロン。
「ちょ…」
手足が自由になったのはうれしいけど、ブレストクリスタル無しでこの基地から逃げ出すなんて無理だ。それに、俺は真っ裸に近い状態だし…俺は姿こそ見えないが、天井の方に向ってブレストロンに呼びかけた。
「おい、俺はこれからどうすればいいんだよ!!」
シュウゴの呼び掛けにブレストロンは無視、というよりも既に気配そのものが消えていた。
「使えねぇ奴…はぁ、自力でこの基地から脱出するしかないか…まずはケツに突っ込まれたコイツを抜かねぇと」
ブレストロンをあてにできないと判断したシュウゴは、まず手始めに自身の肛門に挿入されたローターを引き抜こうと試みる。しかし、深くシュウゴの肛門に埋め込まれたローターを自らの肛門に指を突っ込んで引き抜くのに抵抗と恐怖心があるシュウゴ。結局指を使って引き抜くのを諦めると、シュウゴはそのまま拘束台からゆっくりと降り、和式便器で排泄行為を行う様な姿勢をとる。
「うぅん…うぅんん!」
どうしても指でローターってのを引き抜けなかった俺は、本当はこんなことしたくなかったけど、ウンコをするのと同じ要領でローターをケツから出そうとウンコ座りになって力んだ。
「うぅんんんん!」
呻き声を上げながら下腹部を力ませるシュウゴ。それと同時にムクムクと次第にシュウゴの肛門から姿を現すローション塗れのローター。もし、この姿をジーク達に見られていたら死んでも死にきれなかっただろうと言うほどにその光景は「羞恥の塊」だと言わんばかりの姿。
俺は両手で鉄板にしがみ付き、懸命にケツからローターを搾り出す。まるで便秘に苦しみオマルにしがみ付く赤ちゃんの様に…ふん、自分でも何でそんな例えを思い浮かべたのかと後悔したが、何だかパッと思い浮かんだのはそんな場景だった。と次の瞬間…
「…んぁ!」
ゴポッ!
大きなシュウゴの喘ぎ声と共にシュウゴの肛門から勢いよく飛び出したローターは、妖しくヌメヌメと輝きながら拷問室の床に落ちる。
「はぁ、はぁ…ジークぅ…今度戦った時は絶対にぶっ殺してやるからなぁ」
シュウゴはそうブツブツと呟きながらふらふらとその場に立ち上がると、周囲を見渡して改めて基地からの脱出方を模索し始めた。
「しかし、どうやってここから脱出するかなぁ。グズグズしているとジーク達が戻って来ちゃうだろし。…!」
それ程広くない拷問室の中をキョロキョロ見渡していると、何やら部屋の隅に置かれたワゴンの上に見覚えのある物が目に付く。
「戦闘員の服…これを着ていればなんとか逃げ出せるかも。でもなぁ、これ着るのやだなぁ」
シュウゴが見つけたのはワルザール戦闘員の黒光りするエナメルスーツだった。
「う~ん、また捕まってあんな恥ずかしい拷問を受けるよりマシか…よし、着るか!」
とりあえずそれを手に取って着るか着ないか悩んでいたシュウゴだが、ジーク達に拷問されるよりは遥かにマシだと思い、着せられていた偽ブレストマンスーツをその場で脱ぎ棄て、戦闘員の服に着替え始める。
「うぐぅ、何だよこれぇ!生地は伸びることは伸びるけど…ピチピチじゃないか。しかも、このマスク臭い…オヤジ臭い。うげぇ、いいのはサイズだけだよ…」
なぜかサイズは誰が着ても合うようになっているようだったけど、妙にボディースーツに滑りけがあったり、マスクがオヤジ臭いなどで最悪の着心地だった。もう、その場で脱ぎ捨てたいくらい。でも、これを着ていれば多少は奴等を欺けるだろう。
その後、戦闘員の服に着替えたシュウゴはさっそく拷問室を抜け出し、近未来チックな雰囲気の廊下に出る。
「さて、とりあえずエレベーターを探すのが無難かな…」
奥の壁に彫ってあったB3の文字。恐らくココは地下3階だと推測した俺は、手始めに地上に繋がるエレベーターの様な設備が無いか探すことにした。
「おい貴様!」
「!!…えっあ」
長い廊下をひたすら駆け抜けるシュウゴだったが、ついにある曲がり角で戦闘員とバッタリ出くわしてしまう。しかも、その戦闘員に呼び止められた…この時、シュウゴは思わず「バレた」と思ったが、その予想は大きく外れ、シュウゴに向って戦闘員から思わぬ発言が飛び出す。
「チンコが勃起しているぞ!さっさとどうにかしろ!」
…勃起?
ふと、チンコに目を向けると確かに俺のチンコは立っていた。スーツにくっきりと浮かび上がるくらいに…恐らく原因はさっきの拷問だろう。多分ジークが俺のチンコに何かしたに違い無い。
「いや、その…申し訳ありませんでした!」
「怪人様達の前をそんな格好で歩いていたら「犯される」ぞ。それともなんだ、こんな真っ昼間から掘られに行くのか?」
「いえぇ!違います!違います!」
「ん?…あぁ、そういうことか」
妙な疑いを掛けられて咄嗟にシュウゴがそれを否定すると、今度は何やら別のことを思いつく戦闘員。
「へっ?」
「お前も立ち会ったのか?ブレストマンの拷問。さっき会った連中が話していたぞ、結構美少年で興奮したってなぁ」
「えっ、そうですか?俺ってそんなにイケメンですか?…あっ」
「お前の事じゃねぇーよ。一体何を勘違いしているんだ…とりあえずチンコどうにかしとけよ」
「美少年」という評価に浮かれたシュウゴはうっかり喜んでしまったが、戦闘員は特にそのことを指摘せずに「チンコ直せ」とだけシュウゴに念入りに伝えて去って行った。
「……ふぅ、危ねぇ~。さっさと脱出しないと…しかし、ジークの奴ぅうう!本当に変態野郎だぜ。あぁ、早く戻らないかなぁ」
戦闘員とのやり取りを無事に済ませ、再び廊下をさ迷うシュウゴ。
やがて、これまで来た道を忘れるほど進んだ後、ようやくシュウゴは大きなエレベーターらしき物体を発見することに成功する。
「このエレベーターに乗れば地上に出られるのかな?まぁ、とりあえず呼んでみるか」
俺がエレベーターを呼び出そうとして扉の隣にある↑ボタンを押そうとした直後、何の前触れも無く突然エレベーターの扉が開いた。
ゴゴゴゴゴォ…
「!」
シュウゴは中にいた人物を見て思わず驚く。そう、開いたエレベーターの中には自分を散々な目に合わせたジークの姿があったのだ。その他にシワシワの老人と数人の戦闘員の姿もある。
「ん?邪魔だ」
「…」
エレベーターの中から出てきた一人の戦闘員が、扉の前に呆然と突っ立っているシュウゴに邪魔だと告げる。シュウゴはその言葉で我に返り、ペコリと頭を下げて扉の横に下がった。この時、シュウゴの性器の勃起が収まっていたのはせめてもの救いだったろう。
「ワルザー様、この先の拷問室にブレストマンを捕らえてあります。おそらく今頃は泣きながらチンコをビンビンにさせて我々を待っているでしょう」
「ふん、地下の集会場で全怪人と戦闘員の前で辱めてやる」
「左様でございますか、それでは…」
ジーク達にはブレストマンのことしか頭に無いのか、全ての戦闘員のことを「知り尽くす」怪人クラスがよく見れば変装を容易に見破れるのにも関わらず、戦闘員に扮したシュウゴには目もくれずにさっさと行ってしまった。シュウゴはフェイスマスクのミラー越しにジーク達を見つめ、ジーク達がその場から立ち去るのを今か今かと冷や汗をかきながら待ち続ける。
「ワルザー?あのジジィが?…ブレストロンには感謝しないとなぁ、あのまま捕まってたらどうなってたことやら」
ジーク達が廊下に角を曲がった直後、俺は急いでエレベーターを起動させて逃げ込むように飛び乗り、中途半端だが俺を助けてくれたブレストロンに心から感謝した。
その後、シュウゴを乗せたエレベーターは順調にシュウゴを地上まで導き、ついにシュウゴは洞窟の中の様な造りになっている基地の一階に辿り着くことに成功する。そして、後少しで基地から出られると思ったその時、基地の入り口手前で見張りを担当していた戦闘員になぜかシュウゴは呼び止められてしまう。
「そこのお前!何処に行く?」
「…偵察に」
「それは誰の命令だ」
「えっと、…ジーク様です。町の様子を見て来いって」
「ジーク様ねぇ…少しそこで待っていろ、確認する」
「……」
なんでここまで来て呼びとめられたのかは解らないが、思わず嘘を言ってしまった以上、ここでじっとしてる訳にはいかないと思った俺は、一瞬の隙を見て入口に向って駆け出す。
「!?おい、何処に行く!止まれ!…はい、ブレストマンが脱走?いや、今ですね…」
戦闘員はブレストマンの脱走を告げられた様子だったが、なぜかシュウゴを追おうとはせずにいる。その戦闘員の様子にシュウゴは違和感を感じたものの、もはや引き返せないこの状況下ではひたすら逃げるという選択肢しかシュウゴには残されていなかった。
「はぁ、はぁ…やっと地上に出られたんだ、捕まってたまるかよ!」
そう言いながら闇雲に森の中を駆け抜けるシュウゴ。シュウゴは逃走の最中、何度も何度もワルザール基地の方を振り返り、追手が迫っていないかと確認する。だが、シュウゴの心配とは裏腹に追手の姿はまったく無い。
「はぁ、はぁ…もう…はぁ、はぁ…逃げ切ったかな?」
ある程度は逃げ切ったと判断し、全速力で駆けていたシュウゴはゆっくりと走るのをやめてその場に座り込む。しかし、安心できたのも束の間…突如シュウゴの耳元で悪魔の囁きが響き渡る。
「そこまでだ、ブレストマン」
「!?」
聞き覚えのある声。シュウゴがバッと後ろを振り向くと、そこにはなんとジークの姿があった。
「ジ、ジーク!どうして」
「そう易々と逃がしてたまるか…と、言いたいところだが逃がしてやる」
「???」
ジークに見つかり終わったと思った俺だが、ジークの口から想定外の「逃がしてやる」などと意味不明の言葉が飛び出す。
「条件付きでだが」
「どういうことだ?」
「ふん、こういうことだ」
ジークはニヤニヤと笑みを浮かべながら、自身の片足をシュウゴに向けて突き出した。シュウゴはジークのその行動の意味を直ぐに悟りこう言う。
「それは、靴を舐めろと…」
「もちろん四つん這いでな」
「くっ…」
それは嘗て、自身がジークにさせた「靴舐め行為」をしろという要求だった。
「急がないと我以外の怪人や戦闘員がわんさと押し寄せるぞ」
「……」
「どうした?四つん這いになって我の靴を舐めるだけで助かるんだぞ」
「…舐めればいいんだろ」
「いい子だ」
コイツの靴を舐めれば助かる…出来れば避けたい行為だが、ここで再びワルザークに捕まったら何をされるか分からない。それに、捕まれば靴舐め以上の恥ずかしくて屈辱的なことをされるに違いないという確信を持っていた俺は、その場で四つん這いになり、フェイスマスクをズラしてジークの靴に舌を付ける。
「まさに「あの時」の再現だなぁ~ブレストマン」
「…くっ…うぅ…」
ピチャ
シュウゴは悔しさでピクピクと身体を震わせながら、ピチャピチャと音を立ててジークの靴をなめ始めた。
「もっと剛快に舐めろよ」
「…」
ピチャ ピチャ ピチャ
「そうそう、ちゃんと綺麗になるまで舐めろよ」
「くぅ…」
ピチャ ピチャ
ジークの細かい指示に逆らうことなく、シュウゴはひたすらジークが満足するまでジークの靴を舐め続ける。そのシュウゴの姿に嘗てのブレストマンとしての威厳ある面影は微塵も無く。今のシュウゴは「ただの恥知らずの命乞いを行う惨めな少年」でしか無い。
「あぁ、もういいよ。その汚い頭を退けろ」
あの日、公園でブレストマンが行った行動・台詞を彷彿とさせる行為を行うジーク。ジークは仕上げと言わんばかりにそう言ってシュウゴの頭を軽く蹴り飛ばす。
「うがぁ!」
これで助かった…
そう思った俺はフェイスマスクをその場に脱ぎ棄て、ふらふらと立ち上がりながら明確な帰り道も解らぬままトボトボと杉並町を目指して歩きだす。だが…
「おい、何処に行く?」
靴舐めを行えば逃がしてやると言ったジークだが、その言葉に反してシュウゴの腕をガッシリと掴むジーク。
「何処って…見逃してくれるんじゃなかったのかよ!」
「何のことだ?」
「テメェ!騙したなぁ!」
「はははっ!我は根っからの悪人だぞ?」
「うぅうう…」
最悪だ…俺を玩具にしやがった。最初からジークは俺を逃がす気なんてなかったんだ…俺はなんてバカだったんだろう。少し考えれば分かったのに…畜生ぅ…チクショオォォォ!
「さぁ、基地に戻るぞ。地下で貴様の公開拷問だ。あぁ、それとなぁ~我はエレベーターで貴様とすれ違った時に既に貴様だと気づいていたぞ」
「なっ…」
「グレート・ワルザニアには貴様の様な小柄な戦闘員など一人も居ないからな。まぁ、戦闘員には新人だと誤魔化せても、我の様に特に「ブレストマン」に詳しい者にかかれば容易いことよ」
「くそがぁ…」
その後、シュウゴはジークによって基地に再び連行され、基地地下にある集会場でこれでもかと言うほどの恥辱を味わうことに…そして、それから二日後。囚われたシュウゴは「肉便器」として人体改造を受けた後、基地のトイレに設置されることが決まった。
「うぅ…」
「どうだ、シュウゴ?便器にされた気分は?」
「…」
「無視か…それじゃ、早速使ってみるとするか」
「やぁ…やめでぇぇえええぇぇぇえええ!!」
便器としてトイレに設置されたシュウゴは、毎日のように怪人や戦闘達の排泄物を浴びせられたという。果たして、シュウゴのその後の運命や如何に!?
同時刻、杉並町では新たなヒーローが誕生していた…というのはまた別の話。
見事にブレストロンに見捨てられたシュウゴw